・ショットに落ち着きをプラスできる
・硬すぎずホールド感もある打球感
・引き算的なセッティングに◎
・リーズナブルな価格も魅力
今回はルキシロンの新しいコンセプトのポリエステル系ストリング『エコパワー (ECO POWER)』をインプレッション。
100%リサイクル素材を使用して作られており、環境へ配慮された製品となっています。
ホールド感がありパワーは若干控えめ、ショット全般をまとめやすくなるので中厚以上のラケットでしっかり振り切っていきたい人には凄くフィットする1張り!
メリット | デメリット |
・ショットが安定しやすい ・安心して振り切れる ・ほどよい食いつき感 ・綺麗なカラー ・リーズナブルな価格 |
・パワーやアシストは控えめ ・目立つ個性はない |
この記事では『LUXILON ECO POWER』を徹底的に解説させて頂きます!
ルキシロン エコパワー
(LUXILON ECO POWER)
今回はルキシロン・エコパワー(LUXILON ECO POWER)をインプレッション。
光沢のあるティールが美しいポリエステルストリング。
6角形断面らしいのですが、見た目も手触りもあまり多角形らしいエッジは感じず丸に近い印象。
ルキシロン・エコパワーのスペック
モデル名 | ルキシロン エコパワー |
素材 | ポリエステル ※ポリ・エーテル・エーテル |
太さ | 1.25 mm |
断面形状 | 6角形 |
色 | ティール |
長さ | 12.2m 240mロール |
生産国 | ベルギー |
価格 | 12.2m ¥2,530(税込) 200m ¥24,200 (税込) |
エコパワーは6角形断面を採用したポリエステルストリング。
ルキシロンは高い製品が多い中で、単張り税込2,530円、ロール税込24,200円と比較的リーズナブルな価格設定になっているのも特徴ですね。
エコパワーの特徴:100%リサイクル素材
100%リサイクル素材から作られたLUXILON ECO POWER。パワー性能と高い耐久性に加え、6角形の断面構造で、振りぬいた際のコントロール性能と、高いスピン性能を発揮するストリングス。
https://jp.wilson.com/products/tennis-strings-luxilon-eco-power-125-set
エコパワーの最大の特徴は、PETボトルなどをはじめとした100%リサイクル素材を使って製造されているという点。
また製造に関わるエネルギーも太陽光発電などを利用しているようです。
参照→https://www.luxilon.com/en-us/product/lxn-eco-power-125-set-wr8309900#colors=93689
今回のセッティング:100平方インチで打ち比べ
ストリング | エコパワー 1.25mm |
ラケット | ・ブラックアウト285 ・ウルトラツアー100v4 ・ウルトラ100v4 ・バーン100v5 |
テンション | 45ポンド (ブラックアウト285) |
重量増加 | +16.8g (ブラックアウト285) |
エコパワーをインプレッション!
食いつき | +1 |
反発力 | -1 |
引っかかり | 0 |
弾道の高さ | +1 |
表面の滑り | 0 |
耐摩耗性 | 0 |
性能維持 | 0 |
今回はソリンコ・ブラックアウト285をメインに、ウイルソンの試打会でウルトラツアー100v4、ウルトラ100v4、バーン100v5でもエコパワーを打ってきました。
エコパワーの動画レビューはこちらからどうぞ!
打球感:ホールド感があるけど芯もある
リサイクル素材から作られているということで硬めの打球感を予想していたのですが、実際に打ってみるとホールド感があって意外なほどマイルド。
柔らかいとまでは言いませんが、芯がありつつもボールがよく乗っかるという印象。
ポリのスタンダードであるポリツアープロよりは打ちごたえがあり、PTレブやハイパーGなどよりはホールド感が若干抑えめといったところ。
性能:しっかり振り切って使える安心感
飛びは控えめ、ボールの引っかかりもほどほどといった感じで、どのショットでも落ち着いた扱いやすさを感じられるのが特徴。
単純なスピードで押し切るというよりは、ほどよいホールド感を生かして深いショットを安定して打ち込むというスタイルにフィットすると思います。
6角形断面ではあるもののエッジはほとんど感じず、実際に打ってみて弾道が自動的に上がるような感覚はありませんでした。
表面の滑りは標準的レベルで、耐久性はPTプロよりも若干良いかなといったところ。
総合評価:ちょい引き算的なセッティングにちょうど良い
打球感、性能、どちらも尖ったところはなく、ラケットが持つパワーや飛びを若干落ち着けてコントロールしやすくするような『ちょい引き算』のセッティングに最適なストリング。
ストリングの良さを引き出すという意味では、98平方インチ+中厚の細マッチョ系から黄金スペックくらいのある程度ラケットがパワーを持っているタイプに張るのが良さそうです。
制御しやすさを優先するなら22mm以下の薄いフレームに組み合わせるのも無しとは言いませんが、アシストが少なく長期戦になるとちょっとしんどくなる可能性は考えておいた方がベター。
エコパワーのライバルストリング
ライバルとしてピックアップしたのは『ホールド感』と『打ちごたえ』のバランスが良いポリエステル系のストリングたち。
同じルキシロンですが4Gとは結構選び分けが迷いそう。
しっかりとしたホールド感を求めるなら4Gの1.30mmを、ほどほどのホールド感とコスパを優先するならエコパワーという感じになりそう。
ポリツアーレブもホールド感があり、性能のバランスとして近い印象。
大きな違いは表面の滑りの違いで、シリコン浸透型のレブの方が優れているポイント。
スナップバックを引き出してスピンをかけたいならレブ、ある程度動きを抑えてコントロールしやすさを優先するならエコパワーになりそうです。
多角形ポリで高い人気をキープし続けているハイパーG。
ハイパーGの方が食いつき+引っかかり感に優れており、パワーのあるプレイヤーや高い弾道も織り交ぜたい人にはこちらがおすすめ。
エコパワーはハイパーGよりもあっさりとボールが飛ぶ印象で、比べればバランスが取れているとも言えそう。
そのほかのストリングについてはインプレ一覧からご確認ください。
ルキシロン・エコパワー:まとめ
・ホールド感+芯のある打球感
・しっかり振り切れる安心感
・パワーや飛びが落ち着く
・ちょい引き算的なセッティングに◎
・リーズナルブルな価格もGOOD