どうも、最新機種だけでなくヴィンテージラケットも気になってしまう男:コトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
今回はプリンスの過去のラケット『DIABLO XP MP』をインプレさせていただきます!
プリンスが今よりも遥かに高いシェアを誇っていた時代に、正統派ボックス型ラケットとしてラインナップに入ってたモデルのひとつがこのディアブロXPミッドプラスでした!
今の市場のラケットではなかなか味わえない、でもちょっと現代っぽさのあるラケットです!
Prince DIABLO XP MP
(ディアブロXP ミッドプラス)
ピュアな競技者向けラケットとして人気を博していたDIABLOシリーズの最終モデル・・・
DIABLO XP MP(ミッドプラス)をゲットしたので、今あらためてこのラケットをインプレしたいと思います!
DIABLO(悪魔)
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) March 8, 2022
+
PHANTOM(亡霊)TOUCH
名前は完全に闇落ち。笑
でも凄くいい佇まい。
一箇所だけグロメット割れたままなので、角切れのリスクを抱えております。 pic.twitter.com/eUYEwqYPpm
DIABLO XP MPのスペック/仕様
モデル名 | Prince DIABLO XP Mid Plus |
フェイス サイズ | 97平方インチ |
重量 | 310g |
バランス | 315mm |
スイング ウェイト | 287 |
フレーム厚 | 22mm フラット |
ストリング パターン | 16×20 |
発売時期 | 2006年頃 |
前身となるTOUR DIABLO(ツアーディアブロ)からフェイスは小さくなり、厚みを増したのがこのDIABLO XPでした。
22mmフラットビームのボックス型フレーム、97平方インチのフェイスに16×20のストリングパターン。
スペックを見るだけでもコントロール性が高そう!
トリプルスレット(Triple Threat)は、懐かしさを感じる人も多いのではないでしょうか!
TOUR DIABLO、TT REBELなどの後継機種。
Embed from Getty ImagesDIABLOと言えばこちら、「ツアーディアブロ」を思い出す人の方が多いのではないでしょうか。
マリッセ(マリーセ)やカプリアティが使用し、才能溢れるプレーで観客を楽しませてくれました。
ちなみにマリーセはいまだにこのツアーディアブロを愛用しています。笑
810円のTOUR DIABLO x ファイヤーストームでバックハンドスライスの鬼と化したやらおじ氏を、ナチュラルパワーを駆使して処す動画。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) March 1, 2022
シングルスでこのクオリティのスライスを連続で打たれたら・・・崩すのはマジで厳しい(笑)
自分もDIABLO打たせてもらったけど・・・やさしさはどこにもいなかった😂 https://t.co/HgHc9nvUDo pic.twitter.com/WWHCSBedDl
つい先日、ツアーディアブロを使う20代と練習してきました・・・(笑)
Embed from Getty Imagesディアブロの前身となるのがTT REBEL (トリプルスレットレベル)。
薄いフレーム、小さいフェイス・・・まさに2000年代始め頃までの”最高峰競技者向けラケット”を体現した存在でもありました。
当時のライバルはピュアコントロール(ストームなど)
Embed from Getty Images当時のライバルラケット
・バボラ ピュアストーム
・ヘッド FXP プレステージMP
・ダンロップ m-fil200
・ヨネックス RDTi80 など
2006年前後はまだまだボックス系ラケットが元気な時代。
もちろんピュアドラとアエロはすでに大人気でしたが、一般プレイヤーではまだまだ従来からの”競技者向けラケット”として21mm前後・フラットビーム・ボックス型のスペックはたくさん存在していました。
今更DIABLO XP MPをインプレッション/レビュー
トップスピン
スライス
ボレー
サーブ(スピード)
サーブ(回転系)
振り抜き
取り回し
打球感:当時は硬くなったと言われてたけど・・・
2006年当時、フレームが厚くなったこともあってなのかツアーディアブロよりも打感が硬くなった・・・という意見が多かったんだとか。
でも今回打った感じでは硬くない・・・むしろ今の市場の中では柔らかいほうなのでは?と思うくらいでした!
