ウイルソンの最新ラケット:ディファイア98プロ v1をインプレッション!

| ダブルス | ・・ ・○・ | シングルス |
| ボレー | ・・・○・ | ストローク |
| 低弾道 | ・○・・・ | 高弾道 |
| 多彩さ | ・・・・○ | 安定性 |
| 柔らかい | ・・・○・ | 硬い |
| 片手バック 打ちにくい | ・○・・・ | 片手バック 打ちやすい |
| スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
| イージー | ・・・○・ | スパルタン |
ピュアアエロ98と真っ向から戦ってやろうという気概を感じるこのディファイア98、鋭い振り抜きから安定したドライブ系ショットを打ち込める1本に仕上がっています!
でも相応にシビアで難しさも感じるラケット!
トッププロに選ばれるラケットのトレンドをしっかり踏まえつつ、ウイルソンらしい打球感もちゃんと味わえる絶妙なバランスになってますね。
| 【 DEFYER98PROの特徴 】 |
| ショットのキレ・再現性が良い ややシビアだけど球威はしっかり出る 空気抵抗は少なく振り抜き良好 305gの中では操作性も良い スピンというよりもフラットドライブ |
トレンドのスペック?
DEFYER98PROをインプレ
ここ数年、ATPのトップ選手たちに多く支持されているのが面98平方インチ+中厚ラケット(厚さ23~24mm)。

ピュアアエロ98をはじめ、EZONE98やVCORE98、ラジカルMPなどが該当するこのカテゴリーに、ウイルソンが後発組として満を持して投入してきたのがこのディファイア98PRO。

スペック的にはほぼピュアアエロ98をほぼそのままコピーしたような仕様で、重さやバランス、厚みからストリングパターンまで同じになっています。

ただしシャフト形状は色んな要素を取り込んでいる感じがあり、旧アエロっぽい断面形状、そこにEZONEっぽい出っ張りやくびれ、さらには同じWilsonのSHIFTっぽい感じもあり・・・かなり複雑な形状になっています。
【打球感】
ブレ感は少なくカッチリ
| 柔らかさ | -1 | 面圧が高くカッチリより |
| 打ち応え | 1 | 手応えも重くしっかり |
| スイート エリア | 0 | 面98相応の広さ |
| 弾き感 | 1 | 剛性感でレスポンス良し |
| 安定感 | 2 | ブレ感はなく非常に安定 |
| 減衰性 | 0 | Wilsonにしては良好 |
| 快適性 | 1 | 不快感無く打てる |
今回はアルパワー125が張られたものを打ちましたが、打球感はややカッチリしていてウイルソンらしいクリアさも感じられました。

フレームのブレ感が少なくて安定しているのはもちろん、ストリングパターンが16×20でたわみ過ぎないのも特徴ですね。
アエロ98、AXIS98よりも硬め

スペック的な競合であるピュアアエロ98・AXIS98と比較すると、DEFYER98PROはやや硬めの印象になります。
アエロ98はややマイルド寄り、僅かに不安定さも感じましたが多少雑に打っても抑えられる感触だと思います。
AXIS98はしっとり感+安定性が高く、薄ラケっぽいイメージで使っていける感じがしますね。
【性能】
サポートは少ないが
安定性に優れたラケット
| ストローク | 1 | 慣れると安定して〇 |
| ボレー | -1 | 少し外すと飛ばずシビア |
| サーブ | 0 | 評価するほど打てず |
| ドライブ | 2 | 飛びと安定性を両立 |
| トップスピン | 0 | 悪くないがアシストもない |
| 弾道の高さ | 0 | 普通か若干低めに出る |
| スライス | 1 | 浮かずに打ちやすい |
| パワー | 0 | プレイヤー依存度高め |
| 操作性 | 1 | 305gとしては良好 |
| 振り抜き | 2 | 空気抵抗少なく高評価 |
性能的にはドライブ系のストロークを安定して打てるストイックなラケットという印象でした。

楽ではないんですがコツを掴むと良いショットが安定して飛ばせるようになる、そんな印象ですね。
ストロークのブレが減り安定

DEFYER100と並行して打っていたのですが、ボールが引っかかる感じ・弾道が上がる感じは少なく、スイートエリアも若干狭く感じるので最初の方はショットのバラつきが大きくなってしまいました。
しかし慣れてくると、厚く捉える感覚が分かってきて球威も安定性も向上。

