しなやかで気持ち良い打感!
Phantom Graphite 97
シバける球速&回転の高バランス!
マイルドなのにレスポンスも良い
特にストローカー要チェック!
パワフルさ
スピン性能
安定性
デザイン
いやいや良い仕上がりのラケットが来ちゃったよ!
[ファントムグラファイト97]
— アドブロ / TRUEMAN(とぅるーまん) (@ADVNTG_kotodama) March 7, 2021
打って来ました97!!
(ストリングはTOUR XT18)
97平方インチ化・フレーム厚+1mmで、100/107よりも打ちやすく感じました!
特にストロークは秀逸。
引っ掛かりも良く、振れれば推進力もスピンも良いバランスのボールが行ってくれます👍
打てば分かる。
打てば欲しくなる。笑 pic.twitter.com/CTIcVrbByF
情報解禁後、非常に期待値の高かったこのファントムグラファイト97。
2021年3月、ついに発売となりました!
この感触は打ったら欲しくなる!笑
幸運にもテストさせて頂く事が出来たのですが、これが期待以上にとっても良い仕上がりのラケットだったんです!
97平方インチだけどボールの引っ掛かりは良いし、パワーロスが少なくて飛びも十分!
何人かと一緒にテストしてもらいましたが、特にストロークに関しては軒並み高評価!
いやー、良いラケット出て来ちゃいましたね・・・欲しい(笑)
100/107よりもハード?とは限らない!!
これまでのファントムグラファイト100/107に比べて、「かなりハードなのでは?」と予想してた人もいるでしょう・・・
実際打ってみて確かにアシスト感は抑えめ。
でも扱いにくいという事はなく、ある程度しっかりスイング出来る人ならむしろ快適に感じる場合も少なく無いと思います。
・97が期待に違わぬ良い仕上がり!
・特にストロークが秀逸なラケット
・打ったら欲しくなるっ!笑
スペック:PHANTOM GRAPHITE 97
モデル名 | ファントム グラファイト97 |
フェイスサイズ | 97平方インチ |
重さ | 315g |
バランス | 305mm |
スイング ウェイト | 290 |
フレーム厚 | 22.5-21.5-18.5mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリング パターン | 16×19 |
フェイスは97平方インチと小さくなった一方で、フレーム厚は全体に+1mm厚くなっているのが特徴。
ストリングも16×19で、より密になっています。
見た目がカッコいいんだ、コレが!(笑)
このファントムグラファイト97の圧倒的なセールスポイント、それが艶ありブラック+ゴールドのシンプルでかっこいいデザイン!
艶やかなブラック!
綺麗だ!
シャフトのグラファイトの文字もゴールド!
まさに”ザ・ボックス形状”を体現しているフレーム断面形状。
黒地にゴールドのロゴ、そして全体がグロス仕上げ。
従来の緑のライン部分も、97ではグレーへと変化。
これまでの”グラファイト像”だけに縛られる事なく、ハードヒットしたい若いプレイヤーにも手に取ってもらおう・・・そんな設計思想が汲み取れます。
エンドキャップもブラックに変化し、どこからみても隙のないカッコよさ!
・グロス+ブラックのデザインが良い!
・フェイスは97平方インチで小さめ
・フレーム厚が+1mmで剛性感UP
100/107とのスペック上の違い・比較
モデル | 97 | 100 | 107 |
重さ バランス | 315g 305mm | 310g 310mm | 305g 310mm |
スイング ウェイト | 290 | 285 | 290 |
ストリング パターン | 16×19 | 16×18 | 16×19 |
フレーム厚 MAX MIN [mm] | 22.5 18.5 | 21.5 17.5 | 21.5 17.5 |
エキスパンド ホール | ○ | ○ | ○ |
パラレル ホール | ○ | × | × |
97はより重くよりトップライトになっているだけでなく、小さくなったフェイスにストリングパターンも16×19でより面圧が高まるようになっています。
またフレーム厚も全体に+1mm厚く設計されており、小さくなったフェイスと相まって全体的な”肉厚さ“をはっきりと感じられるフォルムになっています。
パラレルホール+エクスパンドホールを採用した97
グロメットの構造も従来の100/107とは若干異なり、ストリングが外側まで一直線になるように設計されたパラレルホールを新たに採用。
ストリングの有効長が増すので、フェイスが小さくてもストリング側の良さを感じ取りやすいラケットになっています。
【ちょいマニアック情報】
— 関口陽一郎●御徒町太郎●prince製品とSlingerbagとHYDROGENコラボ専門家です。 (@okachimachitaro) January 22, 2021
ファントムグラファイト97に搭載の「パラレルホール」説明です。
全体の86%のストリングがフレームの外側まで1直線になるようにグロメットホールを設定。つまり、ストリグスが少し長く使えるようになります。
スウィートエリアが拡大しパワーとスピン性能がアップ。#激打ち pic.twitter.com/xygYciCQpP
グロメットも分割式にするなどの対策が必要になるため、手間やコストが掛かる設計なだけに、この97の作り込み具合が分かる部分でもあります。
グローブライドの関口さんにもお話聞きました!
