02-ストリングインプレ

多角形ポリとナイロンのハイブリッドは相性がイマイチ?ストリングのお話。

多角形ポリエステルとナイロンストリングのハイブリッドは相性が微妙
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長年ハイブリッドのセッティングを色々と試して来たワタクシ:TRUEMAN。
今回は初めて三角形ポリにナイロンを組み合わせてみました!

いろんなハイブリッドセッティング理論がありますが、多角形ポリとナイロンは相性が悪いんじゃないか?というのが今回のお話。

その理由と対策方法について深掘りしてみました!

3角形ポリにナイロンをハイブリッドしてみた!

媚びるワケじゃないのですが(笑)、2021年になってすごくお世話になっているダンロップさんとプリンス(グローブライド)さんの製品でセッティング探しを敢行!

さらに縦横を入れ替えたパターンもテストしてみました!

DUNLOP:EXPLOSIVE BITE
(ダンロップ エクスプロッシブ・バイト)

主軸となるのはポリエステルのエクスプロッシブ・バイト1.27mm

粘り気のある打球感、独特な3角形断面を持っているのが特徴です。
普段は丸型ポリばかりを愛用しているので、ここまで角がしっかりあるストリングを使うのは久しぶり!

引っ掛かりによる弾道の上げやすさ、スピン性能などを高められるか?というのが検証ポイント。

DUNLOP ICONIC SPEED
(ダンロップ アイコニック・スピード)

表面に硬めのコーティングが施されている事もあり、高いレスポンスを実現しているのがこのアイコニック・スピード

アイコニックシリーズの中では表面の滑りが良く、ハイブリッドにも使いやすそうと考えて採用!
ポリの飛びにくさをカバーしてもらう・・・そんなイメージ。

Prince TOUR100 (2020)
(プリンス ツアー100)

ラケットはプリンスのツアー100(290g)をチョイス。
操作性が良く、しっかりしたフレームから気持ちよく球を飛ばせるのが特徴。

ボールのホールド感や引っ掛かり感を若干改善させたくて、メインにエクスプロッシブ・バイト、クロスにアイコニック・スピードを組み合わせてみました!
(メインが多角形の方が引っ掛かりが良いかな?という目論見!)

Babolat PURE STRIKE 16×19
(バボラ ピュアストライク)

https://tennis-advantage7.com/2021/05/29/tour-or-purestrike/

長年メインラケットとして不動の地位(いやしょっちゅう浮気されてるが?)を築いているのがこのピュアストライク16×19。

TOUR100とは反対に、メインにアイコニック・スピード、クロスにエクスプロッシブ・バイトを張り上げ!

後述はしますが、スナップバックを出しやすくする目論見でこの組み合わせとなりました。

多角形ポリとナイロンの組み合わせは微妙?

結果として、メリットも感じましたが、デメリットの方が大きい気がしました(笑)

この組み合わせは多分厳しいんだと思われます!

メイン/クロスを入れ替えで性能が大きく変化!

メインとクロスを入れ替えると大きく性能の違いを感じたのも、今回学んだポイント!
縦に多角形、横にナイロンはストリング動きません!笑

メインにEXバイト:弾道制御が難しい?

まず引っ掛かりを強調したくてメインにEXバイトを採用したTOUR100。
ミニラリーだと適度な引っ掛かり感で、ショートクロスも良い感じに打てました!

ただロングラリーになると、弾道の上下をあまり上手く制御出来ませんでした。
強く引っかかってバックアウト、引っ掛けが不十分でネット・・・を交互に繰り返した感じ(笑)

ボレーやフラットなど、ある程度回転を抑えて打った方が快適でした!
ここら辺はスナップバックの少なさが影響しているような気がします・・・

クロスにEXバイト:スナップバックが出やすくなる!

一方、スナップバックを最大限に引き出すためクロスにEXバイトを持って来たピュアスト。

結果的に、引っ掛かり感はほどほどですが不安定さはかなり抑えられました!
僕としてはこちらのセッティングの方が好きでした!

