01-ラケットインプレ

テクニファイバー・ティーファイト300(2025年モデル)をインプレッション。破格のスピード感を生み出す新形状フレーム。Tecnifibre T-FIGHT300

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)のラケットインプレッション・レビュー・評価
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テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

今回インプレするのはモールドが刷新された『T-FIGHT300 2025』です!

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

少し分かりにくいのですがこのスペックは前作のT-FIGHT300iso(面98)ではなく、T-FIGHT295iso(面100)の後継機種にあたる100平方インチモデルとなっています。

ダブルス・・○・・シングルス
ボレー・・○・・ストローク
低弾道・○・・・高弾道
多彩さ・・○・・安定性
柔らかい・・・○・硬い
スイートエリア
先端寄り
・・○・・スイートエリア
手元寄り
イージー・・・○・スパルタン

鋭い振り抜きとレスポンスの鋭さがあり、テンポの速さ+球速の速さで相手の時間を奪うようなプレーが可能。

ストロークの推進力や振り抜きも抜群で、黄金スペックのような26㎜厚は嫌だけどラケットパワーは欲しいよ!っていう人にオススメ。

アドブロ
アドブロ
現行スピードMPと同等スペックですが、こちらの方が圧倒的に”スピード感”のあるラケットになっています!

打球感の硬さや若干のピーキーさは感じるものの、スピードを求めるプレーヤーには最強の武器になるポテンシャルを秘めた1本です。

メリット
テンポも球速も速いラケット
フラット系の球速が楽に出せる
クリア+ダイレクトな打感
前作より若干良くなった減衰性
パワーロスが少ない剛性感
振り抜きの鋭さ
こんな人にオススメ
スピードのある展開が好き
カチッとした打感が好き
フラット系主体で攻める人
強い推進力が欲しい人

テクニファイバー
T-FIGHT300(2025)

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)
テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

今回はテクニファイバーから新たに登場するT-FIGHT300 2025年モデルをインプレッション。

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)
テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

300g/320mmの重量・バランスに100平方インチ、フレーム厚は23㎜という売れ筋のスペックを採用しており、これまでのT-FIGHT300=面98とは異なるスペックになっています。

※これまでのT-FIGHT300(面98)の後継機種はT-FIGHT300sとなっています。

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)
テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

デザインは近年のテクニファイバーらしい白基調に、青と赤でブランドロゴが入っています。

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)
テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

これまでとは違ってグロス仕上げになっていて手触りは良好、汚れの落としやすさも大幅に良くなっています。

スペック/仕様

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)
モデル名T-FIGHT300
2025
フェイス
サイズ
100 inch2
重量300 g
バランス320 mm
スイング
ウェイト
フレーム厚23.0
23.5
23.0
フレックス
ストリング
パターン
16×19
グリップサイズ2,3
発売予定2025年
3月
価格税抜
35,000

スペックは上記の通りで、簡単に言えば前作のT-FIGHT295isoを300g/320mmに変更したと考えるのが自然かと思います。

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

ただ単純に重くしただけでなく、フレームの断面形状なども変更されており新規モールドとなっています

これまで295gだったことで「300gじゃないから」という理由だけで選択肢から外されてしまう事も多々あったので、マーケット的にも売れ筋である300gにするのは妥当な判断かなと思います。

変更点①
フレーム断面のボリュームが増加

https://www.youtube.com/watch?v=ZaOclfNHQjY

新型の大きな変更点としてはフレームの断面形状が変更されている点。

基本的な設計はそのままにフープの内側のボリュームが増加、フレームの剛性が向上したことでパワーと安定性を高めています

フェイスの内側がほぼフラット、外側がほぼラウンドという感じなので、イメージ的にはウイルソン・ブレードにも近い雰囲気の断面形状になっています。

変更点②
スイングウェイトを調整

2つ目の変更点としてはフレームの重量配分を見直し、スイング速度を高めやすいスイングウェイトへと再調整されています。

具体的な数値は公表されてはいないものの、前作295と比べるとスイングウェイトはわずかに下げられているようです。

インプレのセッティング

ストリングテンション重量増加
レーザー
ソフト
1.25
(白)
45/43
リンクス
1.25
45 lbs+16.2

ストリングはレーザーソフトの新色ホワイト、もう少し柔らかさが欲しくてヘッド・リンクスをチョイス。

【打球感】
カッチリしてるが僅かにたわむ

柔らかさ-1硬めの打感ではある
打ち応え1前作より剛性を感じる
スイート
エリア
0特段広い感じはない
弾き感1剛性でレスポンス良い
安定感1ブレる感じはしない
減衰性-1改善したが依然控えめ
快適性-1硬さとグリップ形状

今回はレーザーソフト(1.25mm)の新色ホワイトを張ったものを打ちましたが、打球感はダイレクトで若干硬め

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

ただ前作T-FIGHT295isoに比べると若干ですがストリングのたわみ感があり、フレーム剛性は上がっているはずなのに少しだけ柔らかい打球感だと思いますね。

減衰性も前作以上になっているため、前作295を諦めた人にもオススメ出来そうです。

アドブロ
アドブロ
T-FIGHT295isoでは振動止め必須というような感じでしたが、今作は特に振動止め無しでも十分使えますね!