ラフィノさんの動画などに登場されているグローブライドの関口さんに、縁あって今回のファントムグラファイト97のお話を聞く事が出来ました!
①ハードヒッター向けの剛性+しなりの設計!
ファントムグラファイト97は現代のハードヒッターにも対応出来るようにフレームの剛性としなりの設計に工夫が施されています!
クロスバーが入っている事でしなるポイントが若干上になり、フェイスのトップ寄りでハードヒットしても“食いつくのにしなりすぎない”という安心感のある仕上がりになっています!
②テキストリームxトワロン、CTSでブレを抑制!
フレームの10/2時部分に採用されているテキストリームxトワロン、そしてトップに向けてフレームが厚くなるCTSが組み合わさっている事で、ハードヒットしてもブレを抑制してくれます。
本気で叩けるラケット・・・そんな仕上がりになっているのがファントムグラファイト97なんです!
・全体的な”肉厚さ”を感じるフォルム
・パラレルホール+エクスパンドホール
・本気具合が分かる設計!
セッティング:プリンスTOUR XT18使用
ストリングは1.18mmのTOUR XT18を使用。
細ゲージらしい引っ掛かり感、スッキリとした打球感が特徴のポリエステルストリングです。
打球感:マイルドだけどしなりすぎずに快適
インパクトではマイルドな感触でありつつも、100/107よりもフレームがしなりすぎずにボールの飛びも快適。
僕くらいの中程度のスイングスピードでも十分気持ちよく打てましたし、僕よりもさらにスイングが速い人ならより一層このラケットの良さを体感出来るはずです!
特に振り抜いた時のレスポンスが良い!
特にこの97の特徴を感じられるのは、大きく・速いスイングをした時にブレない・しなりすぎずレスポンスが良いという点!
プレイヤーのスイングスピードに素早く反応してくれる、そんなラケットですね!
性能:ストロークは非常に扱いやすい!
俺たちPHANTOM GRAPHITERS。
— アドブロ / TRUEMAN(とぅるーまん) (@ADVNTG_kotodama) March 8, 2021
フラットで気持ち良く球をシバきたい黒の人
vs
シバけないけどグラファイト使いたい白の人
ジョコビッチと同じ1987年生まれの一般人同士のラリーです。ご査収ください😂
スイング速度が速いほどメリットは大きいと思いますが、一般レベルでも十分魅力は感じられる1本👍 pic.twitter.com/KLof7jJLU6
97の良さを感じられるのはやっぱりストローク!
パワーロスしにくい、97平方インチ+16/19のパターンだけど十分なスピン性能・・・スピンで打ち抜く人にはすぐ馴染む、そんな性能を持っているラケットです!
アシストは少ないけどパワーロスせず十分。
面が小さくなってますが、フレーム厚の増加+パラレルホールの採用によって100/107にも劣らないパワー感があると思います!
ただアシストそのものが強いわけではなくて、プレイヤーのスイングパワーをロスせずボールに伝えてくれるという印象ですね。
弾道は上げやすくスピンも掛けやすい
ストリングパターンは密になっているにも関わらず、スピンの掛けやすさは十分。
意外なほど自然にスピンかかってくれるなぁ、っていう感じ!
