・反発力+程よい打ちごたえ
・しっかり打っても快適・安心
・球が少し乗る感覚がある
・カット品の取り扱いは少なめ
今回はトータルバランスに優れたナイロンストリングである『ゴーセン・AKプロ (AK PRO)』をインプレッション!
ナイロンマルチでありながら芯のある打球感があり、しっかり打っていきたい男性プレイヤーにも意外とアリな1張り!
メリット | デメリット |
・優れたトータルバランス ・しっかり打てるナイロン ・スイートエリアが広い ・安心感のある打球感 ・パワーロスしにくい |
・引っかかりは控えめ ・実勢価格が僅かに高め |
この記事では『GOSEN AK PRO』を徹底的に解説させて頂きます!
ゴーセン AKプロ
(GOSEN AK PRO)
ナイロン系ストリングのロングセラーのひとつであるゴーセン・AKプロ (GOSEN AK PRO)。
同じゴーセンのナイロンマルチであるテックガットと比べるとナチュラルよりの色味になっていて、透明感も控えめな感じ。
お昼時と夜(ナイター)の両方で写真を撮ってみたんですが、特に色味が違って見えるようなことはなかったです。
AKプロのスペック/仕様
モデル名 | GOSEN AK PRO |
素材 | ナイロン |
構造 | マルチ |
断面形状 | 丸形 |
太さ | 1.31mm (16GA) 1.22mm (17GA) |
色 | ナチュラル ブラック |
生産国 | 日本 |
価格 | 3,300円 (12.2m) ¥52,800 (240mロール) ¥52,800 (20張入) |
ゲージは1.31mmと1.22mmの2種類展開で、カラーもナチュラルとブラックの2色。
AKプロの特徴
独自の海島型構造を採用し、反発性・コントロール性などトータルバランスに優れた人気モデル。
https://www.gosen-sp.jp/products/?id=1332491663-539735&sca=1331172362-222290&p=1
ナイロンマルチに分類されるものの、GOSENが得意としている海島構造を採用。
真ん中の芯だけでなく、側糸も海島構造になっており複雑で変態的(?)構造になっています。
セッティング紹介
ストリング | AK PRO 1.31mm (16GA) |
フレーム | SOLINCO BLACKOUT285 |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
重量増加 | +15.7g |
今回はラケット自体にパワーとシャープさのあるソリンコ・ブラックアウト285に張り上げ。
場合によってはレスポンスが良くなりすぎて扱いにくくなる可能性もありそうな組み合わせですが、どのような仕上がりになるのかを確かめてきました。
ゴーセン AKプロをインプレ
食いつき | 1 |
反発力 | 1 |
引っかかり | -1 |
弾道の高さ | 0 |
表面の滑り | 0 |
耐摩耗性 | 0 |
性能維持 | 1 |
打球感:基本は柔らかいが打ちごたえもある
インパクトではマルチ系らしいマイルドな柔らかさはありつつも、しっかりとしていてたわみすぎない打ちごたえも感じました。
弾きもあるけど球を一瞬乗せられる感覚もあり、トータルバランスの高さを感じる仕上がりですね。
X-ONEなどに比べたら明らかにしっかりした打ちごたえがあり、ブリオよりもクリアな打感でシャープにボールを飛ばせます。
男性プレイヤーでも十分使うことが出来る感触で、しなやかなラケットや面が小さいクラシックなラケットなどと組み合わせて使うのも多いにアリかと!
性能:しっかり打っても快適なナイロン
他の平均的なナイロンストリングと比べて、しっかり打っても安心感があるのがメリット。
弾きやレスポンスは良好ですが、インパクトで一瞬乗る感じと芯のある打球感が組み合わさることで、フラット〜ドライブ系のショットを打ち込んでいくことが可能。
サーブからストロークで快適にスピードを出すことが出来るため、ナイロンらしからぬ攻撃的プレーもしやすいストリングだと思います!
