どうも、フラット系でダウンザラインにウィナーを決めてみたいコトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
2021年に再び注目・人気を集めるようになったプリンス(Prince)のテニスラケットですが、2022年もいきなり”超個性的なラケット”を投入してきました!
その名も『PHANTOM F1 (ファントム エフワン)』です!
Max24.5mmのCTS形状フレームに、ディンプル(くぼみ)をフェイス部分に設ける事で高い面剛性を実現!
さらに縦18本 x 横18本のストリングパターンを採用し、スイングエネルギーを効率良く推進力に変換することが可能。
スピードで相手を圧倒したい人にオススメな1本です!
『フラットドライブ専用』を謳うこのモデル、スピードボールでガンガンウィナーを奪い取る人向けのテニスラケットです!
打った時のカッチリ感・ダイレクト感が気にならないタイプ、フラットにボールを捉えて打ち込みたい人には一度は試してみてもらいたい!
メリット | デメリット |
・フラット叩き込める ・はっきりした打感 ・パワーロスしない ・低弾道で安定 ・失速が少ない強打 ・高精度なショット |
・硬く感じやすい ・ループ系不向き ・厚い当たりが必要 |
この記事ではPrince PHANTOM F1(ファントム・エフワン)を徹底的に解説させて頂きます!
プリンス ファントムF1とは?
(Prince Phantom F1)
ファントムシリーズに新たに追加されたのが、今回紹介するファントム エフワン (PHANTOM F1)です!
F1(エフワン)という名前からも分かるように、スピードボールでウィナーを奪っていくような攻撃的なスタイルの選手向けに開発されたこのモデル。
Embed from Getty ImagesF1=フォーミュラーワンを連想させるネーミングとなってますね!
フープ部分はPHANTOM2022と同じカラーになっていますが、シャフト部分が白色に変更されていてよりシャープさを感じるデザインとなっています!
ファントム F1:スペック
モデル名 | プリンス ファントムF1 |
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重量 | 305g |
バランス | 320mm |
スイング ウェイト | 300 |
フレーム厚 | Max 24.5mm min 21.0mm (CTS形状) |
ストリング パターン | 18×18 |
パワーレベル | 900 |
グリップサイズ | 2,3 |
発売予定 | 2022年4月 |
価格 | ¥38,500 |
注目ポイントとなっているのが”縦18x横18“のストリングパターン。
スペックからすでに個性が強い!笑
プリンスの独自指標である”パワーレベル”は900となっていて、これまでのモデルと比較すると意外とパワフル寄りな数値となっています。
1100:BEAST MAX
1025:BEAST100
900:ファントムF1
855:TOUR100(290)
825:ファントム100
800:ファントム03 100
790:PG100
引用:プリンス公式HP
搭載テクノロジー:ディンプルをフェイス部分に採用
・TeXtreme x Twaron
・ATS
・CTS
・P.V.S
・エクスパンドホール
・ディンプルフレーム
PHANTOM F1にはプリンスの定番テクノロジーがてんこ盛り。
TeXtreme x Twaron (ATS)はもちろん、このラケット独自の構造としてディンプル(くぼみ)をフェイス部分に採用。
これによって空気抵抗の低減、表面積アップによる剛性の向上を実現しているそうです!
プリンス ファントム F1:インプレ/レビュー!
食いつき
トップスピン
スライス
ボレー
サーブ(スピード)
サーブ(回転系)
振り抜き
取り回し
打球感:遊びの少ない硬めのフィーリング
打球感は遊びが少なく、非常にダイレクトなフィーリングになっています。
スイングの力がしっかり伝わっている感じがするのですが、僕の感覚だとかなり硬く感じました。
PHANTOM100(トラディショナル)をよりカチッとさせた感じで、プレステージツアーやT-Fight RS305に近いくらいの打ちごたえのあるラケットです!
性能:高速フラットショットを打ち込む人に!
ネット上50センチ以内を通すような意識で、フルスイングすると気持ち良い打球を相手コートに突き刺す事ができます!
18×18のストリングパターンは低めの弾道を安定して打ちやすく、18×20よりは回転量を出しやすい感じがしました!
一方でループ系のつなぐスピンボールはラケットが助けてくれません・・・
キレキレのダウン・ザ・ラインを高精度に叩き込む!
