インプレッション・感想

実際に使って分かったナチュラルガットの特徴と性能、メリット、違い。|ストリング・レビュー/比較あり

ナチュラルストリング

『ナチュラルなんて高すぎるし、コスパ悪い』と思ってた僕が、ナチュラルストリングを使ってみました!
あれ?これは・・・アリかもしれません!!!

<この記事のポイント>

・ナチュラルストリングについてまとめました
・食いつきが良いのに飛びも良い!
・ナチュラルにしかない特性が好パフォーマンスに
・自分で張る時には慎重な作業が必要
・思ったより耐久性はある
・上手く購入すれば1張り2600円?
・特に薄ラケならメリットは大きい
・腕にも優しいのが天然素材の利点


・ナイロン/ポリエステルとも比較

ナチュラルストリングを初めて使ってみた!

先日、人生で初めてナチュラルストリングを自分で張り上げ、がっつり打ってきました。

色々と繊細なので大変でしたが、初めて張った・打ったので学んだ事が沢山!
この記事では、ナチュラルに興味はあるけどちゃんと使った事がない・・・そんな人向けに、ナチュラルがどのようなストリングなのか、これを使う事によってどのような変化があるのか、といった点をまとめています。

ナチュラルストリングとは?

最初にストリングの分類について再確認しましょう!
天然素材を使っているナチュラルストリング(ガット)、人工的な材料を使っているシンセティック(ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンetc.)の2つに大別する事が出来ます。

牛の”腸(Gut)”からつくられたストリング

現在のナチュラルは牛の腸から作られたストリングです!
腸 = Gut (ガット)なので、ガットと言うと厳密にはナチュラルストリングの事を指すのです☝️

今回のセッティング:ハイパーG x VSタッチ

ラケットヨネックス
イーゾーン 98
(EZONE98)
メインストリングバボラ
VS タッチ
クロスストリングソリンコ
ハイパーG 1.25mm
テンション45lbs x 45lbs

今回はメインにナチュラル(VSタッチ)を張り、クロスをハイパーGにしました。
よりナチュラルらしさを感じ取れるのでは?と予想。

そしてこのラケットとストリングの組み合わせにしたのは、日本が世界に誇るテニスプレイヤー:国枝慎吾選手と同じだからです!

テスターのストリング遍歴おさらい

補足ですが、今回のテスター(もちろん私なんですが)のストリング遍歴をおさらいしましょ!
学生時代はとりあえずポリ!
社会人になりハイブリッド化、最近はもっぱらナイロン一本張りを愛している普通のウィークエンドプレイヤーです。

最近のインプレ用に張ったストリングを考慮しても、
ナイロン50%
ハイブリッド40%
ポリ 10%
こんな感じですね!

性能:しっかり掴むのにしっかり飛ぶ!

深夜のインドアハードでがっつり打ってきました!
実際に使ってみて感じましたが、これまでのどのストリングとも違う感触に驚かされました!

“弾力”がもたらす至高の打球感と飛び

パァーンっ!と気持ちよく抜けるような打球音の後に、手に伝わってくるのは柔らかい打球感。
うん、気持ちいいです!

インパクト時にグゥッ!っとボールをしっかり包み込むように食いつくのに、そこからしっかりボールが飛んでいくという不思議な感覚。
ナチュラル特有の”弾力”によって、食いつきと飛びが両立しているという驚きの性能でした。

振動吸収性も良い。腕にやさしい

振動止めをつけずにプレーしましたが、振動は気になりませんでした。
綺麗に当てれば、すぅっと振動が収まりとっても快適。
若干スイートスポットをはずし気味になってしまった時も、そこまで硬く感じない・衝撃も抑えめなので、腕にも優しい性能はありがたい!

意外と耐久性・耐摩耗性高い

以前、縦にミクロスーパー125、横にハイパーG120というハイブリッドを試した事があるのですが、縦糸のミクロスーパーが目に見えて削れていく光景に恐怖・・・。
今回も不安だったのですが、ナチュラルの削れ具合は意外と少なかったです。
ミクロスーパーのような極端な削れ方はしておらず、表面の滑りの良さを感じる事が出来ました!

