・新型ピュアアエロは万能型
・全体的に扱いやすくなった!
・オールラウンドに戦いやすい
・スピン性能自体は前作に劣る
・デザインは超かっこいい◎
・売れるのは間違いなさそう
ついに発売となった『バボラ・ピュアアエロ 2022年モデル』をインプレ!
使用感が大きく変わったことで、前作からの移行しにくさ・スピンコンセプトの分かりにくさなどの問題もありそうですが、コントロールしやすい黄金スペックとしてトライしてみたらきっと新しい世界が広がるはずです!
メリット | デメリット |
・前作より若干柔らかい ・オールラウンドな性能 ・弾道調整しやすい ・暴発しにくい ・コントロールしやすい |
・外すと硬さを感じる ・パワー/スピン自体は控えめ ・前作からの移行は微妙かも |
バボラ ピュアアエロ 2022年モデル
(Babolat PURE AERO2022)
ついに発売日を迎えた新型ピュアアエロ(2022年モデル)。
迷彩柄にも見えるようなデザインに変わり、表面もグロス仕上げ(艶あり)になっています。
スペック:ピュアな黄金スペック
モデル名 | Babolat PURE AERO 2022 |
フェイス サイズ | 100inch2 |
重量 | 300g |
バランス | 320mm |
スイング ウェイト | – |
フレーム厚 | 23~26mm |
フレーム 長さ | 27インチ |
フレックス | 69? |
ストリング パターン | 16×19 |
スペック自体はまさに王道の黄金スペックという感じですが、今作ではRAが引き下げられた(69程度?)と言われています。
RAは前作より低め・実測値RA66
重さ | 305g |
バランス | 318mm |
スイング ウェイト | 290 |
RA | 66 |
今回もライズテニスサービス(RTS)さんで購入+スペック計測をして頂きました。
重ための個体だったようで、ノーマルでスイングウェイトが290で威力が出しやすそうな予感。
RAは66となっていて、従来のバボラ製品の高RA値を思うとかなりしなやかなのでは?という予感。
新たにFLAX(フラックス)を搭載したピュアアエロ
今回のモデルチェンジで大きく変わった点のひとつが、フレームの両サイドとグリップ部分にフラックス(FLAX)=亜麻素材が採用されたこと。
前作に使われていたSMAC社の減衰素材よりは減衰性は控えめになっているようで、不快な振動は抑えつつも同スペックを使うようなプレイヤーが好む打球感・打ち応えは十分感じられる仕上がりになっています。
2023年1月:新たにピュアアエロ98が発売開始!
ピュアアエロVSの後継にあたるモデルとしてピュアアエロ98が追加されました。
よりしなやかさがアップしているので、気になる人はこちらもチェック。
インプレ:オールラウンドに使いやすくなった!
ストローク | 1 | 調整しやすさがUP |
ボレー | 1 | クセがなく扱いやすい |
サーブ | 0 | 振れないと厳しい |
ドライブ | 1 | 前作より打ちやすい |
トップスピン | 1 | 前作よりも控えめに |
弾道の高さ | 0 | そんなに高くはない |
スライス | 1 | 安定性で打ちやすい |
反発力 | -1 | 振る人向けの1本 |
パワー | 1 | 振ればパワー出る |
ホールド感 | 1 | 前作より乗る感覚 |
安定性 | 1 | ブレない安心感 |
操作性 | -1 | 結構重ためな印象 |
振り抜き | 1 | 空気抵抗は少なめ |
減衰性 | 0 | 必要十分な性能 |
快適性 | -1 | パワフルな人向け |
PURE AEROの動画インプレはこちら!
スリンガーを使って、新型アエロのテイストを詳細に解説しているのがこちら!
ハイパーGを張っているんですが、とにかくコントロールのしやすさが秀逸でした!
ハイパーGを張り上げて、実際のラリーやゲームの中でピュアアエロがどのように性能発揮してくれるのかをチェックしてみました!
新型ピュアアエロを使ったシングルス練習の様子も動画にしました!
ストロークでゴリ押し、サーブで押し込む、ボレーも交えて相手を崩していくパターンが良い感じでした!(それが続けられるとは言っていないのがポイント。笑)
打球感:スイートエリアで捉えれば柔らかく感じられる
スイートエリアで綺麗に捉えると柔らかくホールドする感触が生まれ、ピュアアエロ2019のよりも硬さを感じにくくなっています。
RAが66ということもあり、大きくしなるわけではないけど多少しなやかさが生まれていると思います。
ただし無条件で柔らかいわけではなく、スイートエリアを外した場合やワイパースイングでこすり上げるようなスイングになるとフレームのねじれ剛性の高さからか硬さを感じる瞬間もありました。
厚めの当たりで捉えてスピンを掛ける意識で打つと非常に気持ちいいです!