非常に優れた面剛性・安定性を持っているこのPHANTOM F1。
特に踏み込んで打つ両手BHのダウン・ザ・ラインなど、体重ごとボールにぶつけるような意識でもスイングしてもボールが暴れない・・・凄い安定性です。
ファントムグラファイト100もクロスバーのおかげでコントロール性が高かったんですが、ファントムF1はしなりも少ないのでより高精度に強打できますね!
高評価ポイント・低評価ポイントはこちら!
・シバいた時の球威
・遊びの少ない打球感
・高精度なショットが可能
・パワーロスしない剛性
・ブレが少ない
・球速は比較的出しやすい
フレーム全体の”しっかり感”が非常に強く、優れたパワー伝達、高い精度でのショットを可能にしているファントムF1。
速いスイング、激しいラリーになればなるほど、ラケットの個性や長所が光るはずです!
球速もスピン量も最大化しつつ、低めの弾道で”シバいていく”パワーのある男性プレイヤーにオススメです!
・硬く感じやすい
・ループ系不向き
・ピーキーな使用感
打球感に関してはかなり意見が分かれているファントムF1。
[速いスイング]+[厚い当たり]+[正確なインパクト]をしっかり満たせないと、硬く感じる可能性は高いと推測しています。
また引っ掛けて打つようなスピンはNGなので、対スライスでも姿勢を低く保ってしっかり打てる人向き。
合う/合わないがハッキリ出るラケットなので、試打があるなら是非トライしてみてください!
ファントムF1を動画でインプレッション!
現行ファントム(2022)とは別物の使用感!
昨年発売されたファントム100(トラディショナル)と比較すると、どちらも引き締まった打球感なのは共通しているポイントだと思います。
しかしF1の方が打った時のダイレクト感が強まっていて、スイングエネルギーをより前方向に伝えやすくなってると思います!
スピン系のファントム100/O3
⇅
フラット系(スピード)のF1
って感じで選び分ける感じで問題ないと思います!
\\予約始まりました!!//
ライバル比較:ピュアドラVSやT-Fight305など
・Babolat PUREDRIVE VS
・Tecnifibre T-Fight RS305
・HEAD PRESTIGE TOUR
・DUNLOP FX500TOUR
・YONEX VCORE98 など
モデル名 | F1 | PD VS | TF RS | PS TR |
---|---|---|---|---|
食いつき | ▲ | ▲ | × | ▲ |
反発力 | ○ | ◎ | ○ | ▲ |
重みによる パワー | ○ | ▲ | ◎ | ◎ |
しなり | × | × | × | ○ |
引っかかり (弾道の高さ) | ▲ | ○ | ▲ | ▲ |
振り抜き | ◎ | ○ | ○ | ○ |
操作性 | ○ | ◎ | ▲ | ▲ |
ライバル・競合ラケットは比較的フェイスが小さく、フラット系で叩いていけるモデルになってくると思います。
PHANTOM F1の他との違いは、反発力と重みによるパワーを両立しつつ、さらに振り抜きの良さをを加えた事でフラット系スピードボールを生み出しやすくしている点でしょう。
腕に優しいフラット系を探してるならKi Q+5という手も。
フラットドライブは諦めた方がいいの?
こんな風に感じた人もいるんじゃないかと思います。
(っていうか僕自身がこっち側。笑)
そんな人にオススメしたいのがこちら:プロケネックス・Ki Q+5 ver.21です。
フレームはカッチリしつつもしなやかさを残していて、そこにキネティックシステムが搭載されているので打ち負けにくいのが特徴!
16×20のパターンでボールを引っ掛けすぎずに、フラットドライブを打ち込みやすい”優しいラケット“になっています。
\\優しいフラットドライブ系//
Prince PHANTOM F1:まとめ
・フラットコンセプトの新型ラケット
・高い面剛性+振り抜きを実現
・遊びの少ない硬めの打球感
・高速フラットショット向けの1本
・両手バックでカチ込める!
・反発+重み+振り抜き=スピード
・2022年4月発売予定!
(1月下旬予約開始)
おまけ:海外Princeをベースにローカライズしたモデル?
このファントムF1って、海外のSynergyと同じモールドを使用しているみたいなんですよね!(※公表はされてませんが)
日本向けに調整されているとは言え、かなりスパイシーな1本ですよね(笑)
こんなスパイシーなモデルばかり展開している海外(本家?)プリンスってヤバい会社なのでは・・・