欠点はコストと取り扱いの難しさ

ここまで読むとナチュラル=最高と感じた人もいるかもしれませんが、欠点とされている部分も深掘りしていきます。

1回あたりのコストは高くなるが・・・

ナチュラルの最大の問題点、それはやはり値段ではないでしょうか?
ポリ、ナイロンでは2000 ~ 3000円前後が一般的な定価ですが、今回使用したバボラ・VSタッチの定価は8500円!!
約3倍の金額です。

今回は1張り分で約2700円!

今回はTwitterのフォロワーさんから情報を頂き、VSタッチを約4000円で購入出来ました!
ハイパーGは送料込みで1400円くらいで購入しました。
という事は1張り分で2700円。

どうですか、意外と現実的な金額だと思いませんか?
ポリのような切断耐久性はありませんが、ナチュラルはテンションや弾力を保つ性能が抜群。
パフォーマンスの高さで考えたら、めちゃくちゃに高い・・・という事はありません。

自分で張る人は慎重な取り扱いが必要

僕のようにホームストリンガーであればストリング代だけで済むので、よりナチュラルが現実味を帯びてくるのですが・・・取り扱いは慎重にする必要があります!
・曲げすぎると折れる
・ひねりすぎるとほつれる
・雑に扱うと傷ついてしまう etc.
慣れるまではとにかく丁寧に作業しないと、簡単に傷めてしまいます!

自信がない人、まずはプロにストリンギングを依頼した方がいいかも。

ナチュラルを上手く使えばパフォーマンスアップ間違いなし

特に性能面では非常に優れているナチュラルストリング、上手く使えばあなたのプレーレベルを引き上げてくれるはずです。

ナチュラルを使えばなんでもOK!ではない

でも注意して頂きたいのが、なんでもナチュラルを張れば良くなるワケではないという点。
例えばストリングの目がかなり荒く、スナップバックを存分に使ってぐりぐりにスピンを掛けるようなラケット、Sラケなどは場合によっては上手く性能が発揮されないかも。
滑りを良くするならポリ系を選んでプレーする方が良いかもしれません。

こんなラケットやストリングに合いそう!

クラシカルなフレームには相性が良さそうですね。
例えば僕のメインラケットである20mmフラットのXCALIBRE。
しなやかなフレーム+ナチュラルは柔らかい打球感を実現しつつ、飛びの良さで球威も出してくれるはずです。
比較的薄め・中厚くらいのフレームの方が取り入れやすいんじゃないかと感じました。
(縦にナチュラルを使っているフェデラーやジョコビッチも薄ラケットですもんね。)

そして先日手に入れたBS X-BLADE BX315。
しなり+重みで打ち込んでいけるこのフレームにナチュラルはかなり相性が良いはず。
近々試そうと考えてます!

ナイロン/ポリエステルと比較すると?

ここではナイロン系ストリング、ポリエステル系ストリングと比較し、その違いを大まかにまとめました。
※各ストリングには様々の商品があって性能もそれぞれですが、ここでは”一般的な傾向”を考えて一覧にしています。ご了承ください。

ナチュラルナイロン系ポリエステル系
柔らかい打球感
反発力(パワー)×
スピン性能
テンション維持×
腕への負担×
切れにくさ×
価格高い幅広い比較的安価

切れにくさの部分の除けば、ナチュラルの性能の高さは流石の一言。
「テンションを含め性能がどれだけ長続きするか?」という点で考えると、実はコストパフォーマンスも悪くないみたい。

そこまで頻繁にストリングは切れないよ!という方はぜひ一度ナチュラルを試してみてもらいたいなぁと思います。
うまく取り入れられれば、パフォーマンスアップ出来ますから!

まとめ:ナチュラルにしかないメリットが!

それではこの記事のまとめです!
・ナチュラルは牛の腸を使ったストリング
・ナチュラルは独特の弾力を持っている
・食いつきと飛びが両立した性能
・振動吸収もよく腕に優しい
・定価は高いけど、工夫でコストは抑えられる
・薄ラケ〜中厚は特にオススメ
・上手く使えばパフォーマンスアップ間違いなし!

いかがでしたでしょうか?
意外と現実的な価格と、他にはない優れた性能をもったナチュラル。
使いたくなってきましたね!

<紹介した製品一覧>