パワーを使い切れる黄金スペック
ダンロップ(DUNLOP)から新たに登場したパワー系黄金スペック:FX500。
・パワーを使い切れる!
・真っ直ぐな弾道が打ちやすい!
・硬くなく自然な打球感!
ピュアドライブが依然として圧倒的存在感を放つこのカテゴリーにあって、パワフルでありつつも操作性・プレーしやすさを感じられるモデルに仕上がっています!
新型FX500(2023年モデル)が発表されましたので詳細情報をまとめました!
DUNLOP FX500:パワフルだけど積極的に振れる扱いやすさ
FX500は十分なパワフルさを持ちつつも、積極的に振っていける食いつき感、扱いやすさを感じられるラケットでした!
FXシリーズ試打会、DUNLOPの上条さん(@dunlopkamijo)とラリー出来て嬉しかったです😋思わず動画作成👍
— アドブロ(ADVNTG.BLOG) (@ADVNTG_kotodama) July 24, 2020
ラケットはFX500、ストリングはEXPLOSIVE BITEです⚡️
せっかくの機会だったので、出来るだけ積極的に打っていこうと張り切っている図です(笑)
フラット~スピン、スライスまで想像以上に良い感じ! pic.twitter.com/gWAeyojzjb
FXシリーズ試打会では、ダンロップの上條さんともラリー!
FX500の力を借りて、しっかり打ち合う事が出来ました!
FX500のスペック&テクノロジー
製品名 | FX500 |
フェイス サイズ [平方インチ] | 100 |
重さ [g] | 300 |
バランス [mm] | 320 |
フレーム厚 [mm] | 23-26 |
フレーム長 [インチ] | 27 |
ストリング パターン | 16/19 |
フレックス (RA値) | 71 |
いわゆる黄金スペックの要素を押さえたラケットとなっています。
実際に手に取ってみると、他の黄金スペックラケットよりも引き締まった感じに見えました。
※追記:スイングウェイトは約290!
先日、いつもお世話になっているショップにてスイングウェイトを計測して頂いた結果、約290(ストリング無し)である事が判明!
しっかりスイングウェイトはありました!
FX500は主に4つのテクノロジーを搭載
テクノロジーとしては主に4つ。
①パワーブーストグルーブ
グロメット溝の中央に、小さな溝を追加。
ストリングのたわみ量をアップさせる。
実際に購入したラケットのグロメットを外して見るとこの通り!
②パワーブーストフレームジオメトリー
フレームのフォルムを新しく設計。
面安定性、パワーやコントロールが向上。
シャフト周辺の設計も独特。
三角部分の面積は広めで、シャフトは外側がラウンド・内側が台形になっています。
③フレックスタッチレジン
スロート部分に、高い伸縮性と反発性を併せ持つ素材を搭載。
食いつきの良い柔らかい打感を実現。
④ソニックコア
フレーム内部に熱可塑性ポリウレタン発泡粒子を装着。
重量を増やさずに、パワーや減衰性を向上させた。
セッティング:複数のストリングでテスト
ダンロップの新しいストリング(全8種類)のうち、4種類のストリングで打つ事が出来ました!
①EXPLOSIVE BITE
→かなり柔らかい3角形断面ポリ
②EXPLOSIVE TOUR
→柔らかい丸断面ポリ
③EXPLOSIVE SPIN
→しっかり打感の6角形断面ポリ
④ICONIC ALL
→性能バランスの良いナイロン
テンションはいずれも45ポンド前後でした。
(多少緩んでいるものもあったので、参考程度に考えて頂ければ幸いです。)
追加:ブラックヴェノムやICONIC TOUCHも
FX500が手元に届いたので、ポリファイバーのブラックベノムやダンロップのアイコニック・タッチなども張ってみました!
ただ気温が下がる季節が近くにつれ、フレームの硬さが気になるようになってきて、特にポリを組み合わせている時には肘に不安を感じるようになってきました・・・柔らかめのEXバイト、EXツアー、ICタッチなどの方が冬場は良さそうです。
打感:少し柔らかめでクセが少ない!
いろんなストリングで試してみましたが、共通して感じたのは少し柔らかい打球感+クセの少なさ!
僕自身は打球感が硬いラケットがあまり得意ではなく、FX500も硬いんじゃ?と不安でしたが・・・結果として要らぬ心配でしたね。
インパクトで少しボールが食いついたあと、スッと弾き出してくれました。
振動止め不要。減衰性良好!
特に中厚〜黄金スペックの硬めのラケットだと、振動が手に残るのが気になる事ありますよね。
FXはフレックスタッチレジンのおかげなのか減衰性は良好!
振動止めをつけなくても、快適にプレー出来ました。
(ブラックヴェノムは振動止め有りの方が好きなので装着しましたが。)
ストリング次第で味付けをいじれる楽しさ
打球感自体は柔らかめ+クセが少ないラケットで、ストリング自体の特性が素直に反映されるのも大きなメリットに感じました。
IC ALLなら弾きが良く軽快な使い心地、EX BITEなら素材の柔らかさからくる強い食いつき感など、ストリングで”味変”させて楽しむ事が出来ます。
性能:バランス良く使えるパワー!
ラケット自体はパワフルでありながらも、そのパワーを持て余さずに使い切れるのが最高に良かったですね!
反発力:必要十分!スピードはしっかり出る!