ホールドする感触はしっかりあるので、ある程度乗っけて持ち上げる事も出来るし、削るようにシャッ!っと当てるスイングでも結構スピンを掛けてくれる優等生。
315gでも取り回しは問題なし。あとは体力次第。
315g/305mm/SW290というスペックで、取り回しの面では300~310gあたりのラケットと大きく異なる感じはしませんでした。
むしろこのフレームでウェイトがなかったら多分球が飛ばせないんじゃないかな?と思うくらい。
若干空気抵抗感はありますが、振り抜きは悪くなくプレーしていて違和感はなかったです。
ただ長時間プレーするなら当然体力が求められるラケットなので、そこはあらかじめ想定しておいた方が良いかと。
ボレーやゆっくりとしたスイングは多少厳しい
厳しさを感じたのはボレーや守備的なスライスなど、比較的コンパクトなスイングの時ですね。
315gありますし、スイートスポットもすごい広い訳ではないので、ボレーは十分なスキルが無いと結構厳しい。
守備的なスライスも、当てるだけだと上手く深さを出せなかったりもしましたね。
とはいえ激打ち(はげうち)をテーマに掲げるようなラケットですので、守備的なショットに重きを置いた設計ではないのは当たり前。
球威が出せなかったら自分自身の問題と(笑)
・スピン系ストロークが良い!
・パワーロスしにくいフレーム
・弾道は上げやすくスピンも良好
・取り回し、振り抜きも悪くない
・長時間プレーするには体力必須
・ボレー、スライスは結構きつい
俺たちはこう感じた!Twitterをチェック!
スライス、ボレーに関してはそこまで打ちやすさは感じられなかったかな!
— Machida Tasuku (@big_tennisman) March 7, 2021
(ボレーが元々下手くそというのは原因の1つではありますが)
「激打ち」の通りストローカー向けのラケットですね!
最近お世話になってる町田さん!
圧倒的テニススキルを持ってる彼をして「扱いやすい・ラケットのアシストが無い」とのこと!
ラリーしてもらいましたがEXTREME TOURから持ち替えても、えぐいスピンボール飛んで来てました(笑)
ただボレーの難しさは気になるところだったご様子。
私も打ちました👍
— ずぉ@ラケット一夫多妻制 (@zuo_tenniskurui) March 7, 2021
VCORE PRO97、及び、ファントムグラファイト107との比較を私見で😎
球速:97>V PRO>107
スピン量:107>>97>V PRO
コントロール:V PRO>97>107
ボレー:107>97≒V PRO(僅差
操作性:97≒V PRO>107
凄くボックス形状で黒光りしてて強そうだった😎
でももうラケット買えん_(:3」∠)_ https://t.co/T8S57SQlRM
もう最早アドブロの中の人みたいになりつつある(勝手に巻き込んでるだけw)のずぉさん!
各項目を細かく順位付してくれました!
いずれもボックス系のラケットですので、比較が気になっていた人はぜひ参考にしてみてくださいね。
いやもう、不用ラケットを売りさばいてファントムグラファイト97買っちゃおうよ!(笑)
データ比較:CX200/T-Fightと打ち比べ!
今回はダンロップ・CX200(2021年モデル)と、テクニファイバー・T-Fight RS300(※308g,SW285にカスタム)に、プリンス・TOUR XT18を45ポンドで張り上げて打ち比べをしてみました!
フォアハンド:厚いあたりで打ち込む為の1本!
PG97 | CX200 | TF300 | |
球速 [km/h] (MAX) | 121 (126) | 116 (125) | 119 (124) |
回転量 [rpm] (MAX) | 1281 (1483) | 1718 (1947) | 1686 (1907) |
この表はわたくしTRUEMANの計測結果です。
ファントムグラファイト97のデータを見ると、回転数は低く球速が高くなっている事から自然と厚い当たりで捉えようとしているのが読み取れます。
同じストリングセットだと、若干CX200の方が飛びが良いイメージがあってその分が回転量アップに貢献しているようです。
T-Fightはカッチリした打感で、飛び具合はPG97とほぼ同等という感じ。弾道は少し低く感じ弾道が上がらない感じが強く、その分だけ少し回転量が多いのかもしれません。
PG97 | CX200 | REV PRO | |
球速 [km/h] (MAX) | 130 (136) | 129 (136) | 131 (136) |
回転量 [rpm] (MAX) | 1026 (1285) | 1259 (1282) | 956 (1165) |
一緒に練習している友人(愛用ラケットはプレステージのレフプロ!)にもテストをしてみてもらいました!
愛用しているレフプロではかなりフラット系ショットになっている事からも分かる通り、ボールをシバきたいタイプの30代プレイヤーです。
球速は3本共ほぼ同じ130km/h前後となっています。
回転量はCX200が最も多く、ついでグラファイト、レフプロという結果に。
本人に感想を聞いてみても、PG97の感触は割とレフプロと似ているとの事でした!
