ディエゴ・シュワルツマンとは?
Embed from Getty ImagesATPプレイヤーの中で最も小柄な選手ながら、トップクラスの活躍を果たしているのがディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman)です。
シュワルツマンのプロフィール
名前 | ディエゴ・シュワルツマン Diego Schwartzman |
出身 | アルゼンチン ブエノス・アイレス |
生年月日 | 1992.8.16 |
身長 | 170cm |
体重 | 64kg |
利き手 | 右利き 両手打ちバックハンド |
プロ転向 | 2010年 |
コーチ | Juan Ignacio Chela Leonardo Olguin |
タイトル | 3 2019:Los Cabos 2018:Rio de janeiro 2016:Istanbul |
これまでにツアータイトルを3つ獲得しており、ランキングも全仏ベスト4進出を決めた事で初TOP10入りを確定させました。
コーチには主に2000年代に活躍した同国のファン・イグナシオ・チェラ。
Embed from Getty Images使用ラケット:HEADラジカルMP
Embed from Getty Imagesシュワルツマンが使用しているラケットはHEADのラジカルMPだとされています。
ただし、シュワルツマンが実際に使っているラケットには市販品とはいくつか異なる点も見受けられるので、合わせて解説をします。
[市販品]のラジカルMPスペック
現在販売されていのはグラフィン360ラジカルMP ( Graphene360 RADICAL MP )で、スピン系からハードヒットまでオールランドに使い易くバランスに優れたラケットです。
フェイスサイズ | 98 平方インチ |
重量 | 295 グラム |
バランスポイント | 320 mm |
フレーム厚 | 20 / 23 / 21 mm |
フレーム長 | 27 インチ |
ストリングパターン | 16 x 19 |
グリップサイズ | 1-5 (丸型グリップを採用) |
RA値 | 68 |
外観からも分かる大きな特徴は2つ。
①ストリングパターンは16×19
②中央が厚い20/23/21mmのテーパードフレーム
これらによって大きなパワーを生み出しています。
長さやストリングパターンが異なる!
Embed from Getty Imagesシュワルツマンのラケットをよく観察すると、市販品と異なるポイントが3つほど見つかりました!
(※ここで述べる内容はラケットオタクの推測によるものになります。あくまで参考程度にお願いします。)
①ストリングパターンは18×20と密
②フレームはテーパーがなくフラット(均一)
③明らかにロング。28inchを使用?
写真をしらみつぶしで調べた結果、このような違いを発見しました。具体的なスペックに関する記載は残念ながら見つけられませんでしたが、上記の3点についてはほぼ間違いないと考えています。
YouTek(IG)ラジカルベースのプロストック
シュワルツマンのラケットに関しては、過去に販売されていたラケットをベースに作られたプロストック(プロ用の特注品)となっています。
現行品・市販品との違い①②が当てはまるのは、過去に販売されていたYouTek(ユーテック) or YouTek IG(ユーテック・インネグラ)ラジカルMPなんです。
友人が使っていたYouTek IGラジカルMPがこちら。
18×20のパターン、フラットビーム+シャープなラウンド形状は、シュワルツマンのラケットと一致。
これにロング加工を施したものをベースにして使用していると思われます。
過去に活躍したマイケル・チャン、フェレーロ、コリア、ロクスなども28インチのロングラケットを使用していたので、フィジカル的なハンデを埋めるためにはロングが有効な選択肢の1つなのかも。
Embed from Getty Imagesフレームの特徴から、クリスチャン・ガリンが使用しているラジカルもシュワルツマンとベースは同じものと推察されます。
(長さは27インチのままのようですが。)
元グリップはレザーに巻き替え
Embed from Getty Images元グリップはレザーグリップに巻き替えられています。
トップライト化、ダイレクトな操作感を得られるのがレザーの大きな魅力です。
使用ストリング:HAWKかアルパワー?
Embed from Getty Imagesシュワルツマンのストリングについて調べると、大きく分けて3パターンの記載が見つかりました。
HEADホークにはグレーとホワイトの2色があり、グレーに関してはアルパワーとほぼ同じ色なので見分けるのは困難。表向きは契約しているHEADのホークを使ってるという事にして、実際にはアルパワーを使っているという可能性も。(トッププロには良くあるお話なので。)
バボラのタッチVSに関しても、ハイブリッドにして使用している可能性はありそう。
着用ウェア/シューズ:フィラ(FILA)
Embed from Getty Imagesシュワルツマンが着用しているのはフィラ(FILA)のウェアとシューズ。
2020全仏で着用している黒+黄色のウェアがスケッチブックのようだと話題になっています(笑)
ディエゴ・シュワルツマン:まとめ
・シュワルツマンは170cmのファイター
・初のランキングTOP10入りが確定
・使用ラケットはヘッド・ラジカルMP
・ベースはYouTek(IG)ラジカルMPの可能性大
・28inch以上にロング加工してるかも
・ストリングはHAWKかアルパワー
・ナチュラルとのハイブリッドの時期もあったかも
・着用ウェアはフィラ(FILA)