・マレー使用アイテムを解説!
・特注品(プロストック)なので市販品ではないみたい
・フレームはプレステージ?
・ストリングはハイブリッドを使用
<テニス系ブロガー>
コトウダマサト (TRUEMAN)
・マレーと同じ1987年生まれ
・テニス歴約20年
・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
→ 詳しいプロフィール
“Andy Murray [8] vs. Andrey Kuznetsov – USOPEN 2014” by karlnorling is licensed with CC BY 2.0. To view a copy of this license, visit https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/
アンディ・マレーの使用スペックを調べてみよう
みなさん、こんにちは。
いよいよBIG4が実施に使うラケットを調べるのも最終回。
調べるのはアンディー・マレー。
マレーのプロフィールをおさらいしていきましょう!
名前 Name | アンディ・マレー Andy Murray |
年齢 Age | 32 (1987.5.15) |
身長 Height | 191 cm |
体重 Weight | 82 kg |
利き手 Plays | 右 |
バックハンド Backhand | 両手打ち |
出生地 Birthplace | スコットランド グラスゴー Glasgow, Scotland |
居住地 Residence | イングランド サリー Surrey, England |
コーチ Coach | Jamie Delgado |
グランドスラムタイトル Grandslam Titles | AUS : – FRENCH : – WIMBLEDON : 2013,2016 US : 2012 Total : 3 Rio de Janeiro Olympic : Gold London Olympic : Gold |
グランドスラムタイトルは3ですが、全豪も全仏も決勝進出を果たしています。
またオリンピック・シングルスを2連覇中。
Tokyo2020では3連覇がかかっていますが・・・・
今年の始めには引退を示唆するような発言もありました。
BIG4の1人がいなくなるかも!?と、テニス界に大きな衝撃が。
しかし股関節の置換手術に踏み切り、再びツアーへと戻ってきてくれました!
2020全米では2セットダウンから西岡に勝利!
人工股関節にしてから初のグランドスラム。
1回戦では、西岡選手に対して2セットダウンからの逆転勝ちを果たしました!
マレー:市販品ラケットのスペック
マレーと言えばラジカルシリーズの広告塔。
マレー使用品とされている市販品は「グラフィン360 ラジカルプロ」です。
そのスペックがこちら。
モデル名 Racket | グラフィン360 ラジカルプロ Graphene360 Radical Pro |
フェイスサイズ Head size | 98 平方インチ |
重さ Unstrung Weight | 310 g |
バランス Balance | 315 mm |
フレーム厚 Thickness | 21 / 23 / 21 mm |
フレーム長 Length | 27 インチ |
ストリングパターン String Pattern | 16 x 19 |
Stiffness | RA68 |
21~23mmのテーパーがあるフレームに、16×19の標準的なストリングパターンが採用されています。
310g / 315mmという重量・バランスになっており、重さを生かしつつオールラウドに使える可能な1本。
後付け出来るフルキャップグロメットを使用する事で重量とバランスがアップし、よりパワフルなショットが可能となります。
マレー:パーソナルスペック
それではここからマレーのパーソナルスペックを調べていきます!
今回の情報源はこちら
https://www.prostocktennis.com/products/Andy-Murray-personal-head-pt57A-graphene-xt-radical-PRO%20
モデル名 Racket | PT57A |
フェイスサイズ Head size | 98 平方インチ |
重さ ※ストリング込み Strung Weight | 353 g |
バランス ※ストリング込み Strung Balance | 332 mm |
フレーム長 Length | 27 インチ |
ストリングパターン String Pattern | 16 x 19 |
Stiffness | RA58 |
グリップサイズ Grip Size | 4 3/8 |
実際に使用しているラケットはこちら。
「PT57A」と呼ばれるモールドになっています。
そっちの界隈ではとっても有名なモデル。
プレステージと同じ中身??
このモールドはプレステージシリーズのペイントジョブとしても使われているそうで、シモンやクエバスと言った選手達と同じものになります。
Embed from Getty Imagesクエバスのラケットは市販プレステージと同じ18×20。
一方、マレーが使用しているPT57Aのストリングパターンは16 x 19となっており、これは一応市販品のラジカルと同じ。
フレーム厚には言及されていませんでしたが、PT57Aなので21mmフラットでしょう。
断面形状はBOX。
重量は353gという事なので、フレームのみでは330g前後になると思われます。
そしてRA58という柔らかさ!!
