ウイルソン・ウルトラv5が情報解禁
https://jp.wilson.com/
2025年7月15日に情報解禁となったのがウイルソンの新型ウルトラv5。
この記事では新しいウルトラのスペックや変更点について分かりやすくまとめています。
発色の良いブルーを採用
ウルトラv5は発色が良いブルーの塗装を採用。
バンパーも同色になっており、遠くから見ても青が映えそうなデザインとなっています。

前作ウルトラv4は紫~青っぽいややダーク寄りのカラーでしたので、新作と比べると大人っぽい雰囲気だったんだなと感じますね。
スペック一覧
モデル | 面 | 重さ バランス | 縦糸 横糸 | 厚さ | 長さ |
100 | 100 | 300g 320㎜ | 16×19 | 24 26.5 24.5 | 27 |
100 L | 100 | 280g 320㎜ | 16×19 | 24 26.5 24.5 | 27 |
100 UL | 100 | 260g 330㎜ | 16×19 | 24 26.5 24.5 | 27 |
111 | 111 | 270g 320㎜ | 16×18 | 26 26.75 25 | 27.25 |
TOUR 98 | 98 | 308g 325㎜ | 18×19 | 22 | 27.25 |
TOUR 98J | 98 | 290g 330㎜ | 18×19 | 22 | 27.25 |
TOUR 95QZ | 95 | 283g 340㎜ | 16×20 | 22 | 27.25 |
99 PRO | 99 | 305g 325㎜ | 16×18 | 22 24 21 | 27 |
ウルトラの主要なスペックをまとめた一覧表を作ってみました。
ウルトラはひとつのシリーズの中に3つのカテゴリーが存在している大家族。
いわゆるパワー系黄金スペックのウルトラ無印、錦織選手使用モデルの系譜であるウルトラツアー、そして今回新たに追加されたSteamのDNAを継承しているウルトラ99プロとなっています。
ウルトラ v5
(ULTRA)
ウルトラの原点・アイデンティティを一番色濃く体現しているのがウルトラ100などの無印。
https://jp.wilson.com/products/tennis-racket-ultra-100-v5?variant=51658796794069
ウルトラ独自のパーツであるクラッシュゾーンを搭載し、中厚フレームらしい剛性を確保しつつもホールド感やマイルドな打球感を実現出来る重要アイテム。
変更点:手元が0.5㎜厚くなりSWが上昇
基本的なスペックや大まかな形状は継続となっていますが、数値上はフレームの手元部分が0.5㎜厚くなっています。
この変更の仕方はEZONE2020→2022の時と非常に似ていますね。
厚みは増えているのですが、フレームの特性としては前作よりもしなりやすくなっている模様。
その分を補うためなのかスイングウェイトは285前後にまで引き上げられているとのこと。(※前作v4はSW270前後でかなり低くかったです)
ウルトラ111が新規で登場:108は廃止
新規のスペックとしてウルトラ111が追加されています。
前作108があってなかなか人気だったのですが、より大きなフェイスをした111がその後継機種にあたるようですね。
想定ライバル:EZONE2025と真向勝負

