今回インプレするのは『ヘッド・スピードツアー』です!

| ダブルス | ・・・○・ | シングルス |
| ボレー | ・・○・・ | ストローク |
| 低弾道 | ○・・・・ | 高弾道 |
| 多彩さ | ・・・○・ | 安定性 |
| 柔らかい | ・・○・・ | 硬い |
| 片手バック 打ちにくい | ・・・○・ | 片手バック 打ちやすい |
| スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
| イージー | ・・・○・ | スパルタン |
スピードMPよりも遊びが少なくなってスピードが出しやすく、低弾道なフラットを安定して打てるちょっと優しくなったプレステージみたいな使用感のラケットですね。
| SPEED TOURの特徴 |
| 〇フラット+低弾道が安定 〇振り抜き+操作性向上 〇遊びが少なくクリア&素直 〇オーバーヘッド系も良好 ×スイートエリアは広くない ×擦るスピンはNG |
HEAD SPEED TOUR(2026)



2026年モデルに新たに追加されたスペックがこのスピードツアー(SPEED TOUR)。



白黒のシンプルなデザインに加えて、シャフトからフェイスにかけてが非常にスリムに見えるラケットですね。
Embed from Getty Imagesシナーもジョコビッチも今のところこの新型デザインは使ってませんが・・・今後使ってくれることを期待。笑
スペック/仕様
| モデル名 | スピードツアー 2026年モデル |
| フェイス サイズ | 97 inch2 |
| 重量 | 305 g |
| バランス | 315 mm |
| フレーム 厚さ | 23 mm 均一 |
| 長さ | 27 inch |
| ストリング パターン | 16×19 |
| グリップ サイズ | 2,3 |
| CPI | 500 |
| 発売予定 | 2026年 1月22日 |
| 価格 | 40,700 |

今回新規で追加されたスピードツアーはシリーズ初の97平方インチを採用。

それでいて厚みは23mmフラットビームのままになっており、9面が小さいのにそこそこフレームが厚い希少スペックとなっています。
【打球感】
カッチリ+たわみが少ない
| 項目 | 評価 (0±2) | 一言解説 |
| 柔らかさ | 0 | たわみが少なくカッチリ |
| 打ち応え | 1 | やや手応えはしっかり |
| スイート エリア | -1 | 広くはないが許容範囲 |
| 弾き感 | 0 | ロス無く打ち返しやすい |
| 安定感 | 1 | 頼りなさは無い |
| 減衰性 | 0 | 全く気にはならない |
| 快適性 | 0 | ほんの僅かにハード寄り |
今回はPTレブ(白)1.25mmが47×47ポンドで張られたデモラケットをテスト。

面97でストリングパターンが密になっている影響か、RA61前後とは思えないほどのカッチリとした打球感。
フレームのしなりや芯でとらえた時の食いつき感はあるものの、ストリングのたわみ感が少なくてスイングのパワーがボールにダイレクト+素早く伝達される感じがありますね。
100よりも遊びが少ない
同じHY-BOR搭載のスピードMPレジェンド(面100)と比較すると、スピードツアーのほうが明らかに遊びが少なくダイレクトな感触になってますね。
ストリングの動きが抑えられているのはもちろん、フレーム自体も無駄な挙動を出さない感じが強くなっていて、コンパクトなスイングからもスピードに乗った球を打ちやすく感じました。
ただスイートエリアは広いとは言えないですし、外した時は明確に球が飛ばなくなるので、そういった点での面97らしいシビアさも持ったラケットです。
【性能】
弾道が浮かずフラットが安定
| 項目 | 評価 (0±2) | 一言解説 |
| ストローク | 1 | フラットが安定して打てる |
| ボレー | 0 | 楽じゃないが直感的 |
| サーブ | 1 | シャープに振れるので〇 |
| フラット | 2 | 浮かずに安心・安定 |
| ドライブ | 1 | 推進力は出しやすい |
| トップスピン | -1 | 擦るとネット下段 |
| 弾道の高さ | 低 | 結構低めに出やすい |
| スライス | 1 | カッチリ感で飛ばせる |
| パワー | -1 | 基本は自分で飛ばす |
| 操作性 | 0 | 楽じゃないが無問題 |
| 振り抜き | 1 | 100より取り回しは良い |
最初は壁打ちでスピードツアーの味見をしてきたんですが、一応多角形ポリであるPTレブが張られているのに想像以上に弾道が低くてビックリ。

擦るようなトップスピンはボールが持ち上がり切らずにネットしてしまいがいちですが、ネット上30cmくらいを通るような高速+低弾道フラットでピンポイントに狙っていくような打ち方をすると非常に好印象。
面が小さくなったからなのか振り抜きや取り回しは面100のMPよりも良好、特にサーブやスマッシュなどのオーバーヘッド系では明らかにヘッドの返りが良くなって打ちやすかったです。
ボレーはスイートエリアを外すと如実に飛ばなくなるというシビアさはありますが、ハードスペックなラケットで育ってきた人からすればむしろ直感的でコントロールしやすいと感じるんじゃないかなと思いますね。
スピードらしい”スピード感”
前作2024年モデルは強すぎる食いつき・ミュートされすぎてる打球感などの影響でスピードが出しづらい感覚が強かったのですが、このスピードツアーは新規モールドによるカッチリ感+HY-BORによるシャープさが融合して非常にスピード感のあるラケットに仕上がっています。
逆に言えばなぜ今までこの使用感のSPEEDが無かったのか?って思ってしまいました笑
現行SPEED MPは全体的なバランスの良さに優れた汎用スペックという感じですが、SPEED TOURはより遊びを減らし個性を尖らせたスピード重視・スパルタン仕様という感じですね。
フラットならSPEED TOUR
スピンならGRAVITY TOUR