ミスを恐れず速いスイング速度で振り切ることでラケットの持ち味をしっかり引き出すことが出来ます。
アエロ98よりも飛んでくれる

フレームがしっかりしている分、アエロ98よりも球速や飛距離は出しやすかったですね。
僅かにパワーを足し算してくれるのがディファイア98プロ、一方のアエロ98はパワー面では若干引き算的な感触ですがその代わりに安定性をプラスしてくれる感じ。
※RA値的にはDEF98が64前後、PA98が66前後のようですが、実際に打つとDEF98のほうがしっかりしているような印象でしたね。
相性の良いストリング(ガット)
今回はアルパワー125が張られたものを打ってきましたが、ストロークでの球威を出しやすいというメリットはありますがボレーなどの小技での調整にしくさを感じる部分もありました。
フレームの特性を考えると変に多角形などは入れず丸形、ある程度シャープな球離れがあって球威を引き出しやすいタイプのポリエステルストリングが良いのかなと思います。
そこでフィットしそうだなと感じたのがヨネックス・ポリツアーフォース。
アルパワーに負けず劣らずのシャープさや球威を出せるのはもちろん、打感がしっかりしているのに硬さや不快さを感じさせない使い心地も高評価ポイント。
「飛びは自分で確保するからグチャッとくる打ち応えが欲しい」という人にはホークパワーがオススメ。
やや柔らかめでホールド感が強く、インパクトでボールを掴む・潰すような感覚を引き出しやすくなると思います。
【ライバル比較】
アエロ98、EZONE98など
・ピュアアエロ98
・AXIS98
・EZONE98
・VCORE98
・EXTREME PRO
・T-FIGHT300S
・RADICAL MP など
シンプルなパワーというよりも、ショットに安定性や再現性を付加してくれる中厚系ラケットがライバルになると思いますね。
あくまで僕個人の使用感をベースにしたお話にはなるんですが、スピン系を謳うアエロ98やVCORE98よりも、ストロークが低い弾道で安定するEZONE98のほうがDEF98PROの競合にふさわしいのでは?と思ったりもしますね。
100と比べると低弾道+推進力重視
DEFYER100と比べると、98のほうが弾道が低く推進力の強い球が打てますね。
なのでしっかりスイングできる人なら、意外と100よりも98のほうが球威を引き出しやすくて気に入るかもしれません。
逆にスイートエリアの広さ、スピンの掛けやすさ、サポート性能は圧倒的に100のほうが優れており、ラケットにちょっと助けてもらいながら多彩なプレーをしたい人には100のほうがフィットしそう。
【個人的評価】
トレンドを抑えた1本。
スピン系として見るべきか否か?
冒頭でも書いた通り、ATPトップ100の使用ラケットを見ると面98+中厚のモデルがトレンドとなっています。
アエロ98を筆頭にVCORE98やEZONE98、ラジカルMPなどのトレンドの先頭を走るラケットたちの要素をちょっとずつ取り込んで良いバランスにまとめたのがディファイアー98プロなのかなと思います。
なのでATP選手を始め、勝利を求める競技者にはかなりアピールできるモデルになっているとは思いますね。
一方で、ラケット市場的には一応スピン系コンセプトのラケットとして見られていますが、正直言ってスピンのアシストを期待しすぎたらいけないと思います。
このラケットでスピンを掛けられるのはスイングが速い人、そもそも自分でスピンを掛けられるだけのフィジカルとスキルを持っている人なってくると思うんですよね。
初動の売上は文句無しといった感じはしますが、ここから購入前のイメージと実際の使用感のギャップに悩む人が少しずつ出てくるのかも?と予想しています。
スペック/仕様
| モデル名 | DEFYER 98 PRO v1 |
| フェイス サイズ | 98 inch2 |
| 重量 | 305 g |
| バランス | 315 mm |
| フレーム 厚さ | 22 23.5 22 |
| 長さ | 27 inch |
| RA値 | 64※ |
| スイング ウェイト | 319※ |
| ストリング パターン | 16×20 |
| グリップ サイズ | 2,3 |
| 発売予定 | 2026年 7月9日 |
| 価格 | オープン価格 |
※TennisWarehouseの数値を引用させて頂きました。
発売日:2026年7月9日
ウイルソン・ディファイア98プロは2026年7月9日に発売されました。
現時点では初期ロットのREDLINE表記のコンセプトエディションが販売されています。
在庫が無くなり次第、通常のDEFYER表記のものに変わっていくそうなんですが、個人的な予想では100L/100ULが発売される9月頃にまで待つことになるんじゃないかなと。


















