・280g・330㎜の重量バランス
・100無印より若干柔らかい打球感
・速い展開にも対応できる操作性
・ナイロンやナチュラルも合わせてみたい
・20225年2月発売
・カスタムで化けそうな1本
今回インプレするのはAXIS100の軽量版である『AXIS 100 TEAM』です!

ダブルス | ・○・・・ | シングルス |
ボレー | ・・・○・ | ストローク |
低弾道 | ・・・○・ | 高弾道 |
多彩さ | ・○・・・ | 安定性 |
片手バック 打ちにくい | ・○・・・ | 片手バック 打ちやすい |
柔らかい | ・○・・・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・・○・・ | スパルタン |
スピンコンセプト+軽量スペックのラケットですが、想像以上にマイルドでしっとりしたフィーリングが得られます!
メリット |
マイルドな打球感 軽量で操作性が良い 空気抵抗が少なく振り抜き良好 減衰性が優れている |
デメリット |
軽やかな飛びは感じにくい パワー自体は控え目 |
アクシス100チーム
(ダイアデム)

ダイアデムのスピンコンセプトラケットであるアクシス100チーム(AXIS100TEAM)をインプレッション。

エッジの効いたシェイプで、空気を切り裂くようなスイングが出来そうですね。

アクシスには3スペック用意されていますが、外観・デザインは共通しているためグリップ上部のスペック表記を見ないと判別は難しいですね。
スペック/仕様
モデル名 | AXIS 100 TEAM |
フェイス サイズ | 100 |
重量 | 280g |
バランス | 330mm |
フレーム 厚さ | 24.0 26.0 23.0 |
長さ | 27 inch |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップ サイズ | 1,2 |
発売予定 | 2025年 2月 |
価格 | 37,400 |

アクシス100(300g・330㎜)とモールドやストリングパターンは共通となっていますが、280gと軽量になっているいるため操作性の向上などが期待出来ます。
カスタムベースとしても色々とイジりやすそうですね。
実測値
フレーム | AXIS 100 TEAM (グリップ2) |
ストリング | PRO X |
総重量 | 296.2g ※ストラング ※オーバーグリップ無し |
バランス | 340mm |
スイング ウェイト | SW307 |
RA値 | 62 |
実測値は上記の通りで、アンストラングならほぼカタログ値通りになる個体だと思われます。

RA値は個体差が大きい部分ではありますが、100がRA65だったのでTEAMのほうが62とやや低い数値となってます。
【打球感】
無印よりも若干柔らかい
柔らかさ | 1 | 無印より若干柔らかい |
打ち応え | 1 | しっかり感じる |
スイート エリア | 0 | 面100の標準レベル |
弾き感 | -1 | やや持つ感じは強い |
安定感 | 1 | 軽量でもブレにくい |
減衰性 | 1 | 振動止めは要らない |
快適性 | 1 | 結構楽にプレー可能 |
ストリングが違うという部分はありますが、100よりもTEAMのほうが柔らかさのある打球感でしたね。

フレームの順しなりは結構感じられ、そこにストリングのたわみ感も加わってボールがしっかり食いついてくれます。
比較的軽量スペックですが中空感や空洞感はほぼ皆無で、ここはダイアデムのFSシステムがしっかり効いているんだろうなという印象。
【性能】
速いテンポの打ち合い〇
ストローク | 1 | ブンブン振り回せる |
ボレー | 0 | やや押し込まれやすい |
サーブ | 1 | 軽くて打ちやすい |
ドライブ | 0 | やや球威に欠ける |
トップスピン | 1 | 回転量は出しやすい |
弾道の高さ | 1 | 振り上げて打ちやすい |
スライス | 0 | 悪くないが伸びない |
パワー | -1 | 軽量なので控えめ |
操作性 | 1 | 軽量で扱いやすい |
振り抜き | 2 | かなり振りやすい |
280gと軽量なこともあり、サーブからストロークまでブンブン振り回せる操作性の高さを感じました。

速いテンポのラリーも対応しやすく、ライジングでのフラット気味なショットも違和感なく捌くことができます。
100無印が結構重みのあるモデルなので、TEAMのほうが色んなプレイヤーが無理無く使えるスペックになっていますね。
操作はしやすいが
球威はやや物足りない

