・ウルトラツアー100継続レビュー第6弾
・RPMブラスト1.25を45ポンド
・ピーキー過ぎて扱い切れない!
・球速と飛距離は出しやすい
・弾道の高さ調整はしやすい
・安定したプレーが難しい
・リピートは無し。
尋常じゃ無い暑さの2023年夏、しっかり動いてカロリー消費したいのに先に熱中症になってしまいそうなアドブロ(35歳)です。
ほぼメイン機昇格を確実にしつつあるウイルソン・ウルトラツアーv4、そのストリングのセッティングを探求するシリーズの第6弾記事となります。
→ 継続レポート第1弾はこちら
→ 継続レポート第2弾はこちら
→ 継続レポート第3弾はこちら
→ 継続レポート第4弾はこちら
→ 継続レポート第5弾はこちら
今回はアルカラスやナダル、ワウリンカなど希代の強打者たちに愛用されているポリエステルストリング:バボラ・RPMブラスト1.25mmをチョイス!
パワーロスは少なく強打は走るものの、硬さ由来のピーキーさが扱いにくくて1回きりの使用で終わりそうな予感です!
ウルトラツアー100v4にRPMブラスト1.25
1. ブリオ 1.25mm
2. ルード・ハイブリッド
3. G-TOUR3 1.23mm
4. ポリツアーレブ 1.25mm
5. ポリツアーストライク 1.25/1.20mm
6. RPMブラスト 1.25mm
(※試打会でNXT、エコパワー)
6張り目はバボラのRPMブラスト1.25mmをチョイスしてみました!
RPMブラスト:スピード型で8角形断面+シリコンコート
フレーム | ULTRA TOUR100 v4 |
ストリング | RPM BLAST 1.25mm (グレー) |
テンション | 45ポンド |
前回はスピード型+丸形のポリツアーストライク(125/120)が好印象だったため、同じスピード型ですが8角形断面のRPMブラストを試してみることにしました。
パッと見はほぼ丸形と言っていいくらいの8角形ですが、シリコンコーティングの効果と合わせてスピン系ショットの強化が出来たら良いなという目論見でチョイスしています。
結論:ピーキーさが実戦には不向き!リピート無し。
テストを行ったのはいつもの屋外オムニコート、いつもの相手(ずぉさん)、猛暑日という過酷なコンディションでした。
結果から言うと、パワーロスはしにくく一発のロマンは多少あるものの、ピーキーさがそれを上回ってしまったためリピートは無し。
「全然お話にならない!」というレベルではなく良さも確かにあるのですが、デメリットの方が大きく感じてしまいました。
パワーロスが少なくPTストライクよりもスピード感はある
PTストライク同じスピード型ストリングに分類しているRPMブラストですが、しっかりした打感の硬さもありインパクトでのパワーロスはかなり抑えられています。
振り切れた時のショットスピードはPTストライク以上と言えそうな感じでしたね。
ただし打球感は硬めで手応えも重め、特にバックハンドは片手では厳しいレベルになっていて・・・ついつい両手で打ってしまいたくなるほどでした。
スイングが甘くなると20~30cmオーバーして収まらない
ボールの速度や飛距離は十分、弾道の高さ調整はしやすく、振り切った時のスピン性能も事前の予想通り高水準。
だがしかし!
少しでもスイング甘くなったり、合わせるだけのスイングになるとラインを20~30cm程度オーバーしてしまうことが多かったです。
「え?このスイングでオーバーするの?」って感じで、スピンが掛かり切っていないのに推進力だけが想像以上に出てしまうということがありました。
ボレーはブロック出来れば意外と飛ばせる印象
カッチリ感のおかげで球離れは良く、インパクトの強さだけで相手のボールを跳ね返せる感じはありました。
特に相手のボールが速い時にブロックして弾き返すような使い方と相性が良く、高強度の打ち合いになるほど強みが光りそうな予感。
ただ逆にミドルレンジから丁寧にコントロールする、運ぶように深く打つといった使い方とはあまり相性が良くなくショットがバラけがち。
「振り切って抑え込むイメージ」が必要。
ブラストを使うのであれば、ラケットをしっかり振り切ってスピンでコートに収めるという意識が必要になりますね。
フィーリング的な部分も含めて、片手バックハンドのスピンとはあまり相性が良くなく、常にしっかり振り切るのを求められるので厳しさを感じました。
ストリング自体の遊びが非常に少なく、ゆったりとしたスイングでつなぐ人よりも、多少強引でも振り切って攻めたい人の方がブラストの良さが引き出しやすいのではないかと思います。
動画インプレはこちら!
暫定順位:PTレブと同率で最下位。
【暫定順位】
①G-TOUR3、PTストライク
②ルードハイブリッド
③ブリオ
④PTレブ、RPMブラスト
これまで6パターンのストリングを試してきましたが、RPMブラストはPTレブと並んで最下位。
(※球威が出る分だけブラストが僅かにマシかも・・・?)
フィーリング的には真逆の2つですが、ミスの内容・傾向はほぼ同じで微妙にオーバーしやすく、それに対する微調整もしにくかったです。
スピードタイプを追及しすぎてピーキー
今回はずぉさんもスピードタイプのファントムプロをX100に張っていたのですが、2人揃ってピーキーな使い心地に苦戦してしまいました。
僕はG-TOUR3、ずぉさんはPTファイアが無難にバランス良く使えていたため、セッティングが適性域を外れると今回のようにピーキーになってしまうのかもねとお互いに話をしてました。
次回:G-TOUR3かPTストライクのタイマン勝負?
6パターンを試し、概ねG-TOUR3かPTストライクのどちらかに落ち着きそう・・・というところまでは進めたと感じています。
現時点ではまだ1本しか購入していないので直接打ち比べが出来ていないのが痛い所なのですが(※可及的速やかに複数本体制にしたいとは思ってます)、新規で色んなストリングを試すというよりはゲージやテンションなどを突き詰めていこうと考えています。