今回インプレするのは現行シューズの中でも一級品のホールド感とタフさを実現している『プリンス・ツアープロゼット』です!
こんな人にオススメ |
ブレないシューズが欲しい 激しい動きでも不安を感じたくない 耐久性のあるシューズが良い |
メリット・デメリット |
○ 強力なサポート ○ 横の動きにも全くブレない ○ アッパーの遊びが無くフィット ○ 性能からするとお買い得 × タイトな履き心地 × 遊びが無く高レベル帯向け |
この記事では『Prince TOUR PRO Z』を徹底的に解説させて頂きます!
プリンス ツアープロゼット
(Prince TOUR PRO Z)
プリンスが競技者向けに安定性に優れたシューズとしてリリースしたのがこのTOUR PRO Z(ツアープロゼット)。
現在発売されているのはV=5世代目となるのですが、歴代のプリンスシューズの中でも圧倒的に高い完成度を誇る1足と言える仕上がりになっています。
特徴・コンセプト
独自の最適設定でオフバランスを作らせない現代テニス対応の競技者向け安定ツアーモデル。
https://princetennis.jp/product/dpsza16-165
NEWアウトソール”PMF SOLE TOUR”がハムストリングに作用し、プレーヤーの力を最大限に引き出しパワーを伝える。
プリンス独自のPMFソールツアーは屈曲点を従来よりも後方に持ってきたことで、ハムストリング(大腿部の裏側の筋肉)が効きやすい設計となっています。
これにより身体の後ろ側の筋肉も連動しオフバランスになりにくい、そんなコンセプトのシューズとなっています。
アウトソールはピンク・青・黒が混ざったマーブル柄になっており、1足1足異なる柄になっているのも面白いポイント。
中足部の樹脂パーツも剛性は非常に高く、ねじれや変形などに対しても安定性が高くなっています。
インプレ:圧倒的安定感
購入してから1週間、プロツアーゼットを着用してシングルスのセミ・オープン大会に参加してきました。
使用してみて感じたのは硬さやタイトめのフィット感が生み出す安定性・安心感が抜群だということ。
履き心地:緩めに履くのはNG
同シリーズのツアープロライトを長く愛用していたのですが、ハードコートでの更なるサポート力や耐久性を期待してZを追加で購入。
アドブロの足について
・実測長は25.5cm
・左足が2E弱、右足が2E~3E
・甲は低く若干扁平気味
・足指はギリシャ型
ライトもZも同じ26.5cmを着用しているのですが、明らかにZの方が硬くてタイトな履き心地となっています。
というのもまず樹脂パーツが大きくガチっとした作りになっていて、アッパーも伸縮性の少ない生地になっていることで、ただ足を入れただけでは適切なフィット感が得られないのでした。
しっかり踵の位置を調整・固定し、そこから靴紐を絞めて結ぶことでようやく正しいフィットを得ることが出来ます。
ゲルレゾリューション8も履いていましたが、タイトさや遊びの少なさという点ではツアープロZの方が上ですね。
クッション性:しっかり感はありつつも快適
ミッドソールからアウトソールはしっかり感の強い素材・作りになっており、ふわっとしたクッション性はありません。
しかしタイトでサポート力の強いシューズという事もあり、むしろこの硬さがあるからこそ安心・快適と感じることが出来ました。
コートとの接地感もフラット気味・自然な印象で、ツアープロライトからのスイッチは勿論、アシックスなどのシューズからスイッチしても違和感は少ないと思いますね。
性能:ハードコートでは歴代ベストな1足
AC(オールコート用)を購入して実戦でも使用しましたが、高いフィット感+剛性が相まってとにかく安心してストロークを打てるのがツアープロZ。
左右の切り替えしでもグラつきや不安定性は感じず、クイックな切り返しが可能。
ハードコート用のシューズとしては、これまでに使用してきた歴代のシューズの中でも1,2を争う高評価と言っても良いレベル。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・タイトなフィット感 ・遊びの無い剛性感 ・左右の切り替えしも◎ ・激しい動きもカバー ・ハードコートでは◎ |
・緩めが好きな人にはNG ・厳密なフィッティングが必須 |
ツアープロライトと比較
ここでは同じシリーズのZとLITEと比較していきます。
Zのほうがアッパーにまで樹脂パーツが大きくせりあがっており、LITEよりも横方向にブレにくく力を伝えやすい構造になっています。
特に踵部分の樹脂パーツの高さは大きく異なっていて、LITEは踵の半分くらいをサポートする程度ですが、Zは踵全体を包み込むくらいの高さがあります。
また靴紐周辺も大きく異なっていて、Zは穴とループが6か所で若干細めの紐なのに対し、LITEは扁平な穴が8か所で紐も幅の広い平紐になっています。
つま先回り~前足部にかけてもZの方が樹脂パーツの面積が大きく、これがタイトなフィット感に貢献しています。
フィットするならどちらもオススメ
Zは高い剛性によるタイトなフィット感とブレなさ、LITEは屈曲性の良さと履き心地の調整しやすさが魅力。
個人的にはどちらも異なる長所を持っているので甲乙つけがたいシューズとなっています。
足形にフィットするのであればどちらも安心してオススメ出来る完成度になっています。
個人的にはオムニではスライドする場面も多いのでシューズの屈曲性や追従性の高いLITE、ハードコートでは素早いストップ・切り返し・ダッシュをサポートしてくれる剛性のあるZという感じで使い分けています。
1万円以下で購入も可能でお買い得
新色が発売されたことにより以前のカラーはプライスダウン。
1万円以下で購入出来るショップが多くなっています。
ラケット同様にシューズも値上がりしている中で、ゲルレゾやアディバリ級の性能を持った製品をこの価格でゲット出来るというのは本当にお買い得!
まとめ:ツアープロゼット
・遊びの少ないフィット感
・ブレずに切り返しが可能
・LITEよりもタイトな履き心地
・厳密なフィッティング必須
・色次第で1万円以下で購入可