・高い完成度で売れそうな使い心地
・しっかり+スッキリした打感
・全体的に汎用性の高い性能
・98 16×19は癖が少なく好印象
・98 18×20はハードだけど安定
・98Sは振りやすいが独自性薄め
・100はシャープさが出て快適
ウイルソン・ブレードv9が好感触!
先日KPI PARKで行われた試打会に参加してきたのですが、その中でもかなり感触が良く参加者からの評価も高かったのがウイルソン・ブレードv9。
2024年2月から順次発売となっているのですが、実際に見たり打ったりするのは今回が初めてでした。
「前作v8の100は持ってたけど新型もほぼ変わらないでしょ?」っていう予想をしてましたが、実際打ってみると結構な変化を感じました。
ってか「V9の方が好きだわ!」ってなったのでした。
スペックの詳細や搭載テクノロジーについてはこちらの記事をチェックしてください。
まとまりが良く、売れそうな予感。
実際に打ってみると非常にまとまりが良く、過不足なくとても使いやすいラケットになっていました。
デザインや配色の良さ、ツアーでの使用率も高く露出の機会も多いことから、V9はこれまで以上に売れそうな予感がします。
打球感:硬くはないがしっかりして気持ち良い
複数のスペック、複数のストリングでテストしてきましたが、全体的に硬くはないけれどフレームのしっかり感が凄く印象に残りました。
98は21㎜フラット、100も22㎜フラットと薄めのフレームですが、ほど良いしなやかさはありつつも無駄な変形は無くなっているように感じます。
V8よりもスッキリ飛ばしてくれる印象
僕はBLADE v8 100を持っていたのですが、しなりが大きくしっとりとした打球感が特徴のラケットでした。
今回V9の100を打ちましたがもっとスッキリとボールを飛ばしてくれる感覚が強く、個人的にはV9の方がより好みのテイストに近づいてくれたなと思いましたね。
柔らかさやしっとり感を重視する方であればV8の方がフィットしやすく、セール価格になっているのを狙うのもアリですね。
性能:ドライブ系からスピンまで汎用性高い
今回は球出し・スリンガーでストロークを打ってテストしていましたが、厚い当たりで捉えるドライブ系からスピンまで汎用性は高かったです。
フレーム剛性が少し引き上げられたからなのかパワーロスが少なくなった印象で、振ればしっかりパワーが出てくれるラケットと言えそうです。
各スペックの評価・感想はこちら
スペック事の違いは分かりやすく、バランスの良い98 16×19、低弾道フラットで安定して叩ける98 18×20、振り抜きやすさで叩いていける98Sという感じ。
BLADE98 16×19:クセが少なく一番好印象
僕自身は98 16×19が非常にクセが少なく使いやすく、今回のシリーズの中でも最も好印象でした。
同じようなスペックのCX200よりもしっかりパワーが出せるのも魅力的に感じられました。
BLADE98 18×20:ハードさは感じるが安定させやすい
流石に18×20になるとハードさが強まり、球出しレベルの強度だと板っぽい感触になってしまいちょっと難しい印象。
ただし弾道はブレずに安定させやすく、対人での強度の高いラリーでは安心感・安定感を活かしてプレー出来るはずです。
BLADE98S:振りやすいが独自性はあまり感じず
295g/325mmの設計は非常に振りやすくスイングスピードが出しやすいのがメリット。
ただ18×16のパターン独自のメリットはあまり感じられず、振りやすいから振り回し過ぎて弾道のバラつきが出やすくなってしまった印象です。
個人的には16×19のままこの295g/325mmにした98Lとして出してほしかったかも。
BLADE100:ダルさがなくなりより快適に打てる1本
前作V8よりもダルさが少なくなり、フラットもスピンもより快適に打てるように感じました。
98系よりはアシストが強いものの、他社の100平方インチと比べると控えめという感じの仕上がりになってます。
コントロールセグメントの中でも目立ちそう
Embed from Getty Imagesここ数か月はコントロールセグメントのラケットのモデルチェンジが続きましたが、試打会のおかげで一通り味見することが出来ました。
その中でも新型の魅力っていう点ではBLADE V9が一番分かりやすく、ライバルたちよりもセールス面で良い結果を残せるのではないかと予想しています。
ライバルたちと違いが少なくなった2024年
BLADEの主なライバルと言えるモデルはダンロップのCXシリーズ、バボラのピュアストライク、ヨネックスのパーセプトなどが挙げられます。
これまでに比べるとこれらのラケットの性能や打球感の違いはより少なくより小さくなっていると考えています。
BLADE:しなやかさを抑えカッチリ方向へ
CX:しなりを抑え面のたわみで食いつかせる
ピュアスト:RA70以上だったのを下げてしなやかに
パーセプト:少ししっかり感が増した印象
モデルチェンジの傾向をまとめると上記の通りで、しなやかだったモデルは少しカッチリ方向へ、カッチリ感が強かったピュアストはRA値を下げてしなやか方向へと変わっています。
性能や打感が近づいたことでどれを選んでも大失敗はしなさそうと思う一方、選び分けるのは差が少ないだけに難しくなってきたのかもしれませんね。
ウイルソンを代表するシリーズになりそう。
Embed from Getty Imagesこれまでウイルソンのフラッグシップモデルと言えばプロスタッフというイメージが強かったのですが(※年代が上になるほどこの傾向はあるのでは)、現在ではBLADEがウイルソンを代表するラケットと言っても良いのかもしれませんね。
様々な要因はありますが、ウイルソン=BLADEと連想する人の割合は増えてきているのではないでしょうか。
トッププレイヤーが多く使っている真っ赤なラケットバッグに合わせれば、強そうな雰囲気を醸し出すことが出来るはずです。
スペック一覧やテクノロジーはこちら。
モデル | 98 18×20 | 98 16×19 | 98S |
面 | 98 | 98 | 98 |
重さ バランス | 305g 320mm | 305g 320mm | 295g 325mm |
ストリング パターン | 18/20 | 16/19 | 18/16 |
厚さ | 21 | 21 | 21 |
長さ | 27 | 27 | 27 |
グリップ サイズ | 2,3 | 2,3 | 2,3 |
発売 | 2024年 2月1日 | 2024年 2月1日 | 2024年 2月1日 |
モデル | 100 | 100L | 104 |
面 | 100 | 100 | 104 |
重さ バランス | 300g 320mm | 285g 330mm | 290g 320mm |
ストリング パターン | 16/19 | 16/19 | 16/19 |
厚さ | 22 | 22 | 22 |
長さ | 27 | 27 | 27.5 |
グリップ サイズ | 2,3 | 1,2 | 1,2 |
発売 | 2024年 3月 | 2024年 3月 | 2024年 3月 |
新型ブレードv9のスペックは6種類の展開となっています。
テクノロジーなどの詳細解説はこちらの記事からご確認下さい。