01-ラケットインプレ

【昭和?】フォーティーラブ・ダブルエックスブイ(トアルソン)をインプレ。Toalson FORTY-LOVE XXV(2025)

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回インプレするのはトアルソンの最新作である『フォーティーラブ・ダブルエックスブイ』です!

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)
ダブルス・・・・○シングルス
ボレー・・○・・ストローク
フラット・○・・・スピン
低弾道○・・・・高弾道
多彩さ・・・○・安定性
テクニック・○・・・パワー
柔らかい・○・・・硬い
スイートエリア
先端寄り
・・○・・スイートエリア
手元寄り
イージー・・・○・スパルタン

柔らかい打球感と優れた飛びがあり、特に薄めのグリップでフラット系ショットをコントロールしたいベテラン世代にオススメな1本に仕上がっています!

アドブロ
アドブロ
スピンでねじ込もうとしても上手く制御出来ないので、フラット系を丁寧に打つ人のほうが相性良しです!

メリット
ボックスらしい柔らかい打球感
23㎜厚で飛距離が出しやすい
深い球が安定して打てる
減衰性は優秀で快適
デメリット
スピンが掛かりにくい
やや重みを感じる

フォーティーラブ・ダブルエックスブイ
(FORTYーLOVE XXV)

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)
トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

約5年ぶりの新作となるフォーティーラブ・ダブルエックスブイをインプレ。

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

全体がグロス仕上げでなかなか魅力的なペイントになっています。

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

カーボン調のプリントが施されており、特に男性プレイヤーに受けが良さそうな印象です。

スペック/仕様

モデル名FORTY-LOVE
XXV
フェイス
サイズ
98 inch2
重量305 g
±5g
バランス320 mm
フレーム
厚さ
23 mm
均一
長さ27 inch
ストリング
パターン
16×19
グリップ
サイズ
2,3
発売日2025年
5月
価格税込
41,800

前作XXから変わった点は3つあり、①バランスが315㎜から320㎜へ引き上げ、②フレームの厚さが22㎜から23㎜に増え、③ストリングパターンが16×20から16×19になっています。

これまで以上のパワーを追求したスペック変更であるというのが分かりますね。

特徴・コンセプト

https://store.toalson-sports.com/items/107051774

フォーティーラブのフレームはボックス系に分類されますが、よく見ると内側が厚く外側が薄い台形のフォルムをしています。(Trapezoid=台形)

この形状はダンロップCX2021年モデルとほぼ同じで、打球感の良さや空気抵抗の低減を実現しています。

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

フレックスカウンターパーツ+αというテクノロジーを搭載しており、フレームのブレを抑えコントロールのしやすさを高めているとのこと。

【打球感】
非常に柔らかく快適

柔らかさ1しなやか+しっとり
打ち応え1やや重めの手応え
スイート
エリア
0狭くはない
弾き感-1球離れは遅い
安定感1ブレる感じは少ない
減衰性1振動止め無しでOK
快適性2非常に優秀

今回はアスタリスタ・アーマード125(46/43ポンド)が張られたものを打ちましたが、打球感は非常に柔らかく快適性も十分

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

しなやかさとしっとり感が両立したフィーリングで、球離れもかなりゆっくりに感じました。

以前感じた頼りなさは低減された

トアルソンのラケットはいくつかインプレしてきましたが、共通して柔らかさを感じられる一方で頼りなさや不安定さを感じることもあったんですよね。

インパクトで面が感じ取りづらい、ちょっとふにゃふにゃした感触みたいなものが”トアルソンっぽさ”の一部なのかなと思うぐらいでしたので。

今回の4T0XXVではそういった頼りなさは低減されており、強いショットを打ってもブレることなく振り切ることができます。

【性能】
フラットを深く突き刺せる1本

ストローク1深いショットが打てる
ボレー1押してコントロール
サーブ-1スキルが必要
ドライブ0悪くはない
トップスピン-2回転掛からず落ちない
弾道の高さ-1低めで旨味が出る
スライス1乗せて飛ばせて〇
パワー1前作より深く飛ぶ
操作性-1やや重みを感じる
振り抜き0悪くないレベル

実際に使ってみて最初に感じたのはフラット系のショットの打ちやすさで、相手コート奥深くに着弾するショットを安定して繰り出すことができます。

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

球威やパワーというよりも、ショットの深さが武器になるラケットかなと思いますね。

【ストローク】
ゆったり振って低く深く飛ぶ

4T0XXVの特徴が非常に良く分かるのはストロークで、低くフラットなショットが相手コート深くに飛んで行ってくれます

重みによって十分飛距離が出るので、無理にブンブン振り回すよりもゆったり大きく振るくらいのイメージのほうが効率良いですね。

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

逆に厚いグリップでいつも通り打つとスピン量が足りないのか普通にバックアウトしていったので(笑)、ディフェンス時はスライスを駆使してかわすようにするのが良さそうです。

