初速が出やすいピュアスト!
バボラのコントロール系ラケットとして分類されているピュアストライク。
その中でも黄金スペック的なパワーや使いやすさも備えているのが、このピュアストライク100(2019)。
女子ではアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit)、以前は加藤未唯選手(Miyu Kato)も使っていました。
Embed from Getty Images今回は2019年モデルを打ってきましたが、フレームの硬さが上がった事もあってか旧型以上に初速を出しやすいラケットへと進化しています!
・ピュアストライク100の使用感や性能!
・新旧の違い、16/19との違い
・ピュアスト100の最安値
・国内正規品の実勢価格
・オススメのセッティング など!
ピュアストライク100(2019)のスペック
モデル名 | ピュアストライク 100 |
フェイスサイズ [ 平方インチ ] | 100 |
フレーム厚 [ mm ] | 21 – 23 |
重さ [ g ] | 300 |
バランス [ mm ] | 320 |
ストリングパターン | 16 x19 |
RA値 | 72 (2019) 70 (2017) |
基本は同じ。RA値が72にアップ。
フレームの形状、ストリングパターン(間隔)、重さなど、スペックは基本的に旧型と同じ。
数字的に変更されたのはRA値(フレームの硬さを表す数字)が、旧型70だったのに対し2019年モデルは72へとアップ。
このRA値はピュアドライブ2018と同じ硬さであり、ラケット市場の中でもかなり硬い部類に入ります。
C2ピュアフィールと新形状樹脂パーツを採用
2019年モデルで変わったのが[C2ピュアフィール]の追加と、[新形状の樹脂パーツ]の採用でした。
<C2ピュアフィール>
SMAC社の高機能素材をフェース部に配置、振動吸収性の最適化を図りより心地よい打球感を実現するために採用されたテクノロジーとなっています。
<新形状の樹脂パーツ>
ヨーク部分の樹脂パーツが大きく変わりました。
今まではウーファー型の黒い樹脂パーツを使用していましたが、2019モデルは赤くフラットな構造へと変化しています。
セッティング:ブラックヴェノム45ポンド
ラケット | ピュアストライク100 |
ストリング | ポリファイバー ブラックヴェノム 1.25mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
打感:硬さと食いつきの両方を感じる!
スイートスポットでしっかり捉えた時は、ボールの食いつきを強く感じる事が出来ました!
粗めのストリングパターンも手伝ってか、少しボカッとした感触があります。
ブリヂストンのX-BLADE BXシリーズのような「中身の詰まった打感」とは反対、『中空っぽい打感』という表現が近いかも。
外した時は旧型よりも硬さを感じるかも
普通に打ち合ってる時には、旧型と打感の差はあまり感じませんでした。
ただRA値がピュアドラ並みに高くなったのが影響したのか、スイートスポットを外し気味になってしまった時には、旧型(2017年モデル)よりも若干の硬さを感じる事がありました。
ストリングによって打感は大きく変わるはずなので、複数試して随時情報を追加していこうと思います!
性能:旧型より初速が出やすくなった!
ストローク | 1 | 楽に振っても安定した球 |
ボレー | 1 | 弾きもあり打ちやすい |
サーブ | 1 | 球速と回転のバランス |
ドライブ | 1 | 狙いをつけやすい |
トップスピン | 1 | 回転量の調整しやすい |
弾道の高さ | 0 | 平均的な印象 |
スライス | 1 | カットする感じで○ |
反発力 | 1 | 98よりも弾いて飛ぶ |
パワー | 0 | 破壊力よりも安定重視 |
ホールド感 | 0 | 前作の方が乗りが強い |
安定性 | 1 | 剛性もあって安定 |
操作性 | 0 | 300gで扱いやすい |
振り抜き | 0 | 平均よりやや良い |
減衰性 | 0 | 前作よりスッキリ感 |
快適性 | 1 | 総じて使いやすく快適 |
全体的に使いやすく、大きな欠点は見当たらなかったですね。
2019年モデルになってボールの抜けが良くなった感じがあって、(若干ではありますが)より高い初速でボールを打ち出せるようになっていますね!
反発力:高RA値で弾きが良くなってる
2019年モデルはRA72になったことで、ボールの弾きが良くなっている気がしますね!
