01-ラケットインプレ

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0をインプレ/レビュー!Wilson PROSTAFF X v14 (2023)

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のインプレ・感想・レビュー・評価
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

・新しいスペックのX(エックス)
・100だけど21.5mmフラットビーム
・しなやかさが感じやすい
・良い意味でクラシカルな味付け

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のシャフト

新規スペックとして登場した『ウイルソン・プロスタッフ97 v14.0 (Wilson PROSTAFF97 v14)』をインプレッション!

TRUEMAN
TRUEMAN
PROSTAFF97とは面の大きさが3違うだけなんですが、意外と使用感は違いましたね!
クラシカルなフィーリングを求める人ならこちらがおすすめですね!

こんな人にオススメ
丁寧なラリーで展開したい人
打ち分けを楽しみたい人
クラシカルな使用感がほしい人
フラットからドライブまで打ちたい人
メリット・デメリット
○ 97よりしなやかな打感
○ 重みを使って飛ばせる
○ ショットが調整しやすい

× 100にしてはアシスト控えめ
× 97よりレスポンス控えめ

この記事では『Wilson PROSTAFF X v14.0』を徹底的に解説させて頂きます!

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0
(Wilson PROSTAFF X v14)

動画でもインプレをしています。

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のロゴ

プロスタッフシリーズに新たに追加されたスペックがこのウイルソン・プロスタッフエックス v14.0。

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のスペック・モデル名

基本的なスペックはPROSTAFF97と共通で、フェイスサイズのみが100平方インチに拡張されているのが特徴となっています。

TRUEMAN
TRUEMAN
ブロンズ調のカラーになりましたが、撮影環境・設定によって見え方がだいぶ違うので現物を見てもらうのが1番!

PROSTAFF X v14のスペック/仕様

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のスペック・仕様
モデル名Wilson
PROSTAFF X
v14.0
フェイス
サイズ
100inch2
重量315g
バランス310mm
スイング
ウェイト
フレーム厚21.5mm
均一
フレーム長27inch
フレックス
ストリング
パターン
16×19
グリップ
サイズ
2,3
発売予定2023年
2月
価格税込
41,800円

前作v13にはなかった100平方インチのモデルで、フェイスサイズ以外の厚みや重さなどは97と共通しているのが特徴。

PROSTAFF X v14の特徴

PARADIGM BENDINGテクノロジーが、クラシックPRO STAFFを彷彿とさせるフィーリングを実現し、 且つ現代のパワーテニスに対応しうるパワー、コントロール性能を併せ持つPRO STAFF V14.0。97、97Lに加え、100平方インチでより操作性に優れたPRO STAFF Xも新たに登場。

https://jp.wilson.com/products/tennis-racket-pro-staff-x-v-14-0?variant=43988319011029

PROSTAFF97 v14をインプレ!

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のブランドロゴ
サーブ1重みと押しで伸びる
ストローク1乗る・押せる安心感
ボレー0少し押す意識で打つ
ドライブ1レベルスイングと相性良し
トップスピン1スピン量自体は良し
弾道の高さ-1若干上げにくい印象
スライス1重さ+しなやかさが活きる
反発力0反発する感覚はない
パワー重みを使って威力UP
ホールド感1乗る感じは強め
安定性0良くも悪くもない印象
操作性-1重ためではある
振り抜き0面100としては良い方
減衰性-1それほど良くはない
快適性0可もなく不可もなく

※-2から+2までの5段階で評価

97よりもボールを掴む感触が強まり、インパクトで押しを加えたり弾道を上げたりといった調整がしやすく感じました!

ゆったり大きく振り抜くようなスイングとも相性が良く、薄めのグリップでフォアハンドを打つベテラン世代にもフィットしそうなラケットですね!

打球感:掴む感覚は97以上

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)の外観

97とはフェイスサイズが3違うだけでそれ以外の要素はほぼ全て共通・・・のはずなんですが、実際に打ち比べてみると意外なほど感触には違いがありました。

Xの方がストリングがたわみやすいからなのか、打球感が柔らかさ、インパクトでボールを掴む感覚・乗る感覚を得やすかったです。

TRUEMAN
TRUEMAN
97がシャキッとしていてレスポンス重視、エックスはそれをもっとマイルドにして扱いやすくした感じ!

