ヘッド・ホークパワーはしっかり骨太な打感のポリエステルストリング。HEAD HAWK POWER/インプレ・レビュー

今回はMade in USAのポリエステルストリングである『ヘッド・ホークパワー (HEAD HAWK POWER)』をインプレッション。

こういう人にオススメ

打ち応えと球速が欲しい 球威と深さで相手を押し切りたい 手応えが重すぎないのが良い 若干の反発力が欲しい

1.25㎜の中ではしっかりとした打ち応えがありつつも、ほど良い硬さが生み出すスピードとホールド感が特徴。

あまり強い飛びやアシストは求めないけれど、自分から打っていった時にパワーロスせずにスピードが出せるポリを探している人にオススメです。

ヘッド・ホークパワー

今回はHEADのホークパワー(HAWK POWER)1.25㎜を、SPEED MP2024に45ポンドで張上げたものをテストさせて頂きました。

スペック/仕様

製品名	ヘッド ホークパワー
素材	ポリエステル
断面形状	丸形
構造	モノ
太さ	1.25mm
色	Petrol
価格	3,410
発売日	2023年 6月

ホークパワーは丸形断面のポリエステルストリングで、2023年6月に発売されたばかりの新しいストリングです。

こちらの動画でホークパワーについて詳細に解説されていますので是非チェックを。

アメリカで製造されているストリング

米国製HAWK POWER TENNIS STRINGSは、ゲームに爆発的なパワーをさらに求めるハイパフォーマンスプレイヤーのためにデザインされました。
モノフィラメント・ストリングは、オフセンターの打球をカバー、広いスイートスポットを提供し、テンションがより長く保てるデザインとなっています。

https://www.head.com/ja_JP/hawk-power-281022.html

ホークパワーはジェームズ・ブレークが運営するアメリカの工場で共同開発・製造されているそうで、名前からも分かる通りパワーのあるショットを生み出すためのストリングとなっています。

インプレ・評価

SPEED MPに張るとほど良い硬さによって球離れがスムーズになり、フラット～ドライブ系を軸にしっかり振り切って打ち込めるストリング。

合わせた時はカッチリとした感触、打ち込む時はほど良いホールド感とパワーロスの少なさが魅力です。

打球感：芯が強く太ゲージっぽい感触

柔らかさ 食いつき	0	硬さの割にホールドする
弾き 球離れ	1	硬さが反発力を生む
打ち応え 手応え	1	しっかり打ち応えあり
減衰性	0	気にならない水準
快適性	0	悪くないが期待しすぎ×

ホークパワーはほど良い硬さや芯のある打球感になっていて、あまり撓まずにスカッとボールを飛ばしてくれます。

ショートラリーやボレーボレーのようなコンパクトでゆったりとしたスイングでは、素材の硬さなのか想像していたよりも弾きが強め。

ロングラリーでもストリングのしっかり感は十分で、同じゲージのホークタッチと打ち比べたんですがホークパワーのほうが1つゲージが太い？と思ってしまうほど。

基本は硬めのポリだと思うんですが、ほんのりとホールドする感触もあるような気がするのはルキシロン4Gやポリツアーストライクなんかが近いかもしれないですね。

性能：強打でパワーロスしにくい

反発力	1	硬さが生み出す弾き
球威	1	パワーロスしにくい
スピン	-1	回転量は控えめ
フラット	2	厚い当たりが◎
スライス	1	浮きにくく打ちやすい
滑り	0	滑る感じは少ない
引っかかり	-1	低めに出やすい
耐摩耗性	0	標準＋アルファ
維持性	0	あまり変化は感じず
コスパ	0	可もなく不可もなく

素材的な硬さがあることで強打してもパワーロスしにくく、特にフラット系でスピードと深さのあるストロークを打ち込みたい人にはしっかりマッチすると思います。

弾道は低めに出やすいので直線的に打ち込む方が相性は良く、反対に高めの弾道＋スピンで緩めに繋ごうとすると持ち上げ切れずにショートしがち。

想像以上に良かったのがバックハンドのスライス。

弾道が浮きにくく、低く推進力の強いスライスを安定して打てました。

外した時は相応にシビア

スイートエリアはあまり広い感じはなく、ホークタッチのほうが広く感じやすいかなといったところ。

ホークパワーは外した時に失速する感じ、衝撃が強くなる感じが強いですね。

良くも悪くもごまかしが利かない、プレイヤー次第のポリエステルストリングだと感じました。

メリット：強打で球速を出しやすい

実際に使って感じたメリットは強打をした時にパワーロスせずにスピードが出しやすかったことで、攻撃的なプレーにつなげやすいですね

硬めの素材ではあるものの、カッチリ感とホールド感のバランスが良いのも好印象。

意外とスライスが打ちやすく、ディフェンス面での不安を軽減してくれています。

デメリット：若干硬めの打感

ストリング自体の打球感は若干硬めにはなるかなと思うので、組み合わせるフレーム次第ではかなりガツンとくるフィーリングになる可能性アリ。

またスイートエリアも広いとは言えず、面の小さいフレームと組み合わせた時はシビアに感じるかもしれません。

こんな人にオススメ

こんなタイプのラケットやプレイヤーにホークパワーは合うんじゃないか？っていうのをまとめてみました。

ラケット：パワーのあるラケット

個人的にはパワーのあるフレームと組み合わせるのが一般愛好家には良いんじゃないかなと考えてます。

HEADのラインナップではBOOM MPやEXTREME MPなどで、ラケット自体の軽やかさはある程度残しつつしっかり打って行けるフィーリングに仕上がるのではと予想。

プレステージのようなクラシックフィールのラケットに組み合わせてフラットに強打し続けるような使い方も出来るとは思いますが、使いこなせるのは上級者以上に限定されると思います。

他社ではピュアドライブ、EZONE100、TF-X1、BEASTなどの黄金スペックと組み合わせるのも面白そうです。

プレイヤー：フラット系をしっかり叩く人

ストロークをフラットでしっかり叩いて行きたい人向けのストリングですね。

弾道が不用意に浮いてしまうことは無いですし、パワーロスせずにスピードへ変換出来るので振り切っていく人の方が恩恵は大。

ライバルストリング：4Gが近いかも

ライバルとして挙げられるのは、素材的な硬さはありつつもある程度ホールド感もあるポリエステルですね。

硬さとホールド感のバランスという点ではルキシロン4Gが一番近い印象あるかもです。

ホークパワーの優位性：ほど良い硬さと球離れ

ライバルと比べるとホークパワーの打球感は乾いた感触＋手応えの若干の軽さが優位性を築けるポイント。

他の製品は重めの手応え or しっとりとした打感のものが多く、しっかり打てるのに割とサクッと飛んでくれるというバランスのホークパワーは結構珍しいタイプかもしれません。

凄く売れるタイプのストリングとは思わないですが、使って見れば独自性・個性を十分感じられる製品ですね。

まとめ：ヘッド・ホークパワー

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