・柔らかくしっとりした打感
・飛びは悪くない
・スピンはかけやすい
・プレイヤーへの負担は大きい
この記事では『テクニファイバー・アイスコード』をインプレ/レビュー!
山﨑郁美選手なども使用しているポリエステルで、ハードヒットを主体に試合を組み立てる本格派・競技志向の強いプレイヤーにオススメ!
メリット | デメリット |
・柔らかくしっとりした打感 ・ハードヒットしやすい ・減衰性も悪くない |
・腕への負担は大きい ・反発力は若干控えめ |
アイスコード(ICE CODE)とは?
テクニファイバーの最新ストリング:アイスコード(ICE CODE)。
レッドコード、ブラックコード、レーザーコードに続く、新しいポリエステルストリングとしてラインナップに加わりました!
“アイス”コードって言うくらいんなんだから、冷やっとするような打球感なのか!?
名前からは全然予想がつかないこのストリング、実際に使ってみました!
スペック:アイスコード(ICE CODE)
モデル名 | テクニファイバー アイスコード |
素材 | ポリエステル |
断面形状 | 丸形状 |
構造 | モノ |
色 | 白 |
太さ | 1.20mm 1.25mm 1.30mm |
定価 | ¥2300+tax (12m) ¥27600+tax (200m) |
原産国 | フランス |
新製法「H.C.Dプロセス」により、素材本来のたわみがパワーと食いつきを実現
https://www.bs-tennis.com/products/catalogue/2019/tecnifibre_aw/html5.html#page=13
コストパフォーマンスも高い、見た目も打球感も爽快なストリング
新たに「H.C.Dプロセス」と製法が加わった事で、これまで以上に柔らかさを実現しています。
それにしても見た目が爽やかってのは・・・どうなの?笑
山﨑郁美選手も使用するストリング
山﨑郁美選手も使用するストリングで、多彩で伸びやかなプレーを支えています。
(※メドべも白いストリングですが、あれはどうやら白いレーザーコードらしいです・・・紛らわしい)
セッティング:エクスカリバーに45ポンド
ラケット | XCALIBRE 290g |
張り方 | 1本張り |
テンション | 45 x 45 lbs |
総重量 | 327g (フレーム:305g) |
アクセサリー類 | ・レザーグリップ ・テーピングによるエンド加工 ・オーバーグリップ:プロソフト1枚 (振動止めは無し) |
普段はナイロン系ストリングを42,43ポンドで張る事が多いので、今回の45ポンドはちょっと強気にいってみました!
通常はこれくらいか、もう少し高めのテンションで張る人が多いだろうと思うので、参考にしてもらいやすいかなと思います。
(ホームストリンガーなので、プロのストリンギングよりも緩めにはなってるかもしれません。あしからず)
アイスコードをインプレ・評価
パワー | 0 | フィジカルは必要 |
スピン性能 | 1 | 平均以上 |
アシスト | -1 | 楽なモデルではない |
トップスピン | 1 | バランス良く掛けられる |
スライス | 1 | 大きなスイングで運べる |
打感の柔らかさ | 1 | しっかり柔らかい |
反発力 | -1 | 反発タイプじゃない |
飛び | 0 | 悪くはない |
打ちごたえ | 2 | 手応えが重い |
滑り | 1 | 滑りは良好 |
引っかかり | 0 | あまり強くはない |
快適性 | -1 | 振動が残りやすい |
耐久性 | 1 | 切断耐久性は良好 |
コスパ | 0 | 劣化する感じはある |
打感:しっとり柔らか
打ってみてまず感じたのはストリングの柔らかさ。
ポリとしてはしっとりした打感で、カンカン響くような硬さはありませんでした。
ミニラリーのようなゆっくりとしたスイングでも、少しボールが食い付いてから弾き出されるような感触。
カタログの謳い文句は嘘じゃないみたいです。
レーザーコートよりも柔らかい打感
ストロークのフルスイングでも柔らかさを感じる事が出来ましたね。
レーザーコードの方がインパクトの時にガツン!と衝撃が伝わる感触だったので、それと比べるとアイスコードの方がマイルド・柔らかい打感に仕上がっています。
手に残る振動は多い
打感自体は柔らかいのですが、インパクト後に残る振動・手に伝わってくる振動は多かったです。
張り終えた直後に手でパンパン打ってみた時からビィーンと響く感じがありました。
他のポリより特別に振動が多いわけではありませんが、振動止めをつける方が快適かもしれません。
腕への負担は結構大きい
柔らかい感触とは言え、腕への負担は小さくはないと思います。
手首や肘など、不安を抱えている人は避けるべきかと。
スイートスポットを外してしまったらアシストは無いですし、スピンの掛かった良いボールを打ち続けるならそれなりに体力も要求されます。
ナイロンからの移行を考えている人もいるかもしれませんが、腕への負担は十分に考慮して使用するべきかなと思います。
反発力:柔らかいのにボールはちゃんと飛んでくれる
打感は結構柔らかいのですが、意外とボールが飛んでくれました!
