この記事ではPROKENNEX Ki Q+TOUR (プロケネックス・ケーアイキュープラスツアー)をインプレッション!
最近ではなかなかみることができない19mmフラット+純ボックス形状を採用しながらも、インパクトで打ち負けないパワー・ブレない面安定性を実現しているこのモデル!
・薄ラケが好きだけど諦めてた人!
・ボックスらしい打球感を求める人!
・気持ちの良い振り抜きを求める人!
・伸びるフラット系ストロークを打ちたい人!
クラシカルなボックス系テイストを存分に味わいつつも、実戦でもしっかり打ち合えるパワーと安定性を持ったラケットに仕上がっています!
PROKENNEX Ki Q+ TOUR ver.21
(プロケネックス ケーアイキュープラスツアー)
基本設計はそのまま、ver.21としてデザインが大幅にアップデートされたKi Q+ TOUR (ケーアイキュープラスツアー)。
緑+黒の配色に変わり、グロス+マットを組み合わせた仕上がりになっています。
スペック:Ki Q+ TOUR ver.21
モデル名 | Ki Q+ TOUR Ver.21 |
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重量 | 300g |
バランス | 315mm |
フレーム厚 | 19mm フラット |
長さ | 27インチ |
ストリング パターン | 16×19 |
19mmフラット+純ボックス系のフレームに、300g/315mmという扱いやすい重量バランスになっています。
Kinetic (キネティック)とはなんぞや?
フェイスの4箇所+グリップに配置されいるKinetic(キネティック)システム。
0.125gのメタルサンド(鉄球)が入っている半球状ドームを多数内臓しており、インパクトでの衝撃の緩和・面安定性の向上などを実現しています。
プロケネックスのラケットが”肘や手首に優しい“と評されるのも、このキネティックシステムがあればこそ。
インプレ:しなるけどパワーロスしにくい!
[Ki Q+TOUR ver.21]
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) October 22, 2021
キネティックのおかげなのか、インパクトからさらに押し込める感じ!
特にドライブ系は19mmフラット+ボックス形状とは思えないスピード感!
ハードに打ち込んでいけるけど、使い心地はハードじゃない・・・そんなラケットに仕上がっているぅー!!👍 pic.twitter.com/EWPjqFskYF
・ボックスらしい乗っかる感触
・薄いボックス系なのに普通に飛ぶ
・スピードが出しやすい
・フラット系の弾道が打ちやすい
・クラシカルだけどしっかり打ち込める
打球感:ボックスらしい乗っかる感触!
19mm+ボックスというスペックからも分かる通り、ボールが乗る・食いつくようなしなやかさを感じることができます。
薄ラケで時折感じるインパクトでの”ガツン!ゴツン!”という衝突感(?)は抑えられており、食いつくけどスッキリ振り抜けるという良いバランスに仕上がっています。
感覚的には310-315gのラケットと同等くらいの食らいつき+パワーを感じますね。
パワー:薄くてしなるのに普通に飛ぶ不思議。
打つ前はスペック的にも『かなりハードで飛ばないんだろうなぁ・・・』と正直不安だったのですが・・・
いざ打ってみると相手のボールにも打ち負けない・面ブレしないからしっかり打ち抜けるパワーがありました!
さすがに反発力がすごいとかではありませんが、グラビティMP・ファントムグラファイト100よりも楽な感じでボールを飛ばせるように感じました。
スピン:フラット系の弾道なら気持ちよく打てる
高弾道なスピンには正直不向きですね。
ただフラットドライブ系で打ち込む時は非常に快適!
厚い当たりでこそうま味が発揮されるこの辺はクラシカルな使用感を残したラケットだなぁという感じですね。
高評価:ハードに打てるけどツラくない純ボックス!
・ボックスらしいのにツラくない!
・打ち負けにくい、面ブレしにくい
・19mmの薄さによる振り抜き
・300g/315mmで操作性よし
ガンガン打ってもブレないだけの安定性を持ちつつも、ツラくないっていうのがミソ!
フラット系で押し込んで、最後はタッチ系で決める・・・そんなプレーにもぴったり!
ボックス系+薄ラケを諦めきれないベテランに!
ボックス系+薄ラケはどうしたって厳しいモデルが多いもの。
でも中厚系にしたらパワーが出るけど感覚が違いすぎる。
Ki Q+ TOURなら薄ラケのフィーリングを十分に残しつつ、実戦でもある程度カバーしてもらえる・・・そんな感じ!
キネティックは腕にも優しいのは確かな模様
なおずっと悩んでいたテニス肘(内側上顆炎)が改善されたのは本当です。キネティックサンドの効果はあると自信を持って言えます。
— おにぎり (@onigiri600) October 22, 2021
“肘にも優しい”と言われるキネティックシステムですが・・・どうやら確かにその効果はある模様!
低評価ポイント:高弾道や楽さを求めちゃイカン
・当てるだけでは飛ばせない
・現物を見れる・試せる機会が少ない
・名前が分かりづらい、分かりづらい
流石にこのラケットにアエロのような高弾道スピン、ピュアドラのような反発力を求める人はいないと思いますが・・・
キネティックシステムもその構造上、スイングしないと効果を発揮できない(慣性が働かない)ので、疲れてスイングが小さくなってくると厳しくなるかなと・・・
あとはKi Q+ TOURという名前は・・・読み方が分かりづらいのと、覚えにくいのが難点かなと(笑)
ライバルラケット比較:XCALIBREやGRAVITY PROなど
そもそも20mm以下のラケットなんてほとんどないのが実情・・・
ラケットのスペック的に一番近いのはエクスカリバーですね。
しっとりとした打感やノーマルでの完成度はKi Q+TOUR、乾いた打感でカスタムベースとして活躍するのはXCALIBREという感じですね!
薄いフレームといえばこちら。プリンスのファントム。
どっちの方が楽?って聞かれたら、多分Q+TOURですね(笑)
優しさを感じやすいのがQ+TOUR、振り抜いた時のパワーロスの少なさ・ボールのキレならファントムって感じの選び分けになります。
100平方インチ+20mmフラットのフレームを持っているのがGRAVITY PRO。
ただしラケットのキャラクターは全然別物ですね。
GRAVITY PROなら完全にハードヒットでボールをしばき倒すためのラケットって感じ。
ファントムグラファイト100は最薄部分17.5mm、最も厚いところでも21.5mmと薄くなっています。
これもどちらかというとグラビティに近いテイストのラケットになっており、やっぱりしばく系ですね。
高弾道なスピン系ならやっぱりグラファイト、弾道を抑えたフラットドライブ系ならKi Q+TOURっていうところですね!
まとめ:プロケネックス Ki Q+ TOUR ver.21
・Ki Q+TOUR ver.21をインプレッション!
・19mmフラットとは思えない安定感
・薄くてしなるのに普通にボールが飛ぶ不思議
・フラット系で低めの弾道と相性良し!
・ボックス+薄ラケが好きなベテラン選手にも!
今回はラケットショップウチヤマ様でラケットお借りしました!
今回のプロケネックス:Ki Q+シリーズはラケットショップウチヤマ様でお借りしてテストさせていただきました!
プロケネックス製品ってなかなか現物見れないですし、興味がある方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか!