・新型TOUR95が登場
・カラーリングが超キレイ
・BOX感95%のラケット
・打ち抜く気持ち良さ
・実戦ではやっぱきついw
・クラシカルな使用感
・前作との差は柔らかい感触
・2022年11月下旬発売予定
新作ラケットが発表されるとチェックせずにはいられないテニスマニア:コトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
モデルチェンジが行われたプリンスの人気シリーズ:TOUR(ツアー)。
その中でも最もスパルタンなスペックである『TOUR95 2022年モデル』を徹底解説&インプレッション!
シンプルな白黒の配色だった前作(2020年モデル)から一転、新型TOUR95は光沢のあるホワイト&エメラルドグリーンの美しい配色へと進化。
前作同様エッジの効いたボックス形状を採用、ロマンを感じるラケットに仕上がっています!
実戦では正直厳しいモデルなのは変わりませんが、キレイに打ち抜けた時の気持ち良さはシリーズ随一と言えます!
95平方インチなので色々と厳しい部分はありますが、打球感の気持ち良さ・クラシカルなボックス系のようなフィーリングは大きな魅力となっています!
メリット | デメリット |
・前作より若干柔らかめ ・打ち抜く気持ち良さ ・振り抜きがいい ・キレイなペイント |
・前作同様ハード ・弾道はかなり低め ・スピン系は捨て |
この記事では『Prince TOUR95 202』を徹底的に解説させて頂きます!
・アシストは不要!
・95平方インチが大好き
・クラシカルな感触が欲しい
・振り抜きを重視している
Prince TOUR95 2022年モデルをインプレ!
バランスの良い性能・使用感によってジワジワと着実に人気を高めてきたプリンスTOURシリーズが、ポップなデザインをまとって新登場!
この記事では最もハードなスペックである「TOUR95」についてインプレします。
艶ありのホワイト+エメラルドグリーンが非常に美しく、手に取るだけでテンションが上がってしまうようなデザインに仕上がっています。
プリンスの数あるラケットの中でも最もフェイスサイズが小さく、ボックス形状も相まって”クラシカル”なシルエット。
TOUR100はボックスとラウンドのハイブリッド形状になっていますが、TOUR95は角を感じるボックス形状となっています。
シャフトの外側もフラットに近いので、左手をシャフトに添える僕的には好きな形状。
スペック的にはハードなんですが、この外観だけでも手に入れたくなってしまいます。笑
TOUR95のスペック/仕様
モデル名 | TOUR95 |
フェイス サイズ | 95inch2 |
重量 | 310g |
バランス | 310mm |
スイング ウェイト | 290 |
フレーム厚 | Max 22mm min 20mm |
フレックス | RA57※ |
ストリング パターン | 16×19 |
パワー レベル | 750 |
グリップサイズ | 2,3 |
発売予定 | 2022年 11月下旬 (予定) |
価格 | 税込 38,500円 |
※RA値はライズテニスサービスさんにて、ストリングが張ってある状態で計測してもらった実測値となります。
スペックは前作からの変更はありません。
モールドも同じで、基本的にはP.V.S搭載とデザインが変更点となります。
ストラング状態でのRA値は約57で、60〜70が多い現市場の中ではかなり低い数値になっています。
<パワーレベル>
1100:BEAST MAX
1025:BEAST100/DB100
900:PHANTOM F1
850:TOUR100(310)
825:PHANTOM100
800:TOUR98
790:Pグラファイト100
770:Pグラファイト97
750:TOUR95
プリンス独自の指標であるパワーレベルは750で、プリンスの競技者向けラケットのラインナップの中でも最も低い数値となっています。
角のあるシンプルなボックス形状
TOUR95のシャフト形状はボックス95%・ラウンド5%という印象。
シャフト中央部分の正面厚はTOUR100よりも若干細い程度になっています。
(※98:11.6mm、95:12.7mm、100:13.0mm)
ここが変わった:新たにP.V.S搭載
プリンスBEAST2021に搭載されたP.V.S(Purify Vibration System)。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) July 22, 2021
高分子エラストマーの働きで振動を抑えてくれます👍
実際打ってみましたが、前作より打球感が少しスッキリしているように感じました🤔
そしてこの高分子エラストマーが入った素材、かなりお高いとの事でした😆笑 pic.twitter.com/Y5mz9LSsOX
BEAST、ファントムなどにも採用されているP.Vシステム(Purify Vibration System)を新たに採用。
無駄な振動をカットしてくれるので、クリアで心地良い打球感へと導いてくれるテクノロジーですね。
既存のフレームにただ新素材を足しただけでは重量やバランスが変わってしまうため、改めてカーボンの配置・レイアップを調整しているそうです。
インプレ:打ち抜けたら気持ち良いロマン砲
食いつき・ノリ
反発力
打ちごたえ
弾道の高さ
振動減衰
振り抜き
取り回し
[TOUR95]
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) July 30, 2022
同シリーズの中でも最も魅力と欠点がハッキリしているスペック。簡単には当たらない飛ばない掛からない持ち上がらない落ちない、なんだけど上手く打てた時の気持ち良さで全て忘れる(笑)
前作よりは角が取れた打感になってて、個人的にはより感覚重視で”ロマン”が詰まった1本になったかなと😳 pic.twitter.com/bUUZ77QfmA
打球感:少し柔らかくなり気持ち良さがアップ
前作のTOUR95はガシッとした打球感でしたが、新型は角が取れた印象で少しマイルド寄りになりました。
特にクリーンヒットした時の快感は格別で、無駄な振動も残らず気持ちの良い感触だけが腕に伝わってきます。
とは言え95平方インチ+ボックス形状なので、スイートエリアを外せば手応えはかなり重くなります。
それでも極端な硬さを感じないのはP.V.S搭載の恩恵・・・かも?
性能:上手く打てれば伸びるロマン砲
性能としては前作から大きな変化はありません。
柔らかさが感じやすくなった分、単純な球威だけで考えると少しマイナスな気もします。
ただ若干外し気味に打っても硬さを感じにくくなった分、安定感やボールを押せる感じが強まったのでショットクオリティの平均点を上げやすいと感じました!
サーブ:振り抜きはいい
振り抜きは非常に良く、スピンによるエネルギーロスも少ないので推進力を加えやすいのが良いところ!
1stサーブでは積極的にエースを狙いに行くようなプレイヤーには武器になるはず。
スピンサーブは・・・相当厳しいです。
むしろスイング速度を上げて回転をかけられるような人じゃないと、相手のレシーブに押し込まれそうな予感(笑)
ストローク:厚い当たりが必須
厚い当たり+低い弾道で打ち抜ければ、想像以上に速いボールが飛んで行ってくれます。
スピードと深さで相手を追い込み、甘い返球を打ち込んでトドメを刺す、そんなプレーが時々出来ます。笑
弾道を上げてつなぐ、アングルに切れるボール、追い込まれた時の返球・・・いずれも厳しさを感じるので、一般プレイヤーが使うのであれば常に攻撃を仕掛け続けるくらいの気持ちが必要になると思います。
ボレー/スマッシュ:正直に言ってしんどい
最もスイングがコンパクトになるボレーにおいては、ハッキリ言ってかなり厳しいです!
98〜100平方インチのラケットに慣れてる人が使ったらビックリすると思います。笑
一方でプロスタッフの90平方インチ、プレステージMIDの93平方インチよりは若干アシストはあるので、クラシカルなモデルから移行したい人にはオススメ出来ます。
感覚重視・ロマン重視なハードスペックという印象!
新型TOUR95は実用性よりも、感覚やロマンを重視したラケットだと感じました。
打ち抜く気持ち良さ、ノータッチを奪う快感、手に伝わる打ちごたえなどを求めるならアリだと思います!
ライバルラケット:プレステージTOURやヴィンテージ系
「95平方インチ」を採用しているラケット自体がそもそもそんなに多くないのが現状。
<95平方インチ>
・プレステージTOUR
・CX200TOUR
・VCORE95
他の95平方インチと比べるとフレーム厚もあり、ほどよい飛びと若干マイルド寄りの打球感のバランスがTOUR95の強みと言えるかもしれません。
最近のラケットから移行するというよりは、フェイスの小さい”ヴィンテージ系”のラケットを使い続けている人の方がオススメ出来るかなと。
Prince TOUR95 2022:まとめ
・感覚/ロマンを重視したスペック
・前作より若干マイルドな打感
・フラット系で深く押し込む
・アシスト期待するのはNG
・常に攻撃的なプレー
・予約始まってます!
発売は2022年11月下旬の予定
新型TOURシリーズは9月から順次発売が始まり、95は11月下旬の予定となっています!
気になった人は早めにポチっておきましょう!
そのほかのTOURシリーズ・インプレはこちら
TOUR98についてもインプレしていますのでぜひチェックしてみてください!
P.Vシステム搭載モデル、海外モデルベースの新型など、話題に事欠かないプリンスラケットを多数インプレしています!