ポリエステル系の一本張りだと、これ無理!ってくらい最初っからしんどい事もあったんですが、今回のアイスコードは大丈夫でしたね。
エクスカリバーがしなやかさを生かして打って行く感じのフレームなので、しっとりした感じで且つボールが飛んでくれるアイスコードの相性は悪く無いのかも。
(ただしパワーが無いと使いこなせない・・・)
とは言っても”ポリとしては飛ぶ方“という表現が正しいのかも。
インドアハードで3時間程プレーしましたが、最後の1時間はちょっと辛かった・・・。
相手が速いサーブを打ってくる人だったのも疲労に拍車を掛ける一因でしたが。
スピン性能:食いつきによりスピンが掛かる
スピン性能は悪く無いですね。
表面の滑り具合も結構良いですし食いつき感もあるので、ボールには自然とスピンが掛かってくれる印象。
弾道も比較的上げやすく、違和感なくプレーする事が出来ました。
テンション維持性:数日は問題なさそう
テンション維持性ですが、数時間単位での急激なテンションロスなどは気にしなくて大丈夫そうな感じ。
3時間、がっつりプレーしても大きな変化は感じませんでした。
中1日でさらに2時間程使用しましたが、柔らかい感触はキープ。
少しだけ緩い感じになったかな?という印象。
プレーレベルによりますが、数日は問題無く使用出来ますね。
ライバルはRPM POWER?
打球感は柔らかい・反発力は抑えめという点ではバボラのRPM POWERがライバル。
アイスコードの方が若干飛びが良い、RPMの方がスナップバックが起こりやすい・・・そういった違いを感じました。
この他にもストリングのインプレをたくさん用意していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
→ ストリングインプレ一覧
まとめ:柔らかく扱い易い味付け・・・だけど?
ガッツリ打ってみて、柔らかい打感でボールが食いつきやすくスピン性能も悪くない。
全体のバランスがよく、扱い易い味付けのポリエステルストリングでした。
ポリエステルストリング使っているけど、もっと柔らかい打感が欲しい・・・っていう人にはぜひ一度使ってみて頂きたい商品です!
繰り返しになりますが、手首や肘に不安を抱えている人にはあまりオススメしません。
柔らかい感触なんですが、腕にかかる負担は小さくないです。
負担の小さいナイロンにするか、アイスコードを取り入れるならハイブリッドで様子をみてから・・・という形でスタートするのが良いと思います。
<紹介した製品一覧>
今回の記事に紹介した製品を一覧で紹介します。
単張最安値:¥1,350+送料
アイスコードの最安値は¥1,350+送料。
新しいストリングなのでそこそこの金額します。
ロール最安値:¥12,800+送料
ロールの最安値は¥12,800+送料(¥600)です。
送料を含めても1張り分が¥840!!
繰り返し使うのであれば間違いなくロールがお買い得!