01-ラケットインプレ

【新型】ダンロップFX500ツアーをインプレ!フラットを打ち込むスパルタンなラケット|DUNLOP FX500TOUR (2025/2026)

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)、レビュー、感想、評価
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新しくなったFX500TOUR

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

今回は新たに発売されたダンロップFX500ツアーをレビューしていきます!

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

新しいモールドや新機構を取り入れたビッグマイナーチェンジが行われており、やや存在感の薄かった前作からの人気回復の一作となるのか要チェックのモデル。

非常にスッキリとした造形

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

新規のモールド(金型)が採用されており、デザインも相まってスッキリとした造形になったなぁというのが第一印象。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

前作は明るいブルーのペイントでしたが、新型ではパープル+ミント+ブラックの3色に変化。

※公式にはバイオレット×ネオンブルーという色だそうです。

僕個人としては現行の主要3シリーズ(CX/SX/FX)の中でこのFXの色味が一番好きですね。

クールでありつつちょっと可愛い雰囲気があるのも好印象。

シャフトがよりラウンド系らしくなった

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)
ダンロップ・FX500ツアー2023年モデル(DUNLOP FX500TOUR)のスペック

前作のシャフト内側は直線的で台形っぽかったのですが、新型ではスタンダードなラウンド形状に変更されています。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)
babolat pure drive 98 2025 先行レビュー

少し縦に扁平なピュアドライブといった感じのシャフト形状ですね。

POWER WAVE GROMMETSを採用

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

今作で大きく変わったのがグロメットの構造で、ジグザグになっているPOWER WAVE GROMMETSを採用。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

フェイス内側にはATP TOURのロゴが新たに入っています。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)
ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

塗装やデザインの質感は結構良い感じですね。

【インプレ】
シビアだがフラット系は鋭い

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

面98+最大23㎜のフレームは剛性が高くブレ感も皆無。

クリーンに捉えた時のフラット系ショットのスピードや安定性はFX500よりも圧倒的に上

鋭い振り抜きでフラットを打ち込む攻撃的なプレーのためのラケットですね。

ただスペックから想像するよりもサポートは控えめ、使用感は想像以上にシビア寄り

甘えは厳禁、速いスイングスピード+正確なインパクトを続けられる人向けのラケットと言えそうです。

【打球感】
500無印よりも遊びが少なくカッチリ

柔らかさ-1面98の中では硬め
打ち応え1しっかり情報が伝わる
スイート
エリア
-1500と比べてしまうと
結構狭く感じた
弾き感0ロス感は少ない
安定感2フレームのブレ感は皆無
減衰性1不快な振動は感じない
快適性0スパルタン寄りな味付け

今回はポリツアーレブ(ミント)1.25mmを45ポンドで張って使いましたが、打球感に遊びは少なく鋭いレスポンスが特徴。

コンパクトなスイングでもパワーロスせず、リターンやライジングショットなど速いテンポで輝く1本ですね。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

FX500はスイートエリアが広く均質な飛びが得やすかったのに対し、FX500ツアーはスイートエリアは狭めで少しでも外してしまうと如実に失速

ボレーでも正確なインパクトが必須になりますね。

クリーンに捉えた時は一気にスピードが出てくれるので、インパクトの良い・悪いがハッキリ分かりますね。

【性能】
鋭い振り抜きとフラット系ショット

ストローク1一撃のスピードは凄い
ボレー0少し外すと飛ばなくなる
サーブ1操作しやすく打ち分け〇
フラット2ロス感皆無で一番の武器
ドライブ1少し加重すると尚良し
トップスピン-1回転は掛かりにくい
弾道の高さ-1500無印より明確に低い
スライス1高剛性で打ちやすい
パワー0意外と控え目な印象
操作性2取り回しは良好
振り抜き2空気抵抗は少ない

ラケットを鋭く振り抜いてフラット系のストロークを打ち込む、っていうのがFX500ツアーの一番の武器。

いかにこの攻撃的なショットを相手に押し付け続けられるか、っていうのがカギになるラケットですね。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