操作性が高くスイングの自由度も高いのですが、重みが少ないからか球威の面で物足りない印象はありました。
スイングしやすいけどしっかり振り切らないと球威が出にくく、ストローク戦が続くと意外に100よりも疲れてしまいそうな気がしました。
出来ればカスタムをして重みによるアシストもプラスしたいところ。
動画インプレはこちら
こちらの動画でTEAM・100・98の全3スペックをインプレしています。
【メリット】
・マイルドな打球感
・カスタムベースとしても優秀
・軽量で操作性が高い
・空気抵抗が少なく振り抜き良好
・減衰性が優れている
100無印以上に柔らかさを感じやすく、ラケットをブンブン振り回してプレーしても快適。
ライバルのピュアアエロ以上に空気抵抗は少なくシャープなスイングをしやすいですね。
またカスタムベースとしてのポテンシャルも高く、自分好みのパワーと操作性を得られるのもGOOD。
【デメリット】
・軽やかな飛びは感じにくい
・パワー自体は控え目
26㎜厚のフレームにしては反発力や軽やかさはやや控えめ、重みも控えめになっているためパワーも控えめになっています。
同等スペックのライバルと比べると、カスタムありきの傾向は強いのかなと思います。
相性の良いストリング(ガット)
個人的にはあまり硬いポリではなく、シャープな反発力のあるナイロン系で軽やかさをプラスするのが良さげ予想。
操作性の良さや振り抜きの良さは保ちつつ、ストリングの反発力によってスピードや扱いやすさを引き上げてくれるはずです。
バイオロジックXXなら反発力と軽やかさがプラスしやすく、力まずにキレのあるストロークが打てるはず。
あとはナチュラルガットを張ってみるというのもありかなと。
アクシスチームのしなやかさとホールド感に、ナチュラルの持つ弾力をプラスすることでフィーリングの良いセットアップになるのでは。
ライバル比較
【ライバルラケット】
・ピュアアエロチーム
・SX300LS
・エクストリームMPL
・VCORE100L など
ライバルになるのはスピンコンセプトかつ280g台のラケットたち。
いずれもなかなか堅調な売り上げを誇るモデルなので、新規ラインのアクシスチームがどう絡めるのかは気になるところですね。
アクシスのしっとり感は別格
ライバルと比べるとアクシスチームはフレーム自体の持つしっとり+しなやかなフィーリングが別格。
ダイアデム独自のFSシステムやエッジの効いたフレームが生み出すフィーリングが最大の魅力・アドバンテージと言えるでしょう。
フラットで捉えても気持ち良く打ち抜けるので、スピンだけでなくフラットまで幅広く使いたい人にオススメ。
選び分けの基準
ピュアエロチームは剛性の高さ+ピッチの粗さでスピン掛けやすさが分かりやすく、ノーマルでも球威が出しやすいのでカスタムを考えていない人にはこちらがオススメ。
SX300LSは高いフレーム剛性による飛び・パワーが優れており、セッティング次第ではありますが高弾道+高回転を一番体感しやすいスピン系らしい使い心地になっています。
エクストリームMPLはストリングのたわみが非常に大きく、スイング速度はあまり速くないけどホールド感が欲しいという人には最適な1本。
VCORE100Lは一番個性が際立っており、トップに広いフェイス形状とマイルドな打球感によって乗り感が出やすいのが魅力と言えるでしょう。
【個人的評価】
カスタムで化けそうな1本

今回はノーマルでテストさせて頂きましたが、カスタムしたらもっと化けそうな1本だなと感じましたね。
ダイアデムらしいしっとり感とブレない安定性は十分にありますが、フレームのしなやかさに対して280g・330㎜だと若干重みが足りない印象。
290gちょっとくらいまで足した方が、ゆったり振っても伸びるボールが打ちやすくなるんじゃないかなと思います。
ウインザーの中居さんもアクシス100・アクシス100チームを購入しているそうなんですが、やはり100無印だと300g・330㎜というスペックの問題でマージンがほとんどないんですよね。
TEAMだと個体差があっても十分扱える・カスタム出来るマージンが得られるため、自分で色々調整をしたい人であればこちらを選ぶのが無難なのかなと思います。
僕もアクシスの中からどれかを選ぶとしたら、現実的にはTEAMになるのかなと。
まとめ:アクシス100チーム
・280g・330㎜の重量バランス
・100無印より若干柔らかい打球感
・速い展開にも対応できる操作性
・ナイロンやナチュラルも合わせてみたい
・20225年2月発売
・カスタムで化けそうな1本