この記事ではアドブロが現役WTA選手の中で最も推している選手であるカロリーナ・ムホバ(Karolina Muchova)を大特集。
現代の女子テニスでは非常にレアなオールラウンドプレイヤーに注目です!
Thumnail Picture:”Karolina Muchova cropped” by Carine06 from UK is licensed under CC BY-SA 2.0.
カロリーナ・ムホバ(ムチョバ)は要チェック!
Embed from Getty Images今回は2023ローランギャロス準優勝、全豪・全米でベスト4、ウインブルドンでベスト8という実績を持っているカロリーナ・ムホバ(ムチョバ)について解説。
2024全米OPでは2回戦で大坂なおみ選手を破ったこともあり、ニュースやハイライト動画で見かけて何となくは知っているという人が多いのではないでしょうか。
強打主体・ストローク全盛の時代であるWTAの中で、このムホバという選手は非常に珍しいオールラウンドプレイヤーとして活躍しています。
ムホバのプロフィール
名前 | カロリーナ・ムホバ Karolina Muchova |
国籍 | チェコ |
生年月日 | 1996年 8月21日 |
身長 | 180cm |
利き手 | 右利き |
バック ハンド | 両手打ち |
ムホバはチェコ出身の選手で、身長180cmと女子としては比較的長身。
ムホバの魅力はこれだ!
ムホバのプレーはとても魅力的で、試合を見ていて面白い!と感じさせてくれる選手。
ここからはより具体的にムホバの魅力を解説していきます!
女子では珍しいオールラウンダー
ムホバはWTA選手としては珍しいオールラウンダーです。
ストロークはもちろんバックハンドスライスやボレーも非常に上手く、状況に合わせた組み立てでポイントを奪うスタイルとなっています。
サーブのフォームもバランスが良く、スピン系もしっかり打って行けるというのが女子選手の中では大きなアドバンテージになっています。
4大大会全てでベスト8以上を記録しており、サーフェスを選ばない強さ・戦術の豊富さを持った選手でもあります。
バックハンドスライスでペースをコントロール
Embed from Getty Imagesムホバのスキルの中でもひときわ輝いているのがバックハンドスライス。
片手で打つスライスは深さ・安定性・コントロールのいずれも高レベルで、ラリーのペースを変えるための大きな武器となっています。
時に男子以上のハイペースなシバき合いになることもある現在のWTA。
ムホバのスライスを有効活用する戦術は非常に珍しい存在だと思います。
ボレーへの繋げ方もタッチも素晴らしい
このハイライトの1ポイント目を見ても分かる通り、ムホバはストロークからボレーに繋げるのが非常に上手い選手。
フォア・バック両サイドからライジング気味のストレートに打ってボレーに繋げるだけでなく、浅くなったボールに対してはスライスで深くコントロールして相手の甘い返球をボレーで仕留めるパターンも持っています。
サイズ・機動力・身体能力が全てハイレベル
2023RG決勝で魅せた執念のボレーは、彼女の瞬発力や身体能力の高さを見せつけたプレーでしたね。
身長180cmでWTAの中では比較的長身の選手ですが機動力は高く、ネットへの素早い展開はもちろん、先述したスライスの質の高さも相まって球際のディフェンス力も非常に優れています。
あとは打球時に唸り声をあげないという点も好印象。笑
ムホバが使用するラケットやストリングについて
Embed from Getty Imagesカロリーナ・ムホバが使用するテニスラケットやストリングについても情報をまとめました。
ラケット:ヘッド・スピードMP 2022
ムホバが使用するテニスラケットはヘッド・スピードMP2022年モデルとなっています。
パワー、スピン性能、操作性などバランスが良いラケットで、彼女のオールラウンドなプレーと非常にマッチした特性となっています。
2024年にケガから復帰したタイミングでスピードMP 2024年モデルを使用していたのですが、合わなかったのか2022年モデルに戻っていますね。
ストリング:現在調査中
ムホバのストリングに関してはそれらしいソースが全然見つからず、現在も引き続き調査中です。
詳細が分かり次第、アップデートしていきます。
シューズ:アディダス・バリケード13
2024年全米オープンで着用しているのはアディダスのバリケード。
重量はありますが剛性が高く、前後左右の動きに対してブレずに力を受け止めてくれるシューズとなっています。
ムホバが活躍すればWTAがもっと面白くなる
現在開催中の全米オープンでは4回戦を突破し、しっかり2nd Weekまで勝ち残っているムホバ。
シフィオンテクとサバレンカを筆頭に、リバキナやガウフなどパワフルなストロークを軸に「いかに強く打ち続けられるか」というのがトレンドになっているWTA。
もちろん女子アスリートのフィジカルの向上、競技としての効率化など仕方ない部分はあると思うのですが、どの選手を見てもプレーがあまり代わり映えしないのでつまらなく感じてしまう事が多かったです。
その中でしっかり打ち合いが出来る能力がありつつも、スライスやボレーを織り交ぜて巧みに組み立てるムホバのプレースタイルは非常に魅力的。
何よりも見ていて楽しい選手、参考にしたくなる選手というのはそう多くないので、ムホバが活躍するほどWTAはもっと面白く、もっと盛り上がるのではないかと感じています。
アスレティック能力の高いシフィオンテク、スキルと戦術に優れたムホバ、スタミナと機動力のパオリーニ、みたいな感じでタイプの違う選手がしのぎを削り合うような戦況になることを期待しています。