CXシリーズの中で最もフェイスサイズの大きい『DUNLOP CX200 OS(2024)』をインプレッション。

前作(2021モデル)で追加されたOS=オーバーサイズですが、モールドも含めてフルモデルチェンジが実施されました。
| ダブルス | ・・・○・ | シングルス |
| ボレー | ・・・○・ | ストローク |
| 低弾道 | ・・・○・ | 高弾道 |
| 多彩さ | ・○・・・ | 安定性 |
| 柔らかい | ○・・・・ | 硬い |
| スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
| イージー | ・・○・・ | スパルタン |
低めの弾道+ドライブ系がメインのCXシリーズの中にあって、高めの弾道+スピン系のショットが打ちやすいオーバーサイズは異色の仕上がりとなっています。
| メリット |
| 高い弾道とスピンで変幻自在 打球感もシリーズ随一の柔らかさ アングルと高さで相手を翻弄出来る ストロークの自由度が高くて楽しい 295g/325mmは振りやすく球威も○ |
| デメリット |
| 振り過ぎちゃってミスしがち 反発力は控えめ |
DUNLOP CX200OS (2024)をインプレ

105平方インチとシリーズで最も面が大きく設計されているCX200OS(オーバーサイズ)。

面が大きくなると厚みも増すモデルが多いのですが、CX200と同じ21.5㎜と薄いフレームになっているのも大きな特徴となっています。

CX200と比べるとフェイス形状は丸みを帯びていて、若干ですが横幅が広くなっています。
スペック/仕様
| モデル名 | DUNLOP CX200 OS (2024) |
| フェイス サイズ | 105 inch2 |
| 重量 | 295 g |
| バランス | 325 mm |
| スイング ウェイト | – |
| フレーム厚 | 21.5 mm 均一 |
| フレックス | RA65 (前作62) |
| ストリング パターン | 16×19 |
| グリップサイズ | 1,2,3 |
| 発売予定 | 2024年 1月13日 |
| 価格 | 37,400円 (税抜34,000円) |
前作はRA62と低めのRA値でしたが、2024モデルではRA65まで引き上げられています。
特徴・コンセプト
コントロールだけでなく、パワーや扱いやすさも求めるプレーヤーに。
パワーとスピン性能を高めた105平方インチの新ボックス形状フレームを採用。
https://sports.dunlop.co.jp/tennis/products/racket/24cx200os.html
「CX200」の卓越したコントロール性能を継承し、しなりとホールド感に優れ、ボールコントロールも自在。
ボックス形状を好み、扱いやすさとパワーやスピンも重視するプレーヤーに。
新旧の変更点、テクノロジーなどについてはこちらの記事をご覧ください。
打球感:シリーズで一番柔らかい
| 柔らかさ | 2 | シリーズで一番柔らかい |
| 打ち応え | 0 | 食いついてる感覚強め |
| スイート エリア | 1 | 広く感じられる |
| 弾き感 | -1 | 弾きはほぼ感じない |
| 安定感 | 0 | 面の大きさ気にならない |
| 減衰性 | 1 | 平均以上の減衰性 |
| 快適性 | 0 | 問題なく使える |
CXシリーズでも最も柔らかい打球感になっており、食いつき・乗っかり感も強く感じられます。

押すように打つことも出来ますし、食いつきを活かしたスピンでねじ込むような打ち方にもしっかり対応してくれます。
性能:スピンを掛けて打ち込める
| ストローク | 2 | スピンで自在で楽しい |
| ボレー | -1 | 乗りが強くコツが要る |
| サーブ | 1 | 回転も掛けやすく○ |
| ドライブ | 0 | 回転多めになりがち |
| トップスピン | 2 | 非常に掛けやすい |
| 弾道の高さ | 1 | 高めに調整はしやすい |
| スライス | 0 | 面の大きさが少し邪魔 |
| パワー | 1 | 振れるから力が出る |
| 操作性 | 0 | 問題なく扱える |
| 振り抜き | 1 | 薄いので振りやすい |
食いつきの良さがスピン性能の高さにつながっており、高い弾道からアングルまで打ち分けが非常にしやすくなっています。
CXシリーズの中では独自性の強いスペックと言えますね。
ストロークで相手を振り回していける

設計思想としてはベテラン世代が薄いグリップで押すようなスイングで快適に打てるというものらしいのですが、このスピン性能の高さはどうしても使いたくなってしまいます。(※前作もかなりスピン掛けやすかった)
特にスピン系のストロークは打ちやすく、高い弾道で相手を下がらせる、アングルで追い出す・走らすといった組み立てが非常にしやすいんですよね。
スピンサーブも打ちやすく、とにかく相手が取りやすい打点を外して主導権を握り続けるような戦い方にフィットします。
個人的・総合評価
CX200もCX400TOURも差こそあれど基本的には全体のバランスが良く真面目にプレーする人にフィットしやすそうなラケットになっているのですが、このCX200OSになるとスピンが良く掛かるしとにかくショットに変化をつけたくなってしまいます。
使っていて楽しい・面白いと感じられるラケットです。
スピンサーブを跳ねさせて相手を外に追い出し、3球目で回転を強めに掛けてアングルに落として更に走らせる・・・そんな展開を繰り返して相手のHPを削り続けるような鬼畜プレーが理想。笑
メリット・デメリット
| メリット |
| 高い弾道とスピンで変幻自在 打球感もシリーズ随一の柔らかさ アングルと高さで相手を翻弄出来る ストロークの自由度が高くて楽しい 295g/325mmは振りやすく球威も○ |
| デメリット |
| 振り過ぎちゃってミスしがち 反発力は控えめ |
柔らかい打感とスピン性能高さはシリーズの中でも最高レベルで、特にストロークで色んな弾道や回転を駆使して相手を崩す・走らすというのがしやすいです。
オーバーサイズのラケットではありますが振り抜きも良いですしほど良い打ち応えもあるので、98・100のラケットからスイッチしても意外と違和感なく使えるでしょう。
振り過ぎ・打ちすぎに注意
振り抜きが良くスピンも良く掛かるのでついつい必要以上に振ってしまいたくなるんですよね。
なのでアプローチショットや少しバランスが崩されてるような場面でも、(なんか行ける気がして)振り過ぎてしまってミスしてしまう事も。
楽しくなり過ぎてやり過ぎにならないよう注意しましょう。
ライバルラケットの比較
【ライバルラケット】
・ファントムグラファイト107
・パーセプト104
・ブレード104
・ブラックエース105 など














