クエークバスターとイオミックショックレスを比較
錦織選手が使用しており2本留め振動止めで最も売れているキモニーのクエークバスター。
2022年に新発売となった機能性を謳った新機軸の振動止めであるトアルソンのイオミックショックレス。
この2つ、形状やコンセプトが非常に似てますよね。
という事で今回はこの2つの振動止めを同じ条件で打って比較してみました!
ウルトラツアー100v4+ルード・ハイブリッドで検証
今回使用したのは今最も気に入っているラケットであるウイルソン・ウルトラツアー100v4。
ストリングはルードが使用しているハイブリッド(縦:ポリツアースピン1.25、横:ポリツアープロ1.30mm)です。
結果:感覚的には結構違う
同じ条件で打ち比べしましたが、この2つは感覚的には結構違うということが分かりました。
振動止めつけてる効果が分かりやすいのがクエークバスター、快適ではありつつも振動を取り過ぎず非装着時に近い感覚を残しているのがイオミックショックレスという感じ!
打球音・振動吸収:クエークバスターの方が強く作用
クエークバスターを装着すると振動を取る作用が強く、打球音も若干低く鈍くなったような感じに聞こえました。
イオミックも打球後に響く音が低減されている感じはしますが、クエークバスターほど低く鈍くなる感じはしませんね。
打感・手応え:イオミックの方が変化が少なく感じる
クエークバスターはストリングのたわみやスナップバックといった情報がカットされる感じがあり、少し鈍い打球感・少し重めの手応えに感じました。
板っぽい感触に変わったと言えるかもしれません。
イオミックショックレスだと手に伝わる情報量がクエークバスターよりも非装着時に近く、手応えの重さの変化も最小限という印象でした。
ショットの違い:クエークバスターの方が直線的に打ちやすい
感覚的にはクエークバスターの方が飛びにくい・鈍いという印象になるのですが、その結果として直線的・少し低めのショットを安定して打ちやすく感じました。
特に強いボールを打ち合う時にはクエークバスターの少し鈍い感触が、安心して打てる要素になるかもしれません。
不要な振動は取り除きたい、でも感触はあまり変えたくないという時にはイオミックショックレスが最適。
選び分けのポイント:効き目をどこまで求めるか
この2つを選び分けるポイントは、振動止めによって得られる効果をどこまで求めるか?になってくると思います。
クエークバスター:効果が強め・少し鈍く重くなる打球感
・振動をしっかり取ってくれる
・打球感は重く鈍い印象に変化
・強い打ち合いでの安心感
・厚い当たりで直線的に打ちやすい
・6本留めほどは効きすぎない
イオミックショックレス:効果は若干抑え目・鈍くなりにくい
・不快な振動は取り除いてくれる
・打球感は変化しすぎない
・ゆったり打っても快適
・ショットの調整はしやすい
・クエークバスターほど効き過ぎない
まとめ:クエークバスター・イオミックショックレス比較
・似ている2つの振動止めを比較
・意外と感覚的な差はハッキリでた
・鈍くて重い感じのクエークバスター
・素の状態に近い感触を残すイオミック
・強打での安心感ならクエークバスター
・感触を重視するならイオミック
・どちらも6本留めほど振動を取り過ぎない
参考記事:振動止めはケガ防止や性能の変化にほぼ影響しない?
【テニス用アクセサリー】あなたはなぜ振動止め(ダンパー)をつけるのか?/振動止めをつけるべきかつけないべきかの最終結論
https://tennisenjoy.com/meaningofstringdamper
振動止めの効果に関しては色々な意見が出ていますが、それに対して分かりやすく情報をまとめてくれているのがこちらのなまらテニスさんの記事。
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