スピードツアーと同じく新規スペックとして2025年に登場したのがグラビティツアー。
全体的なパワーや対象ユーザーのレベル帯などはほぼ同じ2本ですが、打ちやすい球種は全く別ですね。
縦長フェイスに密なパターンによって低弾道+フラット系が打ちやすいスピードツアー、ティアドロップ気味で丸みのあるフェイスにピッチの広いパターンによって中弾道+スピン系が打ちやすいグラビティツアー。
自分が目指すスタイルによって選び分ければOKかと思います。
インプレ動画はこちら
相性の良いストリング(ガット)
低弾道+フラットが武器となるスピードツアーなので、その点を強化していくならポリツアーファイアは結構合いそうですね。
カッチリしているので球離れがスムーズ、それでいて打球感が硬すぎたり重すぎたりしないので非常に優秀なポリストリング。
残念な点はブラックが廃番となったのでレッドしか販売されておらず、白黒のシンプルなデザインのスピードツアーにはちょっと合わなそうな点。
気持ち良い飛び感をプラスしつつもコントロール性を高めたいならエクスプロッシブ・ターボもあり。
ターボは表面の滑りが抑えられており、ストリングピッチが密なスピードツアーに組み合わせればストリングの動きを抑えることで精密なコントロールがしやすくなると思います。
もう少し弾道を上げたいと感じた場合にはゴーセン・G-TOUR2が相性良いんじゃないかなと思いますね。
表面に細かい波状の突起があるので密なピッチでもグリップ力を発揮しやすく、ほど良い応答性があるので他の多角形ポリよりもスピードが出しやすいんじゃないかなと思います。
ライバル比較
【面97のラケット】
・プロスタッフ97 / 97L
・パーセプト97 / 97D
・ファントムグラファイト97
・ピュアストライク97
・S-MACH PRO97
・TR960 Control Tour など
主要な97平方インチのラケットは上記の通りで、98・100が主流となっている現市場では希少なスペックとなっています。
フレームの厚みやフェイス形状などが一番近しいのはプロスタッフ97L。
どちらも23mm厚+フラットビームになっており、フラットを軸にした展開をしやすいスペックになっています。
重量が290g(SWも260台)と軽いプロスタッフ97Lはノーマルだと打ち負けやすくカスタムが前提、スピードツアーはそのままでも十分打ち合えますし2,3g加重するライトチューンで十分に伸び感を出せるかと思います。
サポートのあるプレステージ?
スピードツアーのポジションってハードスペックになったSPEEDっていうよりかは、若干サポート感が増したプレステージみたいな感じで捉えると丁度良い気がしますね。
プレステージよりもフレームのしっかり感があり、安定性と球速を出しやすくなったような感じですね。
プレステージよろしくフラット+低弾道なショットが打ちやすく、振り抜きも同等以上。
「プレステージはツラいけど感覚はあまり変えたくない」っていう人にとっては救世主のような1本になるんじゃないかなと思います。
【個人的評価】
ハードスペック育ちにはたまらん1本
実際にスピードツアーを使ってみたら現代ラケットらしい安定性や減衰性は実現しつつも、2000年代~2010年代前半の比較的スパルタンな味付けのモデルが多かった時期のテイストも感じるんですよね。
ツラそうでツラくない少しツラいラケット、それがスピードツアーなのかなって。
特にハードスペックで育ってきた人にとっては直感的な使いやすさは残しつつ、若干のサポートをプラス出来る絶妙な仕様なんじゃないかなと思います。
CPI500はさすがに言い過ぎじゃない?
このスピードツアー、公式HPには記載がなかったんですが販売ページなどを見るとCPI500とされているようなんです。
実際に打ってみた感想からするとこのCPI500はちょっと盛ってると思いましたね。
CPI500ってスピードMPやエクストリームMPとかが該当するんですけど、スピードツアーって流石にそんなサポート感無いと思います。
僕個人としてはCPI400が妥当、なんならCPI300でも別段驚きはしないかなっていう感じ。
ちなみにスピードツアーと同じくらいの使用ハードルの高さに感じたグラビティツアーはCPI300らしく、こっちはこっちで低すぎるしCPI400でも良いんじゃないか感あります。
まぁ・・・CPIは公式HPには記載されなくなりましたし、以前は使えたCPIによるソート機能も廃止、HEAD的にはもう有効活用する気はないという事なんだと思います。
発売日:2026年1月22日
スピードツアーは2026年1月22日に販売スタート。
すでに僕の周りでも使い始めた人がチラホラ。
今後も着実にユーザーが増えていきそうな予感がします。
