フレーム自体の反発力は必要十分。しっかり振ればしっかりスピードが出て、コンパクトなスイングでも問題なくボールを飛ばす事が出来ます。
フラットドライブ系のストロークはもちろん、スピードのあるスライス系サーブやボレーも非常に快適。
IC ALLでは弾きによって飛距離が出やすく、反対にEXバイトなら食いつきが強まる分だけ飛距離を押さえられるように感じました。
スピン性能:弾道は基本低め、でも調整しやすい
スピン性能に関しては標準的。
掛けようとすれば問題なく掛かりますが、一番気持ち良く打てるのはフラットドライブ系の真っ直ぐなボールでした!
フラットドライブ系の速いボールで攻めつつ、押され気味の時はスピン量を増やしてつなぐ・・・こういった使い分けが自然に出来ます。
(グリグリなスピンを求める人には合わなそうな感じでした。)
振り抜き:水平方向へは振り抜きやすい
フレーム自体はかなり扁平(ひらべったい)形状で、特に水平方向には空気抵抗が少なく振り抜きやすかったです!
今回はインドアハードだった事もあり、とにかく真っ直ぐな弾道のボールを速いスイングで打っていくのが気持ちよかったぁー!
取り回し:かなり楽。SWは軽いかも。
取り回しも良好で、ボレーなどの瞬間的な操作もかなり楽に感じました。
後日スイングウェイト(SW)を計測したら約290だったのですが、数字以上に取り回し・操作性は良好でした!
更なる球威を求めるなら鉛テープで加重するのが良さそう。
・使い切れるパワフルさが魅力!
・基本は低めの弾道が打ちやすい
・スピン量はある程度調整可能
・水平方向へ振り抜きやすい
・取り回しは楽
・鉛テープで重くしても良いかも
ベストマッチ:ICONIC ALLが良い!
複数のストリングで試しましたが、個人的なベストマッチストリングはICONIC ALLでした!
マイルドな打感と素直な弾きはフレームの特性と近く、非常に使いやすい仕上がり。
全体のバランスが良く、なんでもやれちゃいそうな扱いやすさ。
(乱暴なスイングをするとボールが収まらない場面もありましたが。笑)
ストリングの味が素直に分かるフィーリング
このFX500の良い所は単純に性能だけじゃなく、ストリングを変えればしっかりフィーリングが変化するという事!!
この素直さをもったパワー系ラケットってそう多くないので、このラケットの大きな魅力と言えるでしょう!
FX500TOURとの違い:パワーと弾道に差!
FX500TOURと基本的な特性は似ていますが、FX500の方がラケット自体のパワーがあって弾道の上げ下げもしやすい印象。
TOURはもっと強くスイングしていきたい人、もっとピンポイントなコントロールを求める人にオススメな仕上がりとなっています。
ブレも少なく、パワーさえ問題なければどちらを選んでも不満に感じる事はそれほど多くはなさそうです。
ピュアドライブ比較:性格が違う2本!
最大にして最強のライバルであるバボラ最新作:ピュアドライブ2021と比較すると、それぞれ性格にかなりの違いがありました!
打感:かっちりなPD アッサリ柔らかめのFX500
ピュアドラの方がフレーム全体のかっちり感・剛性感が強く、打感としても若干硬め。FX500はもっと打球感が柔らかく、ボールの飛びもアッサリしています。
ピュアドラの方が思っ切りパワーをぶつけるのには向いてると感じました。
性能:爆発力のPD 扱いやすさのFX500
ピュアドライブはパワーと飛びをスピンで抑え込むような感覚が強く、ある程度のスキルが無いとスーパーカーに乗せられたペーパードライバー状態になりかねません(笑)
その代わりに上手く使いこなした時の爆発的なパワー&スピンが魅力のラケットだと言えます。
一方のFX500はピュアドラのような強烈さはないものの、全体的にクセが少なく直感的にコントロール出来る印象でした。僕個人もそうでしたが、一般レベルのプレイヤーなら意外とFX500の方が使いやすく感じる人が多くなると思います。
・ピュアドラとFX500は性格が違う!
・かっちり、パワフルなピュアドラ
・柔らかく、素直なFX500
・最大球威ならピュアドラ
・振り切っても扱いやすいFX500
データ比較:実はしっかり回転が掛かる!
ピュアストライク100、NOVA100という中厚系100平方インチのラケットとデータ比較を実施しました。
100平方インチのラケット3本で打ち比べをしましたが、FX500が1番スピン量が多いという驚きの結果に!!
感覚的にはそれほどスピン方向のスイングをしたつもりはないのですが(笑)
データと感覚を総合して考えると、飛ばすのはラケットに任せてプレイヤーはスピンとコントロールに集中出来ますね。
着弾点が安定していたのも特筆すべきポイント!
最安値:AMAZONが狙い目かも!
楽天市場でショップを見て回りましたが、FX500の実勢価格(国内正規品)は¥29,040でした。
ただ、AMAZONで調べると¥22,869(※予約品)があり、これが最安値と思われます。
僕は楽天市場で10%オフクーポン、5のつく日でポイント加算などを駆使し、29,040円を実質24,000円ちょっとで購入する事が出来ました!
詳しい手順に関しては「ラケットのお得な買い方」で詳しく解説しています。
動画インプレはこちらからチェック!
まとめ:FX500はクセが少なく使い易い1本
・FX500を複数セッティングでテスト
・柔らかく、クセが少ない打球感
・しっかり使い切れるパワー
・真っ直ぐな弾道のボールが打ちやすい
・スピン量はある程度調整可能
・ピュアドラとは結構性格が違う1本
・ストリングで味変出来る素直さ