ファントムタッチとの相性も良く、ほどよい食いつき+ほどよい打ちごたえが気持ち良いラケットでした!
性能:ドライブよし、タッチよし。実用性あるのでは(笑)
『こんなスペック今更使えないだろうな』という予想をしていたのですが、いざ打ってみると普通に使いやすい!
フレームの重みとフレックスがちょうどいいバランスで、後ろから前に振り切ることで伸びのあるショットを打つことができました!
ループ系が全く打てないというわけではないのですが、さすがにチョリっとこするようなスピンには不向き。
サーブも重みでヘッドが走り、普段よりも速い1stサーブが打てました・・・打ててしまいました(笑)
動画インプレはこちら!
2022年現在:近いスペックのラケットは?
非常に好感触だったDIABLO XP MP。
とは言えグロメットなどは替えが利かないし、状態がいいのを複数見つけるのも一苦労。
ということでDIABLO XPに近いスペックの現行品テニスラケットを探してみました!
バボラ ピュアストライクVS 2022
モデル名 | PURE STRIKE VS | DIABLO XP |
フェイス サイズ | 97 | 97 |
重量 | 310g | 310g |
バランス | 310mm | 315mm |
スイング ウェイト | ?? | 287 |
フレーム厚 | 21-22-21 mm | 22mm フラット |
ストリング パターン | 16×20 | 16×20 |
一番期待値が高そうなのは新たに登場するピュアストライクVS。
スペックは非常に近く、97平方インチに16×20のストリングパターンは同じ。
ピュアストVSの方がパワーが出て、より現代テニス向けになってるのでは。
プリンス ファントムグラファイト97
モデル名 | PG97 | DIABLO XP |
フェイス サイズ | 97 | 97 |
重量 | 315g | 310g |
バランス | 305mm | 315mm |
スイング ウェイト | 290 | 287 |
フレーム厚 | 22.5-18.5 mm | 22mm フラット |
ストリング パターン | 16×19 | 16×20 |
同じプリンスで現在最もスペックが近いのがこのファントムグラファイト97 315g。
ほどよい食いつきとしっとりとした打球感、ドライブが伸びる性能・・・共通点が多い両者。
使い方もフィーリングも比較的近いところにあると思うので、ディアブロXPが好きだった人は打ってみて欲しい1本。
ウイルソン プロスタッフ97
モデル名 | PRO STAFF 97 v13 | DIABLO XP |
フェイス サイズ | 97 | 97 |
重量 | 315g | 310g |
バランス | 310mm | 315mm |
スイング ウェイト | ?? | 287 |
フレーム厚 | 21.5mm | 22mm フラット |
ストリング パターン | 16×19 | 16×20 |
フレームの厚み、ボックス具合、フェイス形状など、非常にそっくりな感じがするプロスタッフ97。
V13のフィーリングはDIABLO XPに近い感じがあり、少し太めのポリエステルなどを合わせるとさらに似そうな予感。
テクニファイバー:TF40 2022
モデル名 | TF40 | DIABLO XP |
フェイス サイズ | 98 | 97 |
重量 | 305g 315g | 310g |
バランス | 325mm 310mm | 315mm |
スイング ウェイト | ?? | 287 |
フレーム厚 | 21.7mm | 22mm フラット |
ストリング パターン | 16×19 18×20 | 16×20 |
クラシカルな雰囲気を持っているTF40も、DIABLOシリーズに近い使い方ができるテニスラケット。
フィーリング的にはTF40の方がカチッとしている・ソリッドな感じなので、打感というよりも性能的に近いものを探している人向けという感じ。
プリンス・ディアブロXP:インプレまとめ
・現在の市場ではハードなスペック
・でも意外と使いやすくてビックリ
・硬くはなく気持ちいい打感
・ループ系スピンには若干不向き
・後ろから前のスイングで伸び!
・コントロール性は非常に高い
・今使っても魅力的だった。