ウルトラのライバルになるのは間違いなくEZONE2025ですね。
スペックや想定されるターゲット層が近いのはもちろん、色味に関しても前作以上に似た感じになったEZONEとウルトラ。
どっちにしようかな?って購入時に比較する・迷う人は増えそうだなと感じました。
ウルトラツアー v5
(ULTRA TOUR)
【スペック】
・ウルトラツアー98 v5(日本限定)
・ウルトラツアー98J v5(日本限定)
・ウルトラツアー95QZ v5
これまでのウルトラツアーは95・95J・100の3スペックが展開されていましたが、新型では98・98J・95QZの3つへと大きく変化。
https://jp.wilson.com/products/tennis-racket-ultra-tour-98-v5?variant=51658806853845
スペック的にも現行からほぼすべて変更が加えられており、既存ユーザーは買い替えにちょっと悩みそうな予感。
錦織選手使用の98がようやく登場!
2023シーズン、錦織選手のラケットが変化したことが大きなニュースになっていました。
その新しいラケットが約2年の時を経て、ウルトラツアー98v5としてようやく市販されます。
このラケットの登場を待っていた人は沢山いるはず。
98モールドは新規、18×19のパターンを採用
ウルトラツアー98・98Jの2つは日本(およびアジアの一部)のみで展開されるスペックで、これまでの95とも100とも違う新規のモールドとなっています。
フレームの厚みや断面形状などは従来品を踏襲していますが、フレーム両サイドのPWSがなくなっているのが大きな変化ですね。
さらにストリングパターンも縦18本×横19本を採用しており、T-FIGHT305SやプレステージMPなどと並んでレアなパターンとなっています。
新型ウルトラツアーはしなるらしい
こちらの動画によると新型ウルトラツアー98はシリーズ内でも断トツでしなるフレームとのこと。
これまでのウルトラツアー系列のフレームは比較的剛性高いほうだったので、この新しいツアー98は使用感も性能もこれまでとは一味違ったものになりそうですね。
既存の100は廃止になる模様・・・
新しいスペックが登場した一方、ウルトラツアー100は廃止となるようです。
(95は98が後継機種、95Jは95QZがほぼ同等スペックとして残るのでギリセーフかと)
加藤未唯選手も使っているラケットで、ストロークやサーブの攻撃力を高めつつ、ボレーなども打ちやすいユーティリティー系の優秀なスペックでした。
個人的にもマイラケとして使っている時期があっただけに、このスペックがここで消滅してしまうというのは結構なショック。
このスペックが好きだった人は今のうちにポチっておくのが賢明。
想定ライバル:T-FIGHT305SやPrestige MP
ライバルとしては18×19のストリングパターンを持つT-FIGHT305SやPrestige MPなどが候補になるかと思います。
とは言えウルトラツアーは27.25インチ+ラウンド形状なので、純然たるライバルというのはいないのかなとは思いますね。
ウルトラ99プロ v5
(ULTRA 99 PRO)
【スペック】
・ウルトラ99プロ v5
今回のモデルチェンジで新たに追加されたのがウルトラ99プロv5。
ウルトラ無印やウルトラツアーとも違う、プロラボのウルトラプロとも違うコンセプトのラケットです。
https://jp.wilson.com/products/tennis-racket-ultra-99-pro-v5?variant=51676366635221
このモデルもグロス仕上げとなっており、プロストックやプロラボのような雰囲気が出るのも魅力のひとつ。
Steam99のリバイバル的存在
Embed from Getty Imagesウルトラ99プロは完全新規の設計・・・というワケではなく、実質的にはSteam99(※16×18パターンで日本での販売無し)のリバイバル・復刻版みたいなラケットです。
ハレプやデミノーなどがペイントジョブで使い続けていたモデルで、大きな特徴はフレームがBLADEと同じでX-LOOPになっているという点。
それ以外にもフェイスの内側にグルーブがあり、振り抜きの良さやストリングの有効長を稼ぐような設計となっています。
公式ECではすでに売り切れ
新規スペックということもあってか注目度は非常に高く、公式ECではすでにG2・G3ともに売り切れ。
15日の0時に情報解禁・予約開始となったはずなのに、翌日の朝には売り切れ・・・早いですね笑
楽天市場でも予約は始まっており、入手したい人は急いだほうが良さそうです。
想定ライバル:T-FIGHT300やTOUR100

ウルトラ99プロはかなり特殊なので難しいところですが、強いて挙げるならT-FIGHT300やツアー100、ピュアストライク98や100など23㎜前後の厚みをもったラケットがライバル候補になるんじゃないかなと思います。
新スペックですしSteam99も打ったことがないので、今後どういったラケットたちと比較されていくのかは注視していきたいですね。
発売日:2025年7月15日
(一部スペックが9月発売)
無印とツアー(95QZ除く)が2025年7月15日に発売開始。
情報解禁と同時に発売開始となるウイルソンらしい手法ですね。
少し遅れて2025年9月にウルトラ99プロ、9月以降(調整中らしい)にウルトラツアー95QZが発売になるそうです。
個人的な感想
今回のウルトラツアーv5の詳細情報を色々調べましたが、改めてウルトラファミリーの幅広さを再認識しましたね。
王道黄金スペックの無印、ほぼ錦織シグネチャーで日本市場に特化したようなラケットであるウルトラツアー98、実質プロラボだし実質BLADEでもあるウルトラ99プロ。
ウルトラという名を関しているものの、それぞれに異なるコンセプトやアイデンティティを持っているという異色なシリーズになってます。
まぁ言葉を選ばずに言えば節操のない展開・ネーミングだなと。笑
プロラボの存在意義はどうなる?
今回のウルトラプロ99が登場しましたが、プロラボとして販売されているウルトラプロとどう差別化するのか?っていうのは結構疑問。
価格的にも意外と差が無いですし、こうなるとわざわざプロラボを謳う必要もないのかなと思っちゃいますね。
厳密には「ウルトラ99のプロ」っていうことになるのですが、混同しやすいネーミングにしちゃうのもちょっとよろしくないのでは。
プロラボのウルトラプロはピュアなボックス形状、ウルトラ99プロはBLADEと同じX-LOOPという違いがあるんですが・・・そもそもそんな形状でウルトラの名を関するのはありなのかと。
試打会の情報などは現時点では無し
現時点ではメーカー主催の試打会の情報などは見つからなかったのですが、新しい情報が見つかり次第追記いたします。