テニスラケット使用率TOP5!

今回は男子プロ選手(ATPツアー)のテニスラケット使用率ランキングTOP5を発表します。
世界ランキングの1位~100位の選手が使うラケットを頑張って調査してデータをまとめました。
ルール:ペイント・外観のみで集計

今回ランキングを作成するにあたり、選手が使用するラケットはペイント・外観のみで判断して集計しています。
ですのでペイントジョブやプロストック云々の細かい部分は考慮していませんので、あらかじめご理解ください。
No.5
ヘッド・ラジカル (RADICAL)

第5位に入ったのはヘッドのラジカル。
フリッツやコボリなどサーブとフォアの威力で押し切っていく、パワーのあるプレースタイルの選手が多い印象。
威力で押し切るゴリラ系ラケット
現行モデルはヘッドのラケットの中でも珍しく剛性感や硬質感の強いモデルで、ハードヒットしてもパワーロスせず球威につなげられるゴリラ系ラケット。
打てば打つほど良さを感じられる、日和っていない硬派な競技者向けラケットです。
No.4
ヨネックス・イーゾーン (EZONE)

第4位に入ったのはヨネックスのイーゾーン。
シャープなショットを軸に、隙あらばネットプレーでも決めていく華麗でオールラウンドなプレーをする選手に多く愛されています。
一般プレイヤーにも堅調な人気
特に2020年代に入ってから確固たる人気を獲得しているEZONEシリーズ。
98は弾道の安定性が高く実戦でも安心、100は潤沢なパワーがありサポートも優秀なラケット。
プロから一般プレイヤーまで幅広く支持されるのも納得の完成度を誇るラケットです。
No.3
ヨネックス・ブイコア (VCORE)

第3位になったのはヨネックスのブイコア。
EZONEよりもストロークを軸に組み立てる選手が多く、フォンセカやマハチュなどハマったらとんでもない火力を叩き出す選手に愛されているのも特徴ですね。
ヨネックスの先頭を走る挑戦的モデル
EZONEが丁寧にブラッシュアップされてきたモデルである一方、このブイコアシリーズはモデルチェンジのたびに形状や素材に大幅な変更が加えられる挑戦的モデル。
ヨネックスの新技術を積極的に取り入れてるシリーズで、それゆえに好き嫌いが分かれることもありますが大当たりも叩き出すラケットと言えますね。
No.2
ウイルソン・ブレード (BLADE)

第2位に入ったのがウイルソン・ブレード。
前回(2023年)の調査では20人が使用し断トツ1位だったのですが、2年経って6人減少し2位に後退。
21㎜のフラットビームで自然なフィーリングを残しつつ、現代テニスでも通用するスピード感を実現しているのが多くの選手に愛される要因ですね。
広告塔を分散させる狙いもある?

使用者数が減った要因のひとつが他シリーズへスイッチした選手が増えたこと。
デミノーはウルトラ99プロに変わりましたし(モールド自体は変わってない)、ハチャノフ/チチパス/コルダは新型と予想されている黒塗りラケットへ変更。
ブレードがいつまで定番モデルとして使われ続けるかも分からないですし、HEADのように広告塔を付けるシリーズを分散させてブランド全体の人気・認知を広げる狙いがあるんじゃないかなと予想しています。
No.1
バボラ・ピュアアエロ (PURE AERO)

今回の調査で使用率第1位に輝いたのはバボラ・ピュアアエロ。
ランキング1位アルカラスから100位スピジーリまで多くのプレイヤーに愛用されており、前回調査で圧倒的1位だったブレードをついに追い抜きました。
ハードヒットからタッチ系まで、幅広いプレースタイルに対応する競技者向けラケットとして熟成を重ねるモデルですね。
アエロ98使用者が9人で過半数超え

今回の調査ではアエロ98を使っている選手が9人で過半数を超えており、面100ではなく98が主力モデルとなりつつあるのが分かります。
その背景には間違いなくアルカラスの活躍があり、勝つためにはアエロ98を使ったほうが良いという判断をした選手も少なからず存在するはず。
(ブブリクや一時期のチチパスなどがそうだと思われます)
メーカー別ランキングはこちら
【メーカー別ランキング】
① バボラ 23人 (+5)
ヘッド 23人 (-5)
② ウイルソン 22人 (-4)
③ ヨネックス 21人 (+4)
④ テクニファイバー 6人 (-1)
⑤ ダンロップ 4人 (±0)
⑥ アルテンゴ 1人 (+1)
前回1位のヘッド、2位のウイルソンは2年で使用者数が減った一方、バボラとヨネックスの使用者数が増加。
4ブランドがほぼ横一列で並ぶ結果となりました。
ラケット界のBIG4が強すぎる
上位4ブランドの使用者を合計すると全体の約90%にもなり、まさにテニスラケット界のBIG4状態となっています。
インプレする際にはこの4ブランドを優先的にやったほうがいいのかも?笑
2年前からこの4ブランドが90%近いシェアを獲得している状況は変わっておらず、今後バランスブレイカー的存在が現れるのかは注視していきたいですね。




















