この記事ではBLADE v9のスペックやテクノロジーなどの情報をまとめています。
実際に打ってみた感想や性能についてのインプレはこちらの記事をチェックしてください。
Wilson BLADE v9 (2024)
Embed from Getty Imagesついに情報解禁となったウイルソン・ブレードv9。
変更点やスペックについてまとめてみました!
特徴:変形を抑えてシャープに
・STABLE FEEL
・しなりを調整
・グロメットの新構造
今回の目玉としてはSTABLE FEEL(ステイブルフィール)=カーボンの編み方を改良、しなりを出しつつも安定性を向上。
前作V8と比べると順しなり・縦しなり・ねじれが減少し、よりシャープにパワーが出せるシリーズとなっています。
謎の蛍光色のパーツは・・・
https://www.windsorracket.co.jp/blog/blog/s0001_t%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%BA%97/
V9ではグロメットの仕様が変更されており、打球感の柔らかさを生み出しているそうです。
Embed from Getty Images情報解禁前から凄く気になっていたのがフレームの2・10時部分の蛍光色パーツ。
チチパスやサバレンカなど、ペイントジョブで使っているであろうトップ選手ですらこのパーツがつけられていて「一体これはなんだ?」と疑問に感じていました。
これはグロメット+バンパーの取り付けをしやすくするための構造らしく、機能や性能に影響を及ぼすものではないようです。
V8のグリップ構造は廃止?
DIRECTCONNECT
エンドキャップがハンドルのカーボンと直接繋っている事により、打球の感覚がより手元に伝わり易くなると同時に、ねじれに対する安定性がUPしています(BLADE V7比較)。
https://jp.wilson.com/pages/blade-v8
v8から採用されていたDIRECTCONNECT(ダイレクトコネクト)については言及されているソースは無かったのですが、一応継続されているらしいです。
スペック一覧
モデル | 98 18×20 | 98 16×19 | 98S | 100 | 100L | 104 |
面 | 98 | 98 | 98 | 100 | 100 | 104 |
重さ バランス | 305g 320mm | 305g 320mm | 295g 325mm | 300g 320mm | 285g 330mm | 290g 320mm |
ストリング パターン | 18/20 | 16/19 | 18/16 | 16/19 | 16/19 | 16/19 |
厚さ | 21 | 21 | 21 | 22 | 22 | 22 |
長さ | 27 | 27 | 27 | 27 | 27 | 27.5 |
グリップ サイズ | 2,3 | 2,3 | 2,3 | 2,3 | 1,2 | 1,2 |
発売 | 2024年 2月1日 | 2024年 2月1日 | 2024年 2月1日 | 2024年 3月 | 2024年 3月 | 2024年 3月 |
新型ブレードv9のスペックは6種類の展開となっています。
BLADE 98 18×20 v9
ATPでの使用率が高い、もっともスパルタンなスペックがこの98 18×20。
v9はフレームの剛性が上がっているという事なので、18×20のパターンも相まって高いコントロール性能が期待できそうですね。
【ライバル】
ピュアストライク98 18×20
パーセプト97D
ピュアストライク97
TR960Control Tour
CX200TOUR 18×20 など
ライバルとしては薄めのフレームに18×20を組み合わせたモデルになりますね。
特に同時期に発売開始となるピュアストは1番比較されることの多いラケットではないでしょうか。
BLADE 98 16×19 v9
シリーズで最もスタンダード、最も売れるであろうスペックがこの98 16×19ですね。
フレームの剛性は上がったことで、これまで以上のスピードやパワーが出せるのではないかと期待。
【ライバル】
CX200
ピュアストライク98 16×19
パーセプト97
グラファイト97
プレステージMPL
エレベート98
EZONE98
TOUR98
PURE AERO98 など
スペック的にはCX200やピュアスト98が最大の対抗馬となりそうな感じですね。
それ以外にもEZONE98、TOUR98、PURE AERO98なども十分比較対象に入ってくると思うので、かなりライバルは多いカテゴリーかもしれません。
BLADE 98S v9
ウイルソン独自の18×16のパターンを採用している98S。
295g/325mmはスイング速度も引き出しやすく、しっかり振り抜いてスピンをねじ込むというプレーがしやすいのが特徴のスペックですね。
【ライバル】
VCORE98/98L
エレベートライト
TOUR100
ファントム100
CX200LS など
スピン性能を高める設計や少し軽量で扱いやすい重量になっている事を踏まえると、VCORE98/98Lを始めエレベートライト、CX200LSなどがライバル候補になるのではないでしょうか。
BLADE 100 v9
前作から本格的にラインナップ入りし、バランスの良い性能を実現しているのがこの100というスペック。
前作は非常に柔らかい感触があったので、少し剛性感が増したことでしなやかさとパワフルさを高いレベルで両立出来ているのではないかと期待しています。
【ライバル】
SPEED MP
パーセプト100
CX400TOUR
ピュアストライク100 など
300g/320mmでちょっと薄めのフレームは僕の大好物のジャンル(笑)。
23㎜がメインにはなりますがSPEED MPやパーセプト、CX400TOURなどがすでに存在感を示しているため、そこにBLADE100がどこまで食い込めるのかが注目ポイントですね。
BLADE 100L v9
100Lは285g・330㎜で操作性の高さ、カスタム性の高さが期待できるスペック。
V9での復活となったようです。
(V8では海外のみ展開)
【ライバル】
SPEED MPL
パーセプト100L
ピュアストライクチーム など
ライバルとしてはSPEED MPLやパーセプト100Lなど、面100の軽量モデルがライバルとなるでしょう。
BLADE 104 v9
V9で復活した104。
こちらはセレナモデルではないので、290g・27.5インチでパワフルながらも扱いやすいスペックとなっています。
【ライバル】
CX200 OS
グラファイト107
パーセプト104
X105 など
ライバルとしてはボックス系のオーバーサイズラケット達。
ただ27.5インチと長いのはBLADE104のみなので、そこは大きな差別化ポイントとなっていますね。
期待された18×19はない模様
情報解禁前にYouTubeへアップされていたこちらの動画。
『v9では18×19が登場するかも?』と期待していたのですが、今のところ販売される雰囲気はなさそうですね。
(※TennisWarehouseにも記載はなし)
セバスチャン・コルダが使用しているBLADEが18×19だったので、ラインナップに追加の可能性もあるとにらんでいましたが・・・プロストック扱いということのようですね。
密なパターンが復権の兆し?
昨年はパーセプト100D(18×19)、今年はピュアストライク100(16×20)などが登場し、少し密なパターンを組み合わせるラケットが注目を浴びるようになってきました。
16×19よりコントロールしやすく、18×20よりも扱いやすい、そんなストリングパターンが今後も増えるのかもしれませんね。
ジョコビッチやメドべデフ、さらには錦織選手も18×19のパターンを使用し始めている事もあり、このタイミングで18×19を出せばベストだと思ったのですが・・・。
発売日・予約情報
98系の3スペックに関しては2024年2月1日に発売予定。
それ以外の100、100L、104は2024年3月の発売予定となっています。
ラケットバッグも合わせてチェック
ウイルソンのバッグと言えば赤、というイメージの人も多いのではないでしょうか。
真っ赤なバッグからシックな新型BLADEを取り出せば、強そうに見えるのは間違いなしです!
公開されているインプレ動画
・前作よりも引っ掛かりは控えめ
・多角形ポリを合わせて使いたい
・打感は気持ち良い
・18×20:板みたいで別物
・100は面ブレ感があるが飛びは良い
・厚く捉えると気持ち良く打てる