グラファイトらしさもあるし良いと思う!
高いけど欲しいかもしれん(笑)
バックハンド:ゆっくりスイングには不向き?
トップ スピン | PG97 | CX200 | TF300 |
球速 [km/h] (MAX) | 106 (116) | 114 (121) | 106 (116) |
回転量 [rpm] (MAX) | 1570 (1694) | 1430 (1558) | 1577 (1739) |
片手バックハンド・トップスピンの結果一覧がこちら。
PG97のデータを見ると、TF300(カスタム)とはほぼ同等。
CX200の方が球速が出せていて、少し厚い当たりで捉えられているようです。
フォアに比べると一般的な筋力+片手バックハンドで、315gのラケットを最大限加速させるのは多少難しい部分があると言えるかもしれません。
PG97でバックが打ちづらいという事はなかったのですが、アシストは無いので毎回キッチリ打つ必要があるな・・・という感じ。
スライス | PG97 | CX200 | TF300 |
球速 [km/h] (MAX) | 85 (89) | 87 (92) | 87 (92) |
回転量 [rpm] (MAX) | 1547 (1830) | 1470 (1847) | 1414 (1685) |
バックハンドスライスの結果はこちら!
PG97の球速は最も遅く、回転数が最も多いという結果になっていますが・・・少し回転が掛かり過ぎてパワーロスしているかな?という感じがしました。
ラリー中にも感じた事ですが、やはり当てるだけの小さいスイングにはグラファイトは不向き!笑
スライスにおいても前に大きく・速いスイングの方がイメージしたショットが打てるように感じました!
比較まとめ:やっぱりちゃんとハードなPG97!
実際にラリーや試合、データ比較をしてみて感じた事は、ファントムグラファイト97はコンセプト通りちゃんと厚い当たりでのハードヒットに適した設計だという事。
言い換えればちゃんとハードです(笑)
アシストは無いけどクセもない・・・そんなテイストなので、中上級以上の人なら、ちょっとパワー不足気味であっても意外と楽しさを感じるラケットだと思います。
CX200:ボレー/スライス駆使する人にはこちら!
幅広い層が柔らかさを感じやすく、それでいてある程度のアシスト感があるのがCX200のメリット。
ただし、スイングスピードが上がっていくとしなりによってちょっとラグを感じるのも事実。
スイングスピードが速いストローカーにはファングラを、ボレーやスライスを駆使する人にはCX200を推奨。
T-Fight RS300:カチッとした打感+面安定性
TFの方がホールド感が少なく、かっちりとした打球感。
ボールの弾道は明らかにグラファイト97の方が高く、T-Fightはフラットドライブ向けというイメージで良いと思います。
意外とアシスト感においてもほぼ同等の2本なので、ダイレクト感が欲しい人はT-Fight、マイルドさが欲しい人はファングラで!
オススメ:ハードヒットしたいストローカー
ファントムグラファイト97をオススメするとしたら、激打ちのコンセプト通りハードヒットして行きたいストローカー。
厚い当たりのショットをメインに、時々スピンの効いたショットを織り交ぜながらストロークを支配する・・・そんなプレーに合うはず。
あとはアシストを多少犠牲にしても、素直なボックスフィーリングを味わいたい人にはかなり刺さる可能性ありです。
2010年代はほぼボックス系が絶滅していた10年間だったので、PG97のようなピュアなボックス系を待っていた人も少なくないはず。
まずは一度打ってみて頂きたい!
有料デモプログラムもあるので、ぜひこちらで申し込んでみては!
発売日:2021年3月発売開始!
発売は2021年3月頃の予定で、すでに予約は始まっています!!
気になっている人は間違いなく早めに動いておきましょう!!
107は発売後から欠品続出し、在庫が落ち着くまで数ヶ月以上掛かっていたので・・・今回も同様の自体が発生する可能性は否定出来ません。
まとめ:攻撃的スピンを実現出来るラケット
・97平方インチの新スペック
・フレーム厚は+1mmでしっかり感UP
・パラレルホールをシリーズで唯一採用
・しっかりしつつも食いつきがある打感
・スイングパワーをロスしないフレーム
・スピンで攻める人にオススメしたい!
・97になっても”グラファイトらしさ”
・予約スタート!早めにポチっとこ!