J・シーネルやC・ガウフなどが使用中!
Embed from Getty Images・ヤニック・シーネル(Jannik Sinner)
・コリ・ガウフ(Cori Gauff)
・ビアンカ・アンドレースク(Bianca Andreescu) etc…
次世代を担う若手からGS制覇をしている選手まで、多くのトッププレイヤーが使用しているHEAD G360+SPEED MP。
特にスピード感のあるラリー、球威のあるショットを持った選手に愛用されているのがこのラケットの特徴でもあります。
G360+SPEED MPのスペック
モデル名 | HEAD G360+ SPEED MP |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 300g |
バランス | 320mm |
フレーム長 | 27インチ |
フレーム厚 | 23mm |
ストリングパターン | 16 x 19 |
RA | 64※ |
23mm均一のフレームに100平方インチを採用。300g/320mmの設計で、パワーと取り扱いやすさを高次元にバランス。
16×19のストリングパターンは、クロスストリングが上下に拡大されておりマス目が非常に大きい(粗い)のが特徴です。
フレームは台形に近い/グロメットは至って普通
フレームは台形に近い断面形状をしており、BOXフレームの内側を膨らませたようなイメージです。
グロメットは至って普通という印象で、直径も大きくはなく、穴の形状も単純な丸型となっています。
再びブラックエディションが販売開始!
Embed from Getty Imagesジョコビッチがここ数年に渡り使用し続けている黒いコスメを纏ったSPEED。
それに合わせる形で再びブラックエディションが発売開始となりました!
SPEED Xの時は黒+ゴールドの配色でしたが、今作は黒+白の極めてシンプルなデザイン。
プロストックのようなビジュアルがとてもカッコいい1本に仕上がっています!
セッティング:PTプロ1.20mmを48ポンド
ストリング | YONEX ポリツアープロ 1.20mm |
テンション | 48ポンド |
打球感:ホールドしすぎずスッキリ打てる!
カンカンした硬さはないのですが、ホールドしすぎずにスッキリとボールが飛んで行ってくれる気持ちの良い打球感!
以前グラフィンXTのSPEED MPを持っていましたが、G360+の方がパワーもしなやかさも上ですね。
性能:スピードとスピンが高次元でミックス
しっかりとしたパワーがあるフレームに、マス目の粗いストリングパターンが組み合わされている事で、スピードとスピンを高次元で両立出来るラケットに仕上がっています!
特に気持ち良いのがストローク!
特にストロークは気持ちよく打つ事が出来ます!
・パワーがありスピードが出る
・スピン量の調節がしやすい
・振り抜きが良くスイングが速くなる
これらの要素が上手く組み合わされており、”SPEED”という名前の通りスピードの乗ったボールを打ち込めるラケットです。
パワー:スイング速度と弾き+スピンによる威力
このラケットのパワーの源は①速いスイング②適度な弾き③適度なスピンがミックスされる事で生み出されます。ビュンビュンと高速で振り抜いてこそ良さが引き出せるラケットです。
黄金スペックはもっと弾きによるパワー、トラディショナルなボックス系はもっと重みによるパワーが強調される傾向にあります。
そのためSPEED MPはその中間的な存在にあたり、使い方やフィット性次第では他にはない威力を引き出す事が出来ます。
スピン:粗いマス目がスピン量に大きく貢献
SPEED MPはクロスストリングが上下に大きく広がっており、マス目が大きい・粗い事でスピンの掛けやすさに繋がっています。
また今回は1.20mmという細めのストリングと組み合わせた事で、引っ掛かり感が強まりスピン性能を高めてくれました。
ストリング:ハリのあるストリングが良いかも
ラケットの特性を考えると、ストリングはある程度ハリがあって弾きの良いものを組み合わせた方が相性が良さそうです。
PTプロ、レッドコード、ブラストなどオススメ
今回使用したポリツアープロはもちろん、レッドコードやRPMブラストなども相性が良さそうです。
耐久性の面で問題がなければ、1.20mmなど細めのゲージにする事でキレのあるショットをクリエイト出来るはずです。
極端に柔らかいポリなどは要検討かも?
エレメントやスマートなど、かなり柔らかいストリングに関しては慎重に導入するべきかと考えています。SPEEDの特徴であるスピード感が削がれてしまう可能性もあるからです。
マイルドさや食いつき感を優先するというのであれば問題ないですが、少しもったいない組み合わせのようにも感じます・・・
オススメ:相手の時間を奪うプレーに最適!
・スピードのあるフラットドライブ
・タイミングの速いライジングショット
・コート中央からのドライブボレー
このような『相手の時間を奪うショット』が打ちやすいラケットなので、積極的に仕掛けていくプレイヤーとの相性が良いでしょう!
もちろん速いストロークだけでなく、ボールの引っ掛かり感を生かしてショートクロスに落としたり、コンパクトで深さの出るボレー・・・など、相手を置き去りにするようなショットをより強化する事が出来るはずです。
同社比較:ラジカルMP/エクストリームツアーも似てる!
同じHEADのラインナップの中でもG360ラジカルMP、G360+エクストリームツアーは比較対象となるでしょう。
極端な性能差はないもののの、それぞれに特徴の異なる仕上がりとなっています。
ラジカルMP:懐の深いスピン性能の高さ
295g/325mmというスペックではありますがRA値が少し高く、ラケットのパワー自体はSPEED MPとほぼ同等の印象。
ラジカルMPの方がフレームでボールを掴んでから弾き出すような感触が強く、高い弾道のボールも織り交ぜるなど懐の深いタフなプレーに向いているラケットです。
エクストリームTOUR:実は汎用性は1番高い?
フレームの形状などはラジカルMPに近く、305g/315mmのトップライト気味の設計になっているのがEXTREME TOUR。
SPEED MPに比べるとマス目は小さめで、グロメット形状によって食いつきを演出しているのが特徴。操作性の高さ、落ち着いた飛び、バランスの良さなど、オールラウンドな使いやすさのあるラケットです。
そのほかHEADラケットの一覧はこちら!
その他のHEADラケットのラインナップ、各特徴を1つの記事にまとめています!
ライバル:ピュアスト100やTOUR100
他社のラケットと比較すると、バボラ・ピュアストライク100(2019)やプリンスTOUR100(2020)などもライバルになりそうです!
ピュアストライク100:もう少しスピン性能高め
2019年モデルはRA72とかなりパワフルなフレームに仕上がっており、マス目の大きさ(粗さ)もあってスピンのかかったドカン!というショットが打てるラケット。
単純な球速だけでなく、バウンド後の伸びも大切にしたい人にはピュアストライク100をオススメします!
TOUR100:もっとマイルドでもっと穏やか。
310g/310mm (290g/325mm)の設計は操作性が高く、16×18ストリングパターンやBOXY形状などの組み合わせによってパワフルさとマイルド&穏やかな打球感を両立したTOUR100。
SPEED MPより高弾道なボールも打てるし、乗せて運ぶようなショットにも対応してくれる・・・派手さはないけどかなりの優等生です!
まとめ:スピードのあるラリーが出来る1本
・トップ選手が多数使用中
・スッキリと球が飛ぶ!
・高速ラリー可能な性能!
・高速スイングで良さが出る
・スピンもしっかり掛けられる
・ハリのあるストリング推奨