ただしこのセッティングは耐久性の面にあったのでした・・・

耐久性の面で厳しい。

比較的好感触だったICスピードxEXバイトのハイブリッド。
しかしながらプレー時間40分弱で終わりを迎えました(笑)

ダンディ達との打ち合いだったのでそれほど負担はかかって無かったはずですし、僕はあまりストリングが切れないタイプなんですが・・・ここ数年での最速タイムでした。

イメージを画像にしてみました。
丸だと全体的に接触して摩耗して行くのに対し、3角形はツノの部分が鋭く削って行く感じになりますよね。

組み合わせるのがポリより柔らかいナイロンだと・・・それは短命で終わる宿命ですわ(笑)

多角形ポリにはポリが良いのかも?

そもそも論になりますが、今回のハイブリッドのベースはこちらのツイート(笑)
ポリxポリだとパワー不足になりそうな気がしたので、EX-SPEEDをIC-SPEEDに入れ変えてみた・・・っていう話なんですよね。

これは・・・多分EX-SPEEDを組み合わせるべきだったのかもしれません!

トッププロにも結構いる!ポリxポリのハイブリッド!

トッププロにも結構ポリxポリのハイブリッドを採用する選手が出て来てるんですよ!

最近はトリックスター的なポジションになりつつあるベテラン選手のクエバス。
縦にルキシロン・アルパワー、横にルキシロン・4Gを組み合わせているそうです。

アルパワーの打ち応えは残しつつ、4Gでパワーを多少補う・・・そんなイメージだったかと思います!

次世代を担うムゼッティは縦にHEADホークラフ、横にリンクスツアー(6角形)を張っているそうです!

ラフ系に多角形を組み合わせた、かなり不思議なセッティングになってます!
引っ掛ける感じを強くするのが狙いなのか、スナップバックを引き出す狙いなのか・・・いつか自分でも試してみたいハイブリッドです。

ナイロン入れるならポリは丸型を推奨。

tenxpro xcalibre エクスカリバー

色々とハイブリッド試して来ましたが、ポリxナイロンでハイブリッドするなら基本的には丸形ポリを使った方がいいかな、というのが僕の考えです。

失敗しにくい、性能が予想しやすい、耐久性も極端には変わらない・・・こういった理由が挙げられます。

丸型ポリなら極端な失敗にはなりにくい

丸形ポリを使うメリットの1つには、極端な失敗にはなりにくいという点が挙げられます。(※もちろん丸なら全部失敗しない・・・というワケではないですが)

今回のようにツノ(角ばってる)ポリは、ナイロンに対してめり込んでしまって滑らない・ナイロンを強く削ってします・・・といった影響が出る事が多いんです。
「単張なら良かったのにハイブリッドにしたら全然だめ!」ってオチになる事もしばしば。

丸形ならそこまでめり込む事がないので、ストリングの動きも含めて単張時のテイストをある程度残しやすいと思います。

多角形でもRPMブラストやPTレブは全然アリ

多角形と言ってもRPMブラストポリツアーレブなら、正直ほとんど丸型と変わらずに使えるかと思います。

指で触ってみてもほとんど角張ってる部分は感じられないですし、シリコンのおかげで表面の滑りがいいのも特徴。
ポリxポリハイブリッドでも活躍するでしょうし、色々な使い方で楽しめるポリストリングだと思います!

ナチュラルで耐久性上がる可能性はあるけど・・・

意外に思われる人も多いかもしれませんが、大半のナイロンよりも高い耐摩耗性を持っているのがナチュラルストリング。
結構耐久性があるんですよ、これ。

トッププロにもナチュラル+多角形ポリを使っている選手が複数います・・・が、一般プレイヤーにはあまりおすすめ出来ないかも。
ナチュラルがナイロンより多少強いとはいえ、多分早めに切れるのは間違いなさそう。
多分コストがかかりすぎて発狂するかもです(笑)
(もちろん性能とか好きなら否定はしないのですが・・・)

これからもストリング沼を行く。

今回のハイブリッドもたくさんの学びがありました!
多角形に苦手意識がありましたが・・・ハイブリッドにしたからといって、その苦手意識が覆るわけではないようですね。

むしろ多角形のメリットを消しかねないということも分かりました(笑)

大会まであと2週間・・・ラケットもストリングもまだ決まっておりません!
一体どんなセッティングで本番に臨むのか・・・皆さんも一緒にラケット沼、ストリング沼を一緒に進んでいきましょう!!

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