| メリット・デメリット |
| 〇柔らかくて軽やかな打球感 〇快適性も十分 〇フラット~スピンまで対応 〇全体的なちょい足し算 ×滑りは悪くパキパキ音がする |
エクスプロッシブ・ターボ
( EXPLOSIVE TURBO )

今回はダンロップの新作ポリストリングである『エクスプロッシブ・ターボ』をインプレッション。
スペック/仕様
| 製品名 | ダンロップ エクスプロッシブ・ターボ |
| 素材 | ポリエステル |
| 断面形状 | 8角形 |
| 構造 | モノ |
| 太さ | 1.20mm 1.25mm |
| 色 | ブラック |
| 価格 | 税込2,860円(12m) 税込37,400円(200m) |
| 発売日 | 2025年11月 |
| 原産国 | Made in Japan |

エクスプロッシブ・ターボは断面形状に8角形を採用しており、RPMブラストやPTレブと言った定番ポリエステルストリングたちと同じになっています。
見た目的には丸に近く、言われなければ多角形だということには気づけないレベルですね。
価格が税込2,860円と安めになっているのはユーザーとしては嬉しいところ。
「FX加速装置」を謳うポリエステル
このエクスプロッシブ・ターボは「圧倒するパワースピン系ポリ」と「FX加速装置」というハッシュタグが設定されていました。
パワーのあるラケットに合わせて使う想定のポリエステルストリングと言えそうですね。
インプレ・評価
| パワー | 0 | 球威は標準レベル |
| スピン性能 | 0 | 安定して回転量 |
| アシスト | 1 | 飛びを助けてくれる |
| トップスピン | 1 | 安定してかかる |
| スライス | 0 | あまり影響を感じず |
| 打感の柔らかさ | 1 | たわみの柔らかさ |
| 反発力 | 1 | やや強めの印象 |
| 飛び | 1 | 飛距離は出しやすい |
| 打ちごたえ | -1 | 軽やかに飛ばせる |
| 滑り | -2 | 全然滑らない |
| 引っかかり | 1 | 弾道は少し上がる |
| 快適性 | 1 | 楽にプレーできる |
| 耐久性/維持性 | 0 | ノッチはやや出来やすい |
| コスパ | 1 | 単価が安いのがプラス |
実際に使ってみると全体的な性能のバランスに優れており、一芸タイプではなくオールラウンドなタイプの多角形ポリだなと感じました。

ポリツアープロに若干のシャープさと多角形断面による若干の引っかかりをプラスした感じのストリングになっていて、使用ハードルはやや低めと言って良さそう。
打球感:柔らかいけど楽に飛ばせる

ストリング面のたわみによる柔らかさが感じられ、FX500やSX300といった高RA値の硬いフレームに合わせても非常に快適にプレーすることができますね。
打球感の硬さが気になったピュアドライブ2025にこれ張ったら使えたんじゃないか?と思いましたね笑
手応えはやや軽めで、ボールの乗り感はありつつも楽に球を飛ばすことが出来ます。
性能:ほどよいスピン量で捌ける

反発力による飛び感がある程度あり、そこに自然なスピン量をプラスしたような感じ。
多角形ポリですが引っかかり感はほどほどで、シンプルな丸い断面形状のストリングよりは少しだけ弾道が上がるかなというくらい。
ベースライン後方に下がってフルスイングするよりも、コートの中に入っていって速いテンポで仕掛けるようなプレーのほうがストリングの旨味が出ましたね。
表面の滑りは悪い
ストリンギング時はそれほど気にはならなかったのですが、プレーしていると数十分でストリングがほとんど滑らなくなっていきます。
指でストリングを動かすと「パキッパキ」とか「カチャカチャ」といったナイロンストリングみたいな音がでますね。
ポリ系としてはかなり滑りは悪いほうだと思いますが、もとより滑りに依存するところは少なく、ストリングを大きく動かしたいタイプのSX300に張ってもかなり快適でしたのであまり気にしなくていいのかもしれません。
耐久性:一定レベルまでなら悪くない
すぐに滑らなくなることもあって摩耗する量が減りノッチは意外と深くならないんですよね笑
なのである程度のラリー強度までならそこそこの耐久性を発揮してくれるはず。
一方で素材そのものはそこまで硬い感じも無いので、一定以上のレベルになってくると耐久性は悪いっていう評価になりそうです。
一般プレイヤーのレベルなら耐久性を気にする必要はないレベルかと思います。
黄金スペック全般に合わせやすそう

FX500との相性の良さを謳うストリングではありますが、実際には黄金スペック全般と合わせやすいんじゃないかなと思いますね。
反発力によるほど良いアシスト、丸ポリよりやや弾道の調整幅が広い、高RA値のフレームでも硬く感じない快適性など、とりあえず試してみる価値ありかと思いますね。
18×20のパターンで化けるかも?

18×20の密なストリングパターンのラケットに張ってみたら化けるのでは?っていう気もするんですよね。
もとよりストリングを動かそうっていう感じじゃない18×20のパターンですが、たわみ感+反発力+8角形断面によってプレーしやすさをアップさせられるのではと。
いずれ試してみたいセッティングですね。
ライバルストリング
ライバルとしては売れ筋多角形ポリのRPMブラストやPTレブ、柔らかい打感の多角形ポリとしてはRPMチームやブラックコードも比較対象になるかと思います。
ターボの優位性:ハードルの低さ
ライバルと比較した時にエクスプロッシブ・ターボの優位性は使用するハードルの低さなんじゃないかなと思いますね。
多角形だと打球感が硬め・重めだったり、飛びが控え目だったりすることも多いのですが、ターボだと軽やかに飛びますし安定した回転量を生み出してくれるのも良き。
ポリツアープロを使っていたけど多角形ポリをためしてみたくなった、っていう人はぜひターボを試してみて頂けたら!

アドブロ (コトウダマサト/TRUEMAN)
・30代後半男性
・テニス歴約23年
・オールコートプレイヤー(自称)
・ラケット購入本数120本間近
・ラケット累計200本以上テスト
・ストリングは300パターン以上テスト
アドブロの詳しいプロフィール