ライバルラケットよりも
かなりカッチリした打球感

ほぼ同じスペックであるスピードMPも同じストリングセッティングで打ち比べをしてきましたが、全く別の使用感となっていましたね。

T-FIGHT300のほうが打球感は硬いもののレスポンスが良く、コンパクトなスイングでもスピードや深さを出しやすくなっています。

SPEED MPの方が圧倒的に打球感は柔らかく、スイングの大きさと強さ、とにかく自分の力でボールを飛ばすという感覚が強くなっています。

アドブロ
アドブロ
ほぼ同等スペックの2本なのですが、どっちが球速(スピード)を出しやすいか?と聞かれたら新型T-FIGHT300だと答えますね。

僕の感覚ですが打球感の硬さではT-FIGHT300>CX400TOUR>PERCEPT100>>SPEED MPの順であり、ライバルと比べるとダイレクト感の強いラケットだと思います。

【性能】
ハイスピードなテニスが可能

ストローク1速いテンポの攻めが◎
ボレー1ブロックすれば十分
サーブ1フラットの球速が出る
フラット1低くスピードが出る
ドライブ1推進力が強いのが魅力
トップスピン-1掛かる感覚は薄い
弾道の高さ-1意外と弾道は低い
スライス1扁平グリップもプラス
パワー1振れるから球威出る
操作性0平均よりは良い
振り抜き1空気抵抗も少なく○

実際に使ってみるとフレームの剛性が高くなったからなのか、球速の速さだけでなくテンポも速めて打ちやすくなっています

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

とにかくスピードに溢れた攻めがしやすく、特にサーブとストロークをガンガン振って攻める人にはオススメな1本です。

【サーブ】
想像以上にフラットの球速出る

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

試合形式でも使ってみたのですが、特にフラット系のサーブでは想像以上にスピードが出ますね。

楽に打ったつもりのサーブがセンターにエースになって驚いた、なんて現象も起きました。

スピン系もそれほど違和感はありませんが、弾道やバウンド後の変化量は控えめな印象。

アドブロ
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フラット系は非常に良いので、あとはストリングでスピン性能をどこまで引き上げるか?っていう感じですね!

【ストローク】
低く速いショットで押し込む

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

新型T-FIGHT300の良さが良く分かるのはストロークで、特に速いテンポの打ち合いになった時にコンパクトなスイングでもスピードと深さを出せるのが高評価ポイント。

面100でピッチも広いのですが弾道は結構低めで、スピードのあるショットをスピン量でコートに収めるというパワー系黄金スペックに近い感覚のラケットかと思いますね。

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

相変わらずバックハンドのスライスは打ちやすく、インパクトでバチッとラケットを止めるような感じでスイングすると低く速いスライスが安定して打てました。

アドブロ
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フレームの安定性も高く、とにかく振ってもブレない、合わせてもしっかり飛ぶパワフルなラケットっていう印象です!

【ボレー】
ブロックすれば十分な飛び

剛性の高さはボレーでも十分に恩恵となっていて、打点にセットしてブロックするように打てば十分に飛距離が出てくれますね。

それこそレッスンするテニスコーチみたいな感じで、当てるだけで延々とボレーを返球し続けるようなプレーが可能!

乗せて運ぶような感覚は薄く、瞬間的なインパクトでシャープに弾き飛ばすようなイメージですね。

アドブロ
アドブロ
前作295に比べるとラケット自体が飛ばす感覚はより強くなっているので、ネットプレーにおける安心感もアップ!

【総合評価】
簡単ではないがポテンシャルは高い

テクニファイバー・ティーファイト300 2025年モデル (Tecnifibre T-FIGHT300)

前作295に比べてフレームの安定性やショットの推進力は明らかに向上、さらにフィーリング面でも減衰性が改善したことで快適になっています。

SPEED MPやCX400TOURなどの同等スペックよりも明らかにフラット~ドライブの球威は出しやすく、特に攻撃的なプレーにおいてはパワー系黄金スペックにも引けを取らないレベルのパワーを発揮してくれます。

ただ他の競合モデルに比べるとストイックな感じの強いラケットになっていて、振り切りながらラケットの持つ強い推進力を制御出来るのかどうか?というのがこのラケットの評価が分かれるポイントになりそうです。

過去のT-FIGHTシリーズに関して言うとRS世代は打感は柔らかく性能的にはバランスが良くて大人しい印象、isoflex世代(前作)はドライで硬めの打球感になり結構人を選ぶ少し尖ったラケットになったと感じていました。

そして今回は打球感としては前作に近いものの少しマイルドになり、性能的には過去2作よりも強い推進力によりアドバンテージを感じられる仕上がりとなっています。

295gから300gになったことでスピードMPやCX400TOUR、PERCEPT100やBLADE100、PURE STRIKE100などのスリム系黄金スペックの比較対象に挙がりやすくなたっとは思いますが、低い弾道のスピード感ならT-FIGHTが頭ひとつ抜けていると思います。

ただ打球感の柔らかさを求める人や、性能を多少抑えても良いので落ち着いた使い心地が良い、という人たちにはフィットしなさそうだなと思います。

アドブロ
アドブロ
テクニの中ではバランスの良いラケットなのは間違いないですが、他ブランドと比べると結構尖ったラケットだと感じました!