FX500がスピード+汎用性を活かしてオールラウンドに立ち回るのに対し、FX500ツアーになると球速+テンポで押し切るスタイルが軸になりますね。

回転を使ったループ系やアングルショットは打ちやすい感じは無かったので、フラット系のストロークで打ち込む、甘くなったらコート内に入ってライジングで決めるという正統派アタッカー。

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

ディフェンスではループ系よりも切れ味の良いスライスで凌ぐ、相手に攻撃させないっていう意識の方が良いですね。

インプレ動画はこちら

軽い個体でしたがノーマル状態のまま、ポリツアーレブ1.25㎜を45ポンドで張って使ってきました!

相性の良いストリング

滑りの良いPTレブを張ってもあまりストリング自体が稼働する感じは無く、フラット系が軸になることも踏まえると滑りよりも反発力や感触を重視したストリングが相性良さそう。

反発力による軽やかな飛び、ほど良い柔らかさを感じられるポリツアープロは無難に合いそうですね。

青があるのもカラーコーデ的にプラス評価。

同時発売となったエクスプロッシブ・ターボはFX加速装置と謳うだけあって相性良さげ。

表面の滑りはイマイチなんですが多角形+食いつきによって扱いやすさが生まれるので、FX500以上にシナジーをもたらしてくれそうな予感。

ライバルラケット:ピュアドライブ98など

競合機種となるのはカチッとしたフィーリングのある面98のラケットたち。

球威・パワーとしてはピュアドラ98/ウルトラツアー95のほうが上ですが、FX500ツアーのほうが暴れん坊な感じを抑えて大人しく制御しやすいラケットかなと。

飛びやアシストはエクストリームプロと近い感じがしますが、フラット系主体ならFX、ある程度回転や弾道調整もしたい人はエクストリームという感じになりそうですね。

打球感は違いますが飛び具合・弾道の出方・ハマった時の球威はT-FIGHT300Sが近いなと思います。

SX300TOURとの選び分け

同じダンロップの面98+305gのFX500ツアー&SX300ツアーですが使用感はかなり違いますね

SXのほうがシャフト部分からのしなり感があって、乗せてから回転に変換したり押してコントロールするのがしやすいですね。

FXはフレーム全体が均質な剛性を持っている感じがあり、鋭いレスポンスで低くフラットなボールを打ち込むのに最適化されている感じ。

ほぼコンセプト通りの違いですので、求めるもの次第で選び分けすれば良いので悩むことは意外と少なそうです。

総合評価:3.0点 (5点満点中)

インドアハードでダブルス、屋外オムニでシングルスと複数のシチュエーションでテストしてきましたが総合評価としては3.0点

ダンロップ・FX500ツアー2025モデルをインプレ (DUNLOP FX500TOUR)

低いフラット系ストロークを打ちやすい、というこのラケットの特性がハッキリ分かるのは良いところ。

しかしFX500と比べるとスイートエリアの狭さ、スピンのキャパの少なさゆえにショットやプレーの自由度は低いですね。

色々やれるラケットという感じではなく、フラット系による攻撃力で押し切るスタイルの人が使うべき1本ですね。

僕のプレースタイルやフィジカルとはシナジーを感じにくかったっていうのが正直なところです。

FX500ツアーのスペック

モデル名FX500TOUR
フェイス
サイズ
98 inch2
重量305 g
バランス315 mm
フレーム
厚さ
21~23 mm
長さ27 inch
ストリング
パターン
16×19
発売予定2025年
11月9日
価格40,700
(税込)

実測値:かなり軽めの個体でした

フレームFX500TOUR
(グリップ2)
重量300.5g
バランス313mm
スイング
ウェイト
SW272
RA値66

ライズテニスサービスさんで計測して頂いた数値は上記の通りで、カタログ値よりもかなり軽めの個体でした。

トップ側に重りを付けたり外したりしながらプレーしていました。

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