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しなる/しなりやすいラケット特集!
Embed from Getty Images一時期は絶滅寸前まで減少していたしなる・しなりやすいラケットが、ここ数年再び人気を博してきています!
日頃からRA値はとっても重要と思う一方、色んな要素の内の1つというのも事実。(力学的には他にも要素あるけど)この3つの変形は十分知覚出来る気がします🤔
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) January 28, 2021
CX200はこの3つがバランス良く起きる感じ、ピュアストはしなり/ねじれは少ないけど良くたわむ、XCALIBREはしなりが大きくたわみは抑えめな印象! pic.twitter.com/nmGpCunqBL
今回の記事ではしなりを感じられるラケットについて解説と紹介をしています!
分かりやすく”しなるラケット”を紹介&解説!
Embed from Getty Images・柔らかい打球感が快適
・接触時間が長く制御しやすい
・フラット系強打がしやすい
・伸びるスライスが打ちやすい
・全力で振り切れる etc…
しなるタイプのラケットの大きな魅力は、ラケットがしなることによってボールとの接触時間がしっかり感じ取れるという点!
この感触があるおかげで弾道やスピンの調整など、プレイヤー側の感覚をショットに反映しやすいという特徴があります。
RA値とは?
RA値は専用の機械を使って、しなりやすさ・しなりにくさを数値化したものです。
ラケットを機械に固定し、先端に決められた力を加える事で計測をします。
RA値が低い(小さい)ほど
しなりが大きい!
⇅
RA値が高い(大きい)ほど
しなりにくい
今回紹介しているのはRA60台のものとなっているので、比較的しなりやすいものが多くなっています。
ただしRA値が低すぎると面安定性や、ボールの飛びが悪くなってしまうことがあるので、とにかく低ければ良いというものでもないので注意が必要です。
しなる・しなりやすいラケット5選を紹介!
これまでにたくさんのラケットを打ってきましたが、その中でもしなりと使いやすさに優れたモデルをご紹介!
ヨネックス イーゾーン98
(YONEX EZONE98)
しなやかになって大ヒット!
しなやかさとパワーをミックスしたヒット作!
・しなりとパワーのバランス!
・シャフト最薄部19mmでしなる
・24mm厚フェイスはパワーがでる
・RA値は約64
2020年前半に発売されて以降、高い人気を維持しているヨネックスのEZONE98。
Embed from Getty Imagesキリオスや大坂選手、車いすテニスの国枝選手、そして個人的な注目株であるアルトマイヤーなどが使用するモデルでもあります。
しなやかさから生まれる柔らかい打球感だけでなく、アシストもしてくれるため“推進力の強いボール”を打ち込んでいけるラケットになっています。
テンエックスプロ エクスカリバー
(TENX PRO XCALIBRE)
全体が均等にしなる薄ラケ
フレーム全体が綺麗にしなる気持ちいい打球感
・20mmフラットのボックスフレーム
・フレーム全体がしなるフィーリング
・27.0/27.5インチを選択可能!
・RA値は約66
かなりマニアックなラケット:テンエックスプロ・エックスカリバーもしなりに優れたモデル。
他のラケットと大きく異なる点は、局所的にしなるのではなくフレーム全体が均一にしなるということ!
そのおかげで最近のラケットではなかなか感じられない、自然で柔らかい打球感を実現しています。
27.5インチモデルは長さによる破壊力も高めているため、20mmフラットのラケットでも十分実戦で使えるだけの攻撃力を持っています。
ダンロップ CX200 OS
(DUNLOP CX200 OS)
掴んで飛ばせるボックス系
しなり+たわみによる強いホールド感+コントロール性
・しなりとたわみでボールを掴む!
・ボールがしっかり乗っかる打球感
・押して打ち抜けるしなる系
・RA値は62
ボックス形状+少し大きめの105平方インチを採用し、しなりとたわみから生まれる強いホールド感が特徴。
しなやかでありつつも、パワーも出しやすいバランスの良さ、扱いやすさも魅力のOS:オーバーサイズになっています。
ボールの引っかかりも良く、スピン系のショットでは高い弾道も作り出しやすいため、様々な球種で相手を揺さぶることができる1本です。
トアルソン フォーティーラブXX
(Toalson Forty-Love XX)
CX200と同系統のしなり系
しっとりした打球感とコントロール性
・CX200に似たフレーム形状
・しっとりとした打球感
・密なストリングで高コントロール
・RA値は約66
歴代モデルでも大きくしなるのが特徴のフォーティーラブシリーズ。
このXXは縦長の98平方インチのフェイスに、16×20の密なストリングパターンを採用。
特殊な16×20のパターンになっていて、中央部分はかなりの密なパターンなのに対し、先端・根本の部分はかなり間隔が空いていて・・・16×23くらいパターンに出来そうなくらい(笑)
しなりと密なパターンの組み合わせは、特にフラット系での高いコントロール性を発揮してくれます。
プリンス ファントムグラファイト100/107
(Prince Phantom Graphite100/107)
強いしなりのネオクラシック
Phantom Graphite100/107
最薄17.5mmフレームのしなり!
特に107は強い食いつきが魅力
高スピンで攻めれるボックス系
しなり
パワー
面安定性
扱いやすさ
しなりと面安定性の高いバランス!
・しなりを感じやすい純ボックス系
・クロスバーで面安定性高い
・高スピンで攻めれるフレーム
・RA値は推定61前後
丸みのあるフェイスに、真四角の”純ボックス”形状を採用しているファントムグラファイト100/107。
100は推進力とスピン量を高いバランスでミックス、クロスバーがついていることでフルスイングしてもブレにくい実戦向きなラケットに進化しています。
107はより大きくしなる・たわむが生まれやすく、強いホールド感と弾道のあげやすさを感じ取ることが出来ます。
ボールの強弱だけでなく、ボールの高低・角度を組み合わせた立体的な組み立てと相性が良いラケットになっています。
番外編:CLASHはおすすめじゃないの?
おすすめの5選にはあえて入れなかったこのウイルソン・クラッシュ100。
現在市販されてるラケットの中で最もしなり・たわみが大きいのはこのラケットで間違いないと思います。
正直それほどオススメはしません。
個人的にはこのしなりはちょっとやりすぎな印象(笑)
ゆっくり・軽く打つ分には良いのですが、しっかりとした良いボールを打つにはかなり厳しい!