性能:ほどよいパワーと高いコントロール性
「スピン系ラケット=ピュアアエロ」と言っても良いくらいのポジションを築いてきたアエロですが、今作に関しては『ほどよいパワーでコントロールしやすい黄金スペック』という表現の方がしっくりくる使用感。
サービス:フラット〜スピン系まで万能な1本
ピュアドラのような反発で球速を出す感じはありませんが、ヘッド側の重みを生かすように振り切ると想像以上にスピードが出てくれます。
スピンも安定して掛かってくれるので、少し高めの弾道で打ち出すようにすると2ndでも安心!
ただ、疲れてくると重みがしんどく感じたっていうのも正直なところ。
ストローク:ボールがまとまる感覚が強まった印象
前作のピュアアエロの”じゃじゃ馬”っぽさは微塵も感じさせず、非常にボールのまとまりの良い感触。
ピッチが詰まった影響か弾道は若干低く出やすくなっていますが、むしろ自分で弾道の高低を調整しやすくなったと感じました。
高い弾道のスピン、低めの弾道のドライブ、滑らすスライス・・・ショットの打ち分けがしやすくなっています。
特にフォアハンドをドライブ気味に打ち抜けた時は感触も最高ですね!
ボレー/スマッシュ:若干押して力を加えて飛ばす
ボレーは反発力で弾き飛ばすというよりも、一瞬掴む・押す感覚の後にボールが飛び出していく感じでした。
そのためタッチが出しやすく、ボールのコントロールも良好でした。
みんなのインプレも聞いてみました!
僕の意見だけだと偏りがあると思いますので、同世代の男性3人の意見も聞いてきました!
ぱんぴーさん:とりあえず買いはするらしい。
・ボールをぶっ潰しやすくなったかも
・ハード寄りに味付けされた印象
・若干飛びを抑えてコントロールしやすさ重視
・ぼやけた感じが少なくカチッとしてる
・フレームの硬さは2016/2019の中間?
過去に一緒にテニスをしたこともあるぱんぴーさんの動画を参考にさせて頂いただけでなく、本人からも実際に打ってみた感想を頂いてきました!
ピッチが詰まった事、ストリングホールが狭まったことにより、”暴発感”が減って振り切れる安心感が生まれたからかと思います!
現役ピュアアエロユーザーらしい、かなりリアルなレビューになってますね!
ストリングパターンの変更で2016/2019よりもストリングが無駄に動かないから、かなと思います。
やはり300gに関して言えばパワーやスピンのかけやすさを追及するというよりも、ショットの精度などを高める方向にシフトしている雰囲気が感じとれます。
2022の弾き感や打球感の硬さは2016/2019の中間くらいに感じました!
ぱんぴーさんはすでに2本購入済みでマイラケになるのは間違いなさそう。
お互いアエロを使ってシングルスしてきましたので、こちらもぜひ参考にしてみてください!
ずぉさん:フラットドライブが打ちやすく感じた
アドブロと同じくラケット大好きなずぉさんのインプレもどうぞ!
厚いグリップでストロークを打ち込むずぉさんとしても、新型ピュアアエロは制御しやすくなっている模様!
これもストリングのピッチ変更が効いてるっぽいですね。
スピン系黄金スペックの系譜の最新作ではあるものの、ストロークだけでなくボレーで高評価をゲット!
フラックスが入っているとは言え、衝撃をガッツリ吸収するとかではないと思うので・・・フラックス効果を過剰に期待している人は要注意かもしれません。
普段から23mm以下のフレームが多いずぉさん的にも、少しホールド感をプラスしたセッティングは気に入ってもらえた模様!
Ackeyさん:セッティング次第で化けそうな1本
・より万人受けしやすくなった?
・セッティング次第で大きく変わりそう
・緩め+加重して使ってみたい!
・自分好みのカスタムは必要かも
ライバル比較:SX300とはかなり違う方向性に!
多くのプレイヤーが比較対象としてピックアップするのはダンロップSX300ではないでしょうか。
新しいピュアアエロ打ってみたら「この2本をライバルとするのは微妙かも」というのが正直なところ。
弾道の高さの出しやすさ・打球感の柔らかさともにSX300が上回っており、『スピンコンセプト』を分かりやすく体現したモデルだと言えます。
どっちが良い?というより、自分が求めるものがなんなのか?によって選び分けるのがベター。
まとめ:バボラ ピュアアエロ 2022
・新型ピュアアエロはオールラウンド
・コントロールしやすい黄金スペック
・柔らかくなったけど過剰な期待はNG
・スピン性能自体は前作に劣る
・総合的な性能でプレイヤーに応える
・前作からの乗り換えは時間掛かりそう
・スピンコンセプトは卒業したかも!