ボールを掴んでくれる分、ボールをはじき返すようなレスポンスは抑え気味。

ある程度スイングの大きさでボールを飛ばすような打ち方と相性が良いですね。

性能:丁寧に展開を作る楽しさを味わえる

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)の外観

ボールを掴む感触があるおかげで、プロスタッフとは思えないほど(?)ショットの長短・高低・回転量などを調整しやすいのが特徴。

97がライジングでテンポを速めて切り込んで行くスタイルとするならば、Xはショットを打ち分け+コントロールして丁寧に展開を作るというスタイルですね。

相手の状況などを見極めて、取りづらいところにしっかり配球するようなクレバーなテニスに似合う1本。

TRUEMAN
TRUEMAN
性能的には97とそこまで差はないはずなのに、全然違う使い方でプレーしたくなっちゃうのがXでしたね!

100平方インチになったことでスイートエリアの面でも想像以上にプラスはあるものの、315g/310mm/21.5mmフラットビームという高重量帯のラケットなので重さを扱うスキルは必要。

黄金スペックや300g以下のラケットで育ってきた層にはあまりメリットは感じられないかもしれません。

反対に僕よりも上の世代で【小さい・薄い・重い】が揃った過去のプロスタッフを愛用してきた人にとっては、クラシカルでありながらもだいぶ楽に扱えるモデルと感じられるラケットになるかもしれません。

メリット・デメリットまとめ!

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のフレームトップ
メリット デメリット
・ショットを制御しやすい
・インパクトでの掴む感覚
・クラシカルなフィーリング
・弾道調整のしやすさ
・97より広いスイートエリア
・レスポンスは抑えめ
・強引なプレーには不向き
・扱うスキルは必要

PROSTAFF 97との違いは?

先述の通り97とX(エックス)はフェイスサイズ以外は基本的に共通なんですが、選び分けるポイントとしては打球感と目指すプレースタイルになってくると思います。

柔らかい打球感やショットの打ち分けやすさならXを、レスポンスの良さを生かしたスピードを優先するなら97がオススメになります。

PROSTAFF97 v14のライバル

<PROSTAFF X v14のライバル>
・SPEED PRO (310g)
・GRAVITY PRO (315g)
・TOUR100 (310g)
・PHANTOM O3 100 (310g)
・PHANTOM GRAPHITE100 (310g)

315gで100平方インチ+21.5mmフラットビームというモデル自体がかなり希少な存在とは言えますが、スペック的に近しいモデルをあげるとこんな感じ。

PROSTAFF X v14がライバルに勝っているところ

・ボックス系らしいフィーリング
・16×19の素直な使用感
・クラシカルな味付け

100平方インチ+310g超のラケットをみると、そのほとんどが強いスイングによって球をしばき倒すような力強いスタイル向け。

それらと比べるとPROSTAFF Xは重さを扱う技量さえあれば、比較的ゆったりとしたスイングでも旨味を感じやすいのが最大の違いだと思います。

個人的総評:星★★☆ 想像以上に良い

ウイルソン・プロスタッフエックス v14.0 (Wilson PROSTAFF X v14)のカラー・デザイン

新規スペックとして登場したX(エックス)ですが想像していたよりも使い心地が良く、特に過去のプロスタッフユーザーには97よりもXの方が刺さるんじゃないかと感じました。

97は正直目新しさが乏しく購入意欲を掻き立てるようなポイントがあまりなかったのですが、エックスは打球感・性能・スペックともに”ちょっと欲しくなっちゃうな”っていうツボを刺激される感覚はありましたね。

ただやはり「原点回帰」を掲げつつ新スペックを登場させたのはチグハグ感が否めないところも。

重量も315gだけじゃなく300g/315~320mmくらいにしてPWS廃止、100平方インチのボックス系薄ラケとして新シリーズとして打ち出すか、プロスタッフ自体を大刷新しても良かったんじゃないかとは思いますね。
(BLADE100v8も良いラケットなのに元気がないのも気がかり)

TRUEMAN
TRUEMAN
フェデラーによって97平方インチのプロスタッフに生まれ変わってから約10年。そんな彼も引退してしまいRFも後継モデルが出ず、がっかりした人は多かったんじゃないでしょうか。今後のプロスタッフの存在感がどうなるのか・・・少し心配でもあります。

Wilson PROSTAFF X v14.0:まとめ

・新しいスペックのX(エックス)
・100だけど21.5mmフラットビーム
・しなやかさが感じやすい
・良い意味でクラシカルな味付け


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

歴代モデルのインプレはこちらから

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POSTED COMMENT

  1. たけ より:

    いつも楽しく参考にさせて頂きラケットを購入しています。現在はプレステージMPLを使用していますが、プロスタッフXとだいぶ違いますか?
    切り替えた時のメリットデメリット教えてください。

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