・現在ではかなり少数派に
・現役プロでも使用者はいる
・パワーアップが最大のメリット
・慣れが必要なのがデメリット
・今買えるモデルを一挙紹介
ロングラケットとは?
この記事ではロングラケット(長尺ラケット)について解説し、改めてメリット・デメリットを考察していきます。
通常の27インチよりも長いテニスラケット
ロングラケットとは通常のレングス=27インチ(685.6mm)よりも長いモデルのことを指します。
現在、日本国内で購入出来るロングラケットのほとんどが27.25インチ、27.5インチとなっています。
現在はかなり少数派
そんなロングラケットですが、現在では販売されているモデル数も使用者数もかなり少数派となっています。
そんなマイノリティーになりつつあるロングラケットを再考してみましょう。
プロも使用するロングモデル
プロでもロングラケットを使用している選手が一定数いるのでご紹介します!
現役:シュワルツマンや錦織選手など
Embed from Getty Images現役選手ではシュワルツマンや錦織選手がロングラケットを使用しているとされています。
シュワルツマンはおそらく28インチ近くに改造されたラジカル、錦織選手は27.25インチ(orそれ以上)のウルトラツアーを使用しています。
レジェンド枠:JCフェレーロやバルトリなど
Embed from Getty Imagesすでに引退した選手の中で、特にマリオン・バルトリが使用していたラケットは明らかにロング加工(もはや魔改造・・・?)されたものでした。
それ以外にもJC・フェレーロ、G・コリア、D・ナルバンディアンなどが使用していたグラファイトLBなども有名ですね。
エナンやロクス、コスタといった2000年代に活躍していた片手バックの選手たちも、ロングのラケットを使用していました。
ロングラケットのメリット:パワーアップ
ロングラケットのメリットを端的に言えばショットがパワーアップするという点ですね!
遠心力やスイングウェイト増大
パワーアップする大きな要因としては長さによって遠心力やスイングウェイトが増大するからですね。
特にスイング速度が出しやすいサーブ、フォアハンドなどではロングラケットの強みを最大限に発揮させることが出来ます。
リーチが広がる・・・?
ロングラケットのメリットの1つとしてリーチの広さが挙げられることもあります。
個人的には若干懐疑的に見ています(笑)
確かに物理的に長い分だけ遠くまでラケットが届くようになるものの、相手コートに返せるスイングが出来るかどうかはまた別の問題なのかなと・・・。
ただ数センチ、数ミリを争う極限の戦いの中では、このほんの少しの長さの差が戦績に大きく影響する可能性もあるかもしれませんね。
ロングラケットのデメリット:慣れが必要
ロングラケットの最大のデメリットとしては慣れが必要という点ですね。
ロング特有の使用感に慣れが必要
ロングラケットは通常のラケットよりも長い分、取り回しやヘッドの出方・軌道などが変わるので感覚的な慣れが必要になりますね。
例えば試打会に行っても面の大きさや重さは色々ありますが、長さは27インチのものがほとんど。
なので27インチで慣れている人が大半になるのが自然な流れではあるのですが、途中からロングに変えるというのはなかなか難易度が高いですね。
そもそも選択肢が少ない
一時期に比べロングラケットの選択肢が少なくなっているというのは大きなデメリット。
次の項目で今買えるロングラケットを紹介していますが、27inch/27.5inchの両方が展開されているラケットはほぼバボラのピュアドラ・アエロのみと言っても良いような状況となっています。
今買えるロングラケット
<バボラ>
・ピュアドライブ+ (27.5)
・ピュアアエロ+ (27.5)
<ウイルソン>
・ウルトラツアー (27.25)
・ウルトラTEAM、108 (27.25)
<ソリンコ>
・BLACKOUT (27.5、28)
・WHITEOUT (27.5、28)
<ダンロップ>
・FX700 (27.5)
・SX600 (27.25)
・LX800/1000 (27.5)
<ヨネックス>
・海外では27.5も展開
ロングラケット:まとめ
・現在ではかなり少数派に
・現役プロでも使用者はいる
・パワーアップ出来るのがメリット
・慣れが必要なのがデメリット
・今買えるモデルを一挙紹介
アドブロ (コトウダマサト/TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年
・オールコートプレイヤー(自称)
・EZONE98L/BLACKOUT285
・ラケット累計100本以上テスト
・ストリングは200種類以上テスト
アドブロの詳しいプロフィール