市販品はRA68となっているので、マレーの実際に使っているのはかなり柔らか目。
(ちなみにウィルソンのクラッシュのRA値が約55。参考まで。)
そもそもラジカル / プレステージは同じフレーム形状でした。
僕と同世代(30代)のテニス経験者ならご存知かと思いますが、以前はラジカルもプレステージもモールド及びストリングパターンが一緒でした。
( i.Radicalとi.Prestigeとかね!)
プレステージのみフルキャップグロメット標準装備でしたが、実はこれはラジカルにも装着可能だったんです。
そしてそれを実際にやっていたのが初期のマレーでした。
その流れからか今でも“ラジカルのイメージキャラクター”として起用されているマレー、という感じ。
ミッドプラスの先駆けとも言えるPRO TOURが海外で再登場!
マレー:使用ストリング
ストリングに関してはこちらを参照。
https://www.tennisgear.com.au/pages/tennis-professional-string-set-ups
ストリング String | テンション Tension | |
縦ストリング Main String | ルキシロン アルパワー1.25 Luxilon ALUPOWER 1.25 | 62ポンド |
横ストリング Cross String | バボラ VS TOUCH Babolat VS TOUCH | 62ポンド |
フェデラー、ジョコビッチとほぼ同じアルパワーxナチュラルの組み合わせ。
しかし、先の二人と異なるのは縦にアルパワー、横にナチュラルにしている点。
テンションは62ポンドと高め。
フレームがRA58と柔らかいのに対し、ストリングのテンションは高め。
うーん、これはパワーが無いと使いこなす事は出来なさそうなセッティングですね!
マレーなりきりセットを考えてみた!
はい、お待たせいたしました!
マレーが大好きなあなたにおくる、マレーになる為のアイテムの数々。まず見て頂きたいのが以下のリンク。
https://www.tennis-warehouse.com/Head_MicroGEL_Radical_Midplus/descpageRCHEAD-HMGRAD.html
なんとTennisWarehouseでは今もマイクロジェルラジカルMPが販売中!
しかもお値段は約$90と格安。(まぁ相当前のモデルだもんね。)
ヴィンテージ・マレー・スタイルって事で。笑
そして忘れてはいけないのがフルキャップグロメットはプレステージMP用を流用。
(多分問題無いとは思いますが、あくまで自己責任でお願いしますね!)
↓ メインストリングにはアルパワー1.25mmを62ポンドでいきましょ!
↓ クロスストリングにはVSタッチを62ポンド!
ストリングを張り上げたら、あとはこの動画をみてマレーのプレーを脳裏に焼き付けましょう!
この年、ラケットはマイクロジェル・ラジカル!
(ペイントジョブかも、ですが。笑)
ライバル比較:ジョコビッチもHEAD使用
ジョコビッチのラケットもHEAD。
どちらもペイントジョブなので、意外と中身は似たようなものが使用されているのかも!?
またこれ以外にもトッププロのパーソナルスペックをまとめているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ プロが実際に使用するスペック!(パーソナルスペック)
まとめ:中身はクラシカルな仕様
いかがでしたでしょうか?
実際に使っているラケットに関しては、割とクラシカルな仕様な印象でしたね。
むしろこのスペックのラケットがあれば試してみたい人も多いはず!
シングルスへの復帰も果たしたマレー。
参考にしたスペックですが、復帰後はまた別の仕様になっている可能性も考えられます。あくまで参考数値という事でお願いします。
今後も新しい情報を見つけ次第更新していこうと思います!
マレーの復活に迫るドキュメンタリーも!
Embed from Getty Images今回の逆転劇へと繋がる、マレーの怪我から手術・そこからの復帰までの2年間を追ったドキュメンタリー『アンディ・マリー再起までの道』(原題:ANDY MURRAY RESUFACING )がAmazon Primeにて公開中。