XCELやX-ONEのような柔らかいナイロンよりもスピードが出しやすく、アイコニック・オールに近いですがもう少し強気で振り切れて、ブリオよりはナイロンらしい軽やかさがあるという感じ。
あとはポリ系ストリングよりもスイートエリアが広く感じられ、ミスヒットによるショートボールが出にくいのもメリット。
相手の動きを見つつタイミングを遅らせて打つようなスライスロブリターンが1番このストリングの恩恵を感じましたね。
昨日プレーしてて快適に感じたのが、バックハンドのスライスロブリターン。スイートエリアの広い感覚と軽い力で飛ばせるのが◎
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) May 28, 2023
というのも前衛の動きを見ながら、ちょっとタイミングを遅らせるような感じで打ちたいんですが、EZ98L+ポリだとちょい外してしまいチャンボを結構やってしまってたので(笑) https://t.co/PJtnyruc92
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・優れたトータルバランス ・しっかり打てるナイロン ・スイートエリアが広い ・安心感のある打球感 ・パワーロスしにくい |
・引っかかりは控えめ ・実勢価格が僅かに高め |
実戦で使っても安心の性能バランスの良さがあり、性別を問わず軽やかな打感+しっかり打っていきたい人にはかなりフィットする1張り。
正直言って大きなデメリットはなく、強いて挙げるとするなら12mカット品があまり売っていないので実勢価格が若干高いという点ぐらいでしょうか。
ライバルストリング・比較
<AK PROのライバル製品>
・アイコニック・オール
・エアロンスーパー850 など
ライバルはオールラウンドな性能を持っているアイコニック・オールや、エアロンスーパーなど。
AK PROが優れているポイントは?
ライバルと比べるとAK PROの方が芯のある打球感で、打ちごたえがあると思います。
特にナイロンが良いけどしっかり打っていきたい、ある程度の打ちごたえも欲しいという人にはAK PROがオススメ。
ゴーセンのストリングの選び分けは?
多数のナイロンストリングをリリースしているゴーセン。
同ブランド内での選び分けについてまとめました。
ミクロスーパーとの違いは?
モデル名 | AK PRO | ミクロ スーパー |
---|---|---|
食いつき | ○ | △ |
反発力 | ○ | ○ |
レスポンス | △ | ◎ |
引っ掛かり | △ | ✕ |
表面の滑り | △ | ○ |
耐摩耗性 | ○ | ○ |
性能維持 | ○ | ○ |
コスパ | ○ | ○ |
ミクロスーパーの方がレスポンスが強く”弾き飛ばす”という感覚が強め。
AK PROの方が一瞬乗る感じがあって、しっかり振っていった時の安心感がありました。
AKプロ CXとの違いは?
モデル名 | AK PRO | AK PRO CX |
---|---|---|
食いつき | ○ | △ |
反発力 | ○ | ○ |
レスポンス | △ | ○ |
引っ掛かり | △ | △ |
表面の滑り | △ | ○ |
耐摩耗性 | ○ | ◎ |
性能維持 | ○ | ○ |
コスパ | ○ | △ |
AK PROをベースにCXという強化素材をプラスしたのがAK PRO CX。
CXの方が素材が生み出すしっかり感+耐久性があり、アッサリとした打感と飛びが若干強調される印象。
AK PROの方が少し持つ感じ、調整がしやすい感じが強いのかなと思いました。
個人的総合評価:★★★ 高い満足度
数年ぶりにAK PROをガッツリ使用したのですが、想像以上に満足度は高かったですね!
特にロブやボレーが快適に打てるため、ダブルスで相手に的を絞らせずに揺さぶるような戦い方がしやすくメリットを感じることが出来ました。
シングルスでストロークメインになると流石に物足りない(特にスピンの引っかかり具合)部分はあるものの、この1年はほぼポリ生活をしていたので仕方ない部分かなと。
総じて使いやすく、商品のコンセプト通りトータルバランスに優れたナイロンだなと感じたので星3つ評価です!
ゴーセン AKプロ:インプレまとめ
・反発力+程よい打ちごたえ
・しっかり打っても快適・安心
・球が少し乗る感覚がある
・カット品の取り扱いは少なめ