【サーブ】
ゆったり重みを使って打つべし

ストローク同様、サーブでも重みを活かしたゆったりとしたスイングでフラットに捉えるのがベター。

イメージ的にはプレステージMIDに飛びだけをプラスした感じなので、クラシカルフィールが好きな人やベテラン世代には刺さりそうな1本。

スピンサーブで高低差を付けて打つのはかなり難易度が高いため、セカンドサーブも弾ませるよりはスライス系で滑らす・低い打点で取らせるほうが確率も効果も上。

【ボレー】
乗せて押せるフィーリング

トアルソン・フォーティーラブ・ダブルエックスブイ (Toalson FORTY-LOVE XXV)

ボレーは乗せる・押せるフィーリングのおかげでコントロールはしやすいですね。

ストローク同様、フラット系で深さのあるショットで相手の打ちづらいところを狙うのが吉。

ただダブルスの反射的なボレーで弾き返すプレーは難しく、しっかりとした準備と十分なインパクトが必須だと感じました。

【メリット】
柔らかさ+深いフラット

・ボックスらしい柔らかい打球感
・23㎜厚で飛距離が出しやすい
・深い球が安定して打てる
・減衰性は優秀で快適

23㎜厚のボックス系フレームは柔らかい打球感と深いショットを生み出すパワーを両立。

薄いグリップでフラット系で組み立てるシングルス主体のベテラン世代にオススメしたい1本となっています。

減衰性も優秀、ナイロンを合わせると非常に快適にプレーすることができます。

【デメリット】
スピン系や高い弾道は難しい

・スピンが掛かりにくい
・やや重みがある

とにかくスピン系は苦手で、ブンブン振り回して使うようなプレーとの相性はかなり悪いですね。

ラケットの重みも結構ズッシリ感があるため、基本的にはある程度重みを制御出来る男性プレイヤー向けで、逆に女性プレイヤーにはオススメしにくいですね。

相性の良いストリング(ガット)

正直セッティングは結構悩ましいところ

弾道の持ち上がりが物足りなく感じましたが、引っかかりが良い多角形ポリを持ってきても弾道が上がるだけでアウトが増える可能性も否定出来ないですね。

フラット系を最大限生かすためにホールド感の強いブリオ130、やや反発やシャープさをプラスするならアイコニック・オール130などが無難なんだろうと思います。

ライバル比較

【ライバルラケット】
・BLADE98 16×19
・PURE STRIKE98 16/19
・TF40 305
・CX200
・TOUR98 など

ライバルとしてはBLADE98やTF40など面98+305gのボックス系ラケット。

個人的にはショットの性質など、使い方が似ていると思うのはTF40。

どちらもフラットで低く打つのが快適ですが、4T0XXVはより深さが楽に出せるようにはなっていますね。

ライバルとの違いはスピン性能

選び分けるポイントとしてはスピン性能の違いになってくるでしょう。

BLADEやピュアストのような厚いグリップでスピンをかけて打ち込むような使い方をしようとすると4T0の良さは出にくいです。

逆にやや薄めのグリップでフラットやスライスを駆使して丁寧に組み立てる人は、他にはない面98+23㎜フラットのフレームの旨味を最大限に感じられるはず。

【個人的評価】
期待値は高かったけれど・・・

ピュアスト98は打ちやすいけどパワー不足気味、CX400TOURやSPEED MPは面100で扱いやすいけどショットが安定しない、そんな狭間で悩んでいた自分にとって面98+23㎜フラットは相当期待値が高かったんですよね。

ありがたいことに実際にテストさせて頂くことができたワケなんですが、打つ前に予想していたのとは結構違いましたね

ピュアスト98やブレード98に近いけどもう少し楽に飛ぶっていうのをイメージしてましたが、4T0はだいぶフラット重視で別物感が強いです。

TF40っぽい低めの弾道と打ち応え、そこに柔らかさとホールド感、そしてよりフラット重視に味付けしたら4T0XXVになると考えてもらったら良いのかなと思います。

厚いグリップでスピンをかける人よりも、薄めのグリップでフラット主体で組み立てる人とシナジーのあるラケットです。

ラフィノさんの動画では「昭和」というキーワードが繰り返し出てきて、一体どういう意味で使っているんだろうと思っていました。

ですが実際に使ってみると確かに昭和テイストを感じる部分があり、意外と納得出来る表現だなと感じたのでした。

クラシカルなフィーリングと深い球を求めるプレイヤーにオススメな1本です。

発売日:2025年5月

新型フォーティーラブは2025年5月末より発売開始となっています。

【まとめ】
フォーティーラブ・ダブルエックスブイ


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: truemansolo-1024x1024.jpeg
テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98Lを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

関連記事

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Follow-me-1-1024x213.jpg

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です