手の大きさに合わせてグリップサイズを選ぼうと言われているのに、高身長(≒手が大きい)のプロであってもG2/G3という細いグリップを使っている人が多いのはなぜ?
逆にそこまで身長が高くないのにG5などを使う人もいるので、手の大きさに合わせて選ぶという理論は本当に正しいの?

https://youtu.be/CmzGRrWfxLE

先日、こんな質問をいただきました。

確かにグリップサイズは人によって様々。

そこで今回はグリップの太さをテーマに深掘りし、適切なグリップサイズとは何なのかというのを考察してお話していきたいと思います。

グリップサイズの実例

テニスショップ等に行くと基本的にはG2をすすめられることが多いと思います。

手が大きければG3、手が小さければG1、ジュニア用ラケットならG0も、といったように一応の目安みたいなものはありますね。

ただ正直なところ、最近は手の大きさに合わせてグリップサイズを選びましょうという雰囲気があまりないようにも感じます。

プロの実情

2014年全豪オープンを戦う錦織圭(Kei Nishikori)

プロ(ATP)の世界ではG3が一番多いと言われています。

フェデラー、ジョコビッチ、マレー、錦織圭選手あたりがこのサイズです。

一方でナダルやシナーはG2で細めを使っていますね。

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逆に太めのグリップの選手もいて、アルカラスはG4、ディミトロフはG5、サンプラスに至ってはG6相当と言われています。

さらに特殊なパターンとして、エヴァンスやクエルテンのように元グリップなしで使用する選手も存在します。

体格(身長)や手の大きさ、プレースタイルによってグリップサイズが変わるかというと、実はかなり微妙なところで、有意な差があるとは言い切れなさそうです。

身長や手の大きさに厳密に合わせるなら、僕はG2、フェデラーはG4、メドベージェフはG6くらいになってもおかしくないはずです。

でも実際はそうなっていない。

これはやはり「慣れ」の部分が大きいのだと思います。

段階的にグリップを太くしていった選手もいるとは思いますが、多くの選手は使い慣れた太さに着地しているというのが実情ではないでしょうか。

手の大きさ・身長に合わせたグリップサイズ?

Wilson ULTRA99PRO v5 (ウイルソン・ウルトラ99プロ 2025モデル)

先ほども触れた通り、正直ショップ側も「手の大きさに合わせてグリップサイズを変えましょう」とあえて強くアピールするようなことは、もうそんなに必要とされていないんじゃないかと思います。

「実際に握ってみてください」
「しっくりきますか?」
「じゃあそれにしましょうか」

という程度以上には踏み込まないケースが多い印象です。

ブランドごとに太さも形状も微妙に違いますし、結局は「とりあえず握ってみてもらう」という感じになるのだと思います。

グリップサイズの自由度が高くなった背景

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ウッドラケット時代はG3・G4あたりが当たり前だったと聞きます。

グリップは太くなるほどトルクが大きくなるため、ラケットを支える力・固定する力が強まります。

なのでウッドラケットのような柔らかくて重たいラケットを扱うには、太いグリップが必要だったというワケですね。(※オーバーグリップも普及してなかったことも影響しているかも)

その後、時代が進むにつれてグリップは細くなっていきました

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これはフレーム自体の性能が向上し重量も軽くなったことで、無理に太いグリップで固定力を稼ぐ必要がなくなったからだと考えられます。

グリップの太さで何が変わるのか

これに関しては、テニス雑誌などでも昔からいろいろと語られてきた内容ですね。

一般的には以下のような傾向があると言われています。

太いグリップ】

  • 固定力が強い
  • トルクが大きくブレにくい
  • ヘッドが走りにくい→フラット系の打球になりやすい

細いグリップ

  • ヘッドを利かせやすい→スピン系の打球になりやすい
  • 細かい操作やタッチが出しやすい
  • 固定力はやや弱まる

これらが100%正しいかどうかは一旦置いておくとして、一般的にはこういう傾向で語られることが多いという理解で良いと思います。

どんな感覚で打ちたいか次第

wilson defyer 100 v1 (2026) ウイルソン・ディファイア100のインプレ

結局のところ、どう打ちたいか・どういう感覚で打ちたいか次第、というのが本質かもしれません。

太いグリップならガチッと固めて打ち負けずに押し返せますし、細いグリップならヘッドを加速させて鋭いストロークを叩き込みに行けます。

重視したいショットや使うラケットのテイストが違えば、手の大きさが同じであっても一番しっくりくるグリップサイズも変わってくる可能性はあると思います。

最適なグリップサイズとは

手の大きさ、プレースタイル、フレームの特性、オーバーグリップの種類など、いろいろな要素が絡んでくるので、「これです!」と一つに定義することはできないと思っています。

結局は試してみて感触が良かったものが最良、としか言えない部分があるなと感じています。

微調整を繰り返して最適を見つけよう

グリップサイズに目安はあっても明確な答えは存在しない、しかし自分がプレーしやすいように微調整を繰り返して最適化するというのが大事なんじゃないでしょうか。

ヨネックス・ポリツアーフォース (YONEX Poly Tour Force)

ちなみに僕自身はテーピングなどを使って細かい微調整をしています。

リプレイスメントグリップの下に非伸縮性のテーピングを巻いて、2重にしたり3重にしたりしながら太さを調整してます。

最近では3→2→1のように段階的に巻いて、エルゴグリップ風の形状にしていたりもします。

  • 元グリップの厚み
  • オーバーグリップの厚み
  • テーピングによる調整

この3つを組み合わせればグリップの太さはかなり自由に調整できます

こうやって「調整できますよ」ということがもっと広まれば、グリップサイズの悩みそのものが減っていくのではないかと思っています。

グリップサイズで何が変わるか

グリップに関しては結局のところ、固定力を取るか・動かしやすさを取るか、という話になってきます。

例えばピュアドライブやFX500のように弾きの良いラケットは、グリップを太めにして固定力を高めたくなります。

逆にSPEEDやBLADEのようにヘッドを走らせたいラケットなら、グリップはやや細めの方が合いそうだなって思います。

結局は、それぞれの条件下での最適解を探すしかない、というのが正直なところです。

「答えはこれです!」と言い切った方がコンテンツ的には見栄えが良いのかもしれませんが、それはちょっと不誠実な気もするので、あえてそう言わないようにしています。

極端にならなければとりあえずOK

テニスワンさんの記事も非常に興味深い内容になってますのでぜひ参考に。

こちらの記事でも触れられていますが、特に極端に太いグリップにしないと上手く打てないっていうような場合、そもそものラケット選び自体に問題があるということも考えられます。

なので極端にならなければとりあえずはOK、という感じで考えておけばいいのではないかと思います。

まとめ

今回はグリップサイズについてお話ししました。

「手の大きさに合わせて選んでないやん!」というツッコミから始まった内容でしたが、現実的にはこういう側面や理由があるよねというのを色々と解説させてもらいました。

フレームの特性やプレースタイルなど、いろいろな要素によって最適なグリップサイズは変わってきます。

だからこそ、最終的にはテーピングなどで微調整するのが良いのではないか、というのが僕の考えです。

これはラケットの重さの話にも近いかもしれません。

買って終わりではなく、そのあとにテーピング、オーバーグリップ、リプレイスメントグリップで微調整して自分好みの状態にするということ、これが大事なポイントなのかなと思います。

テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代後半男性
・テニス歴23年
・オールラウンド器用貧乏
・累計購入ラケット約120本
詳しいプロフィール

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