エッジが効いてる硬めのポリ!
ヨネックスの5角形断面ポリ:ポリツアースピン(POLY TOUR SPIN)をインプレッション!
✅球が持ち上がる!スピンが掛かる!
✅硬めでシャープな打球感
ヨネックス ポリツアースピン
(YONEX POLY TOUR SPIN)
スピンボールを駆使した粘り強いストロークで、自己最高ATP48位を記録した事もある西岡良仁選手。
そんな彼が使用しているストリングがこのヨネックス・ポリツアースピンです!
縦にナチュラル、横にポリツアースピンをハイブリッドする事で、世界の強打者たちにも負けないボールを生み出しています!
湿気が凄すぎてニューガットが1時間ちょいで二本切れた…湿気多いとナチュラルは切れやすいんやけど、初めてこんなに早く切れた🙁
— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) July 23, 2020
そして二本とも全くおんなじ位置!ちゃんと芯捉えて打ててる証拠ですね!^_^#yonex #ヨネックス #vcore限定色 pic.twitter.com/DzPZ2xBMu2
ポリツアースピンのスペック
製品名 | ポリツアースピン |
素材 | ポリエステル (ハイポリマーポリエステル) |
断面形状 | 5角形 |
構造 | モノフィラメント |
太さ | 1.20mm 1.25mm |
色 | コバルトブルー ブラック |
価格 | ¥2,500+tax (12m) ¥31,500+tax (240m) |
5角形断面でスピン性能を向上!
ポリツアースピンの最大の特徴である5角形断面。
エッジが非常に強く効いていて、パッと見ただけでもボールを引っ掛けてくれそうな雰囲気。笑
実際、指で触ってもかなり硬さとカドを感じる、シャープな形状になっています。
セッティング:ピュアスト16/19に45ポンド
ストリング | ポリツアースピン 1.25mm |
ラケット | バボラ ピュアストライク16/19 2017年 |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
重量増加 | +17.5g |
重量増加は+17.5gとかなり重め。(PTストライクは+16.5gでした。)
トップ側が1g重たくなると振り抜きや球威に大きな影響が出ると予想されます。
張ってみた感触:明らかに硬く、張りづらい
触ってみると素材が明らかに硬く、カドが立っているのでとても張りづらいです。笑
硬さはソリンコのコンフィデンシャルと同じか少し硬いくらい。クロスストリングを通す時はヨレ・ねじれにも気を配らないといけないだけでなく、カドが食い込みすぎるとメインが削れてしまう為・・・とにかく張るのは大変なストリングです。
・西岡選手がハイブリッドで使用
・エッジの効いた5角形断面ポリ
・重量増加は+17.5gで重め
・ヨレ、ねじれなど張りづらい
打球感:ガッチリ硬め
同じ1.25mmのPTファイア、PTストライクと打ち比べたのですが、1球打った瞬間に『これ硬っ!!』と感じる打球感でした。
多角形ポリの中でも硬め+重めの打球感
5角形や6角形のポリエステルは多く販売されていますが、その中でもポリツアースピンは硬め+重めの打球感。
ハイパーGやコンフィデンシャルよりも硬さが目立ち、インパクトでの重みはHEADリンクスツアーと同等レベル。
フィーリングの面ではかなりハード系ストリングと言えそうです。
手首・肘に不安がある人は避けた方がベター
インパクト時にガツンと衝撃が来る為、手首や肘に不安があるような方は避けた方が良さそう。
・打感は硬くて重い
・打感はポリの中でもハード
・手首、肘に不安がある人はNG
性能:引っ掛かりが強く高弾道で打てる!
ボールの引っ掛かりが非常に強く、高い弾道のスピンボールを打ち込んでいけるまさに”スピン系ストリング“という性能。
反発力:アシストは皆無だけどパワーロスもしにくい
ストリング自体が持つ反発力や弾きというのはほぼ皆無。アシストは期待しないのが良さそう。
ただ硬さがあるため、速いスイングでのたわみ過ぎ・食いつき過ぎを防ぐ事が出来ます。パワーのあるプレイヤー、スイングの速いストローカーなら、強烈なスピンボールを打ち込むのに適したストリングと言えます。
スピン性能:ボールを削りとるようなスピン性能
5角形のエッジが鋭い事でボールが引っかかるような感触はもちろん、ボールの表面が削れるような感触と言っても良いくらいです。
弾道は非常に上げやすく、スイングパワーが効率良くスピン量に変換されるようなイメージでした。
・スピン系らしい性能
・ボールの引っ掛かり感が強い
・弾道を上げやすい
・アシストは皆無
・パワーがスピンに変換される
・スイングパワーがある人向け!
コスパ:単価が安いのでコスパはGOOD!
ハードヒッター向けのガッツリ系ポリですが、単価が安いのでコスパもGOODです!
単張最安値:¥910+送料
12mカット品の最安値はYテニスショップの910円+送料となっています。
ロール最安値:¥9,870→1張分¥617!
200mロールの最安値はテニスデポの9,870円で、1張り分は約617円と非常に安くなります!
スタンダードモデルであるポリツアーポリよりも実は安いんです!
ポリツアーシリーズの選び分け方
プロ:柔らかさと弾きをバランス良く満たしたスタンダードモデル
ファイア:手応えが軽め、すっきりと球が飛ぶスピード系
レブ:少し柔らかめ、適度な引っ掛かりがある扱いやすいスピン系
ストライク:反発抑えめ、手応え重めで、厚い当たりを引き出すポリ
スピン:打感が硬く反発抑えめ、引っ掛かりが強いハード系スピン
練習頻度の高いスピン系ストローカーにオススメ
・スピン系ストローカー
・練習頻度、張り替え頻度が高い人
・硬めのしっかりした打感を求める人
・ボールの引っ掛かり感を求めている人
パワーがあるラケットと組み合わせたい
このストリングを張るのであれば、VCORE98などのような中厚系ラケットからピュアドライブのような黄金系スペックと組みわせるのが良さそう。
薄ラケやしなりの強いラケットとの組み合わせは、手応えが重たくなりすぎて一般プレイヤーには扱いきれない可能性が高いです。
ライバル比較:コンフィデンシャルやウルトラケーブルなど
ライバルと言えそうなのは、ソリンコ・コンフィデンシャルやWeissCannonのウルトラケーブルなどの多角形ポリエステルストリングですね!
コンフィデンシャル:より推進力が出しやすい5角形
ソリンコのコンフィデンシャルも手応えがしっかりしているのは共通していますが、こちらの方がより推進力を出しやすい印象。
弾道を上げすぎずに、スピードとスピンがミックスされたボールを打ち込むのならこちらがオススメ。
もっと強烈な引っ掛かり感:ウルトラケーブル
PTスピンは鋭いエッジでボールが良く引っかかるのですが、それ以上に引っ掛かり感が強いのがこのウルトラケーブル。
指で触れると痛いくらい硬くて尖ったエッジがボールを強烈に引っ掛け、高い弾道のスピンボールを生み出してくれます。
まとめ:硬め/重めの打球感+高いスピン性能
・エッジが効いた5角形ポリ
・素材は硬くしっかりしている
・打感は硬め+重めのハード系ポリ
・手首、肘に不安がある人には非推奨
・引っ掛かりが強く高弾道で打てる!
・単価が安く、コスパも良好
・練習頻度が高いスピン系ストローカーに!
・中厚~黄金系ラケットとのセットを推奨