今回はシリーズで最も軽量なモデルである『ヨネックス・パーセプト100L』をインプレッション。
280g、330mmの軽量・ちょいトップヘビー気味のスペックは幅広いプレイヤーが気軽に扱える1本。
軽快なボールの飛びと扱いやすさが両立した、最も楽に扱えるパーセプトはこれですね!
こんな人にオススメ |
気持ちよく軽やかに飛ばしたい 長時間のプレーでも疲れにくい ショットの調整もしやすい オールラウンドにプレーしたい |
メリット・デメリット |
○ しっかり弾いて飛ぶ ○ 楽に振り切れる ○ とにかく扱いやすい ○ 操作性も良好 × 強打の球威は若干控えめ × 強いラリーでは重さが欲しい |
ヨネックス・パーセプト100L
(YONEX PERCEPT 100L)
パーセプトのシリーズの中で最も軽量なのがこのヨネックス・パーセプト100L。
外観はシリーズで統一されており、スペック表記を見ない限りは他スペックと判別するのは難しそう。
パッと見で軽量モデル!って分かるデザインが好きじゃない人もいると思うので、100Lが100・100Dと共通した外観なのはプラス要素なのではと思います。
スペック/仕様
モデル名 | YONEX PERCEPT100L |
フェイス サイズ | 100 |
重量 | 280 g |
バランス | 330 mm |
フレーム厚 | 23mm |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップサイズ | 1,2 |
発売予定 | 2023年 9月上旬 |
価格 | 40,700 |
モールドやストリングパターンは100(300g)と共通で、重量とバランスのみが違うモデルになっています。
重量は280g、バランスは330mmでシリーズ最軽量。
(104は290gなので100Lの方が軽いんです)
パーセプト・シリーズの実測値
スペック | スイング ウェイト (ストリング込み) | RA値 |
97 (ポリツアーレブ125) | 313 | 59 |
97D (ポリツアーレブ125) | SW332 | RA60 |
100 (ポリツアーレブ125) | 318 | 64 |
100D (ポリツアーレブ125) | 320 | 64 |
100L (レクシスコンフォート125) | 308 | 64 |
104 (レクシスコンフォート125) | 302 | 62 |
ライズテニスサービスさんで計測してもらった数値が上図の通り。
100はレクシスコンフォート(ナイロン)を張った状態でスイングウェイトがSW308、フレーム単体では推定280前後なのではないかと思われます。
(※EZONE98Lはフレームのみ285g・SW274だったので、PE100Lは軽い割にちゃんとスイングウェイトがあるなと感心。)
RA値は100・100Dと同じ64となっています。
シリーズの中では、重みよりも反発力で飛ばす感覚の強いフレームだと予想出来ますね。
特徴・コンセプト
今回のモデルチェンジの目玉はSERVO FILTER(サーボフィルター)を新たに採用したという点。
それに伴いグリップ部分に搭載されていたVDMは廃止となりました。
パーセプト・シリーズの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
グリップについて:ちょい扁平+ちょい太め
【現行ヨネックスのグリップ】
・僅かに扁平っぽさがある
・バボラに近い握り心地
・形状は標準的なものに近づいた
・WILSONより少し太く少し扁平
・PrinceやDUNLOPよりも太い
メーカーによってグリップの太さや形状は様々ですが、ヨネックスは僅かに太めですが形状的には標準~ほんのり扁平という感じですね。
扁平率や太さなど握り心地はバボラに近く、標準的な形状と言えるものになっているので、他社からの乗り換えもしやすくなっています。
軽量スペック+標準的なグリップ形状になっているため、これから色んなショットを習得して上達したい!っていうプレイヤーにも凄くフィットするんではないでしょうか。
インプレ:どのショットも楽にこなせる!
ストローク | 1 | ブンブン振り回せる |
ボレー | 0 | もう少しだけ重さ欲しい |
サーブ | 1 | 振り上げるスピンも楽々 |
ドライブ | 1 | スイング速度が出しやすい |
トップスピン | 1 | 振り上げられるから◎ |
弾道の高さ | 1 | 100と同等の高さ |
スライス | 0 | 可もなく不可もなく |
反発力 | 1 | 弾き飛ばす感はある |
パワー | -1 | 威力自体は少し控えめ |
ホールド感 | 0 | 硬くはないが控えめ |
安定性 | 0 | 対強打になるとつらい |
操作性 | 2 | 取り回しは最高に楽々 |
振り抜き | 1 | 楽に振り回せる |
減衰性 | 0 | 悪くないレベル |
快適性 | 1 | 取り回しの良さが光る |
とにかく取り回しの良さが光るパーセプト100L。
楽に振れて楽に操作出来るのでどのショットもそつなくこなせるので、平均点が高い・減点が少ない使用感になっています。
強打した時の球威、相手に強いボールに打ち込まれた時の安定性など、軽さゆえの弱点はあるもののそれを十分に上回る扱いやすさを持ったスペックですね。
打球感:軽やかに飛ばせる
レクシス・コンフォート1.25mmで打ちましたが、軽い手応えであっさりとボールを飛ばしてくれます。
280gでスイング速度も引き出しやすく軽やかなボールの飛びと相まって、テンポの速いラリーも楽に展開することが出来ました。
性能:100をそのまま扱いやすくした感じ
基本的な特性は100(300g)に共通しており、軽量になった分だけ全体的に扱いやすくなった印象ですね。
ストロークからボレーまで、オールコートで展開しやすい1本になってます。
サーブ:振り上げるのも楽々
280gなので振り上げるスイングも楽々で、16×19パターンと大き目のグロメット径によってスピンの掛けやすさも良好。
1,2試合こなして結構疲れた状態でも積極的なサービスゲームを展開しやすく感じました。
リターン:ある程度のスイングで打った方が吉
シリーズ最軽量+ほど良い弾き感があるため、合わせるようなスイングになるとコントロールがブレがち。
操作性の高さを活かしてある程度の大きさのスイングをしたほうが、球威も確率も安定しやすいと思いますね。
ストローク:早いテンポで捌き切るのが◎
操作性の高さ、スピンの掛けやすさが組み合わさり、どのショットも問題なくこなすことが出来ます。
ただラケットの良さを引き出すという意味では、ポジションを上げて早いテンポでボールを捌いて展開する方が良いかもしれないですね。
ボレー:取り回しは最高だが軽さの分は注意
取り回しに優れ弾きも良好なので、ボレーにおいてもリラックスしてプレーしやすかったです。
ただ280gと軽量な部類に入るスペックなので、相手の強いボールに対してはちょっと押し込まれるような感覚も。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・優れた操作性 ・しっかり弾いて飛ぶ ・とにかく扱いやすい ・楽に振り切れる ・カスタムベースに〇 |
・強打に押されやすい ・球威自体は控えめ |
パーセプト関連動画はこちら!
発売日:2023年9月上旬
パーセプト100Lは2023年9月上旬発売と表記されていましたが、実際には8月25日頃には発売開始となりましたのですでに購入可能です。
ラケットバッグでコーディネート
パーセプトと直接連動したデザインのラケットバッグは残念ながら販売されていないのですが、コーディネートを考えると淡いカラーリングのバッグが良いのではないでしょうか。
黒地にパープル系のラケットバッグなら、可愛さと強さの両方を感じられるデザインにまとまっているのではないでしょうか。