流石にピュアドラ2018と比較すると反発力は多少劣るとは思いますが、このくらいのパワーの方が扱いやすいと感じる人も多いかも!
スピン性能:弾道上げやすい!スピン掛けやすい!
粗めのストリングパターンのおかげで、ボールの食いつきは相当良いです。
ピュアドラより弾き過ぎず、僕個人の感覚ではピュアストライク100の方がスピンかけやすいです!
実戦におけるバランスは良いかも!
柔らかい打球感を求める人には2017モデルの方をオススメしますが、実際の試合を考えると2019モデルの方がバランスが良い気がします。
というのも、2017モデルだと食いつきが良過ぎてテンポを上げづらく感じる事があったから。(特に疲れてきた時は!)
2019モデルの方があっさりボールを飛ばしてくれるので、疲れてきた時も調子が落ちにくく感じました。
黄金スペックが合わなかった人にオススメ!
ピュアストライク100をオススメしたいのは、ピュアドライブのような黄金スペックのフィーリングが合わなかった人!
ピュアストライクもほぼ同等のスペックですが、フレームの厚さや形状にボックスっぽさもある事で、パワーはありつつもホールド感もあって扱いやすさが魅力。
薄ラケのフィーリングが好きだけど厳しい、黄金スペックのパワーは魅力だけどフィーリングが合わない・・・そんな悩みを抱えていた僕にとっては、まさに救世主のようなシリーズなのです(笑)
16/19との違い:弾道と打感に違いが
100と16/19の1番大きな違いは弾道の上げやすさ。
100の方が高い弾道を作り出しやすく、スピンも掛けやすいですね。
16/19はストリングパターンが少し密になっていて、真っ直ぐ打ち込んでいくにはこちらの方が安心感があると感じる人も多いかも!
2017年モデルよりも2019年モデルの方が、100と16/19の性格の違いが大きくなったように感じました。
(RA値変更の影響が大きいみたいですね。)
ピュアドラとの違い:打球感には大きな違い
最初にも触れた通り、2019年モデルのピュアストライク100はRA72でピュアドライブと同じ硬さに変化。
ただ実際打ってみると打球感は全然別物ですね。
ピュアドライブの方がカッチリしていて、球離れも早いです。
ピュアストライクはホールドしてる感じがあり、食いつきでコントロールしやすい感じ。
どうしてもピュアドライブに馴染めなかった僕でも、ピュアストライクは大丈夫なんですよね(笑)
ライバル比較:SX300やVCORE100など
やはり比較したいのは他社の100平方インチのラケットたち。
SX300:RA64のフレックスとスピン性能
ダンロップのSX300はRA64と少し硬さを抑え、グロメット形状などによって高いスピン性能を実現。
スピン性能を求める方はもちろん、バボラのラケットに硬さを感じていた人には良いチョイスになるのではないでしょうか。
VCORE100:カッチリ感を求める人に
YONEXのVCORE100も比較したいラケットですね!
剛性の高いフレームによって、カッチリとした使用感が魅力。
販売価格:国内正規品は2.6万、最安は1.5万
ピュアストライク100の国内正規品の実勢価格は¥26,200前後となっています。
しっかりした保証を求める方は国内正規品がオススメ。
海外正規品は非常に安くなっており、最安値は¥15,000となっています!
複数本購入される予定の方は、海外正規品でおサイフへの負担を減らす事が出来ますね!
まとめ:初速が出しやすくなったピュアスト100
・粗めのストリングパターンで食いつきが良い
・旧型よりもRA値が高く、初速が出しやすいかも!
・スイートスポットを外すと硬さを感じる場合も!
・実戦で使いやすい性能バランス
・16/19の方が真っ直ぐ打ち込むのに適してる
・ライバルはSX300やVCORE100など
いかがでしたでしょうか!
前作のテイストは残しつつも、より実戦で使いやすいラケットになったなぁというのが僕の印象です。
ストリングも色んなタイプを組み合わせて楽しめそうなので・・・インプレを随時追加していく予定です!
このブログではピュアストライク以外にも、多くのラケットのインプレをご用意しています!
1つ1つしっかり正直な感想をまとめているので、みなさんのラケット選びに役立ててもらえると嬉しです!