【メリット】
圧倒的スピード感

・テンポも球速も速いラケット
・フラット系の球速が楽に出せる
・クリア+ダイレクトな打感
・前作より若干良くなった減衰性
・パワーロスが少ない剛性感
・振り抜きの鋭さ

このラケットの大きな魅力は球速・展開のスピード感だと思います。

剛性により球速が出しやすく、重量配分の再調整によって速いテンポにも対応しやすい操作性・振り抜きの良さがあります。

サーブのスピード、ストロークの深さ、ボレーのパンチ、各ショットにしっかりパワーを乗せて相手を押し込んで行けるのが良い所ですね。

フィーリングも前作295から大きく改善されているのも好印象でした。

【デメリット】
硬めの打感と扁平グリップ

・硬めの打球感
・扁平グリップの握り心地
・若干のピーキーさ

ここ数年の減衰性がトレンドになっているラケット市場の中では、前作より改善したとはいえ依然として減衰性は控えめに分類されますので好みが分かれるところ。

そしてテクニ独自の扁平グリップは継続しているのでグリップが厚めの人、片手バックの人などは違和感を覚える可能性はありますね。

あとはレスポンスが良くスピードも出やすい分、若干ですがピーキーさが顔を出す瞬間はありましたね。

出来れば柔らかめのポリや、太めのナイロンマルチなどを合わせた方が落ち着きが出て扱いやすくなるんじゃないかなと思います。

【ライバル】
スピードMPやCX400TOURなど

【ライバル】
・スピードMP
・CX400TOUR
・パーセプト100
・ブレード100
・ピュアストライク100
・VCORE100
・EZONE100
・ピュアドライブ など

メインのライバルとなるのはスピードMP、CX400TOUR、パーセプト100のような300gで面100、厚みが23㎜のラケットですね。

ただそれ以外にもブレード100(22㎜厚)やピュアスト100(23~21㎜厚)や、ピュアドラのようなピュアな黄金スペックも絡んでくるなという感じ。

295gから300gになったことで間違いなく注目度・露出する頻度は上がると思いますが、同時に比較されるライバルの数は前作よりもかなり多くなっていますね。

T-FIGHT300は
比較的スイング速度が速い人向け

ライバルは非常に多いスペックですが、やはりこのT-FIGHT300が持つ直線的で速いショットは大きなアドバンテージ

そういったラケットの良さを最大限に引き出すという意味では、スイングスピードが速い人(速くしたい人)向けだと思いますね。

楽したい・優しいのが良いという事であればテクニでもTEMPO285、TF-X1などありますし、EZONE100やSPEED MPといったラケットも快適性は非常に良いです。

なのでT-FIGHT300を選ぶ人は競技志向が強めだったり、ラケットに余分な味付けを求めない人などの方が適性は高いと思います。

相性の良いストリング(ガット)

今回はレーザーソフトの新色ホワイトが張られていたのですが、スピードを出すという点では悪くないセッティングでしたね。

しかし手応えの重さなどは結構強く、個人的にはもう少し柔らかいストリングか細ゲージで合わせたいなと感じました。

ファントムタッチ1.24㎜、G-TOUR3の1.18㎜などで柔らかく楽に使えるようにするか、ポリツアーストライクの1.20㎜でスピード重視にするか・・・と妄想してます。

LYNXにしてフィーリング向上

2パターン目として試してヘッド・リンクスですが、レーザーソフト(白)よりも若干ホールド感やマイルドさが出て良い感じでした。

ホールド感が増したことでスピンの調整も若干しやすくなり、ダブルスでのロブやショートアングルなども使いやすくなりました。

発売日・予約情報

2025年3月中旬からの発売予定となっています。(300s/305s/315sは1月末発売予定)

発売までしばらく時間があって待ち遠しいかとは思いますが、忘れてしまわないように欲しいものリストに入れておいてはいかがでしょうか。

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テクニはラケットバッグも良い

テクニファイバーはラケットバッグのデザイン・機能性も非常に良いんですよね。

シンプルな白黒にブランドロゴ、めっちゃカッコいいラケットバッグからT-FIGHT300を取り出せば完璧ですね。

【まとめ】
テクニファイバー
T-FIGHT300(2025)


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98Lを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

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