2024年モデルにつていはこちらの記事でインプレしています。
・AUXETIC搭載モデルを評価
・打球感は柔らかくマイルド
・大きなスイングで打ち込める
・クセの少ない性能バランス
・オールラウンドなラケット
理想的なラケットを求めて彷徨い続けている男:コトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
今回は2022年にモデルチェンジされた『SPEED MP(スピード・エムピー)』をインプレッション!
新たにAUXETIC(オーセチック)を搭載したことによって、より安定して柔らかい打球感を実現しているのがこのラケット!
オールラウンドな性能を持ち、大きなスイングでしっかり打ち抜いていくことが出来るラケットになっています。
マイラケ候補として使い込んでいきたいと思います!
全体的に軽い方向にブレているのが気にはなるものの、ヘッドラケットの中でも柔らかく広いスイートエリアを持っていて使いやすいモデルに仕上がっています!
自分好みにカスタムして育てていけるラケットですね!
メリット | デメリット |
・柔らかい打球感 ・広いスイートエリア ・クセのないスペック&性能 ・カスタムベースとしても良し |
・弾きが控えめ ・軽めの個体が多い |
この記事では『スピードMP 2022年モデル』を徹底的に解説させて頂きます!
・オールラウンドにプレーしたい
・スピン+早いテンポのストローク
・カスタムベースを探してる
・柔らかめの打球感
・複数のショットを打ち分けたい
HEAD SPEED MP 2022
(ヘッド・スピードエムピー)
2022年3月に発売となったHEAD SPEED MP 2022年モデルをゲットしてきました!
AUXETIC(オーセチック)構造のカーボンをヨーク部分を搭載し、オフセンター時にも安定性を向上させているの新モデル。
シャフトの内側にはAUXETICのマークがプリントされてます。
グリップエンドはSPEED2022だけの仕様である、ブロンズ(ピンクゴールド)が採用されています。
【ドロー解説】
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) June 1, 2022
☑️TOUR100改:過去1年TOPで活躍し続けてる現王者&第1シード
☑️SPD MP:期待の新人。ポテンシャル文句なし。あとは実戦で結果を残せるか。
☑️EZ98:癖ツヨ伏兵。徐々に好感度UP。最も互換性が低く故に存在感。
☑️BLD100:スペックはドンピシャ。可もなく不可もなく癖も球威もなく。 https://t.co/ImlQJ4E51W
SPEED MP(2022)のスペック/仕様
モデル名 | HEAD SPEED MP 2022 |
フェイス サイズ | 100平方インチ |
重量 | 300g |
バランス | 320mm |
スイング ウェイト | – |
フレーム厚 | 23mm フラットビーム |
フレックス | RA62 |
ストリング パターン | 16×19 |
CPI | 500 |
グリップ サイズ | 1-5 |
発売日 | 2022年3月 |
価格 | ¥39,600 |
スペックは前作・前々作のSPEED MPと全く同じになっています。
実測値 | |
重量 | 294g |
バランス | 315mm |
スイング ウェイト | SW279 |
RA値 | RA62 |
実際にショップで計測してもらった数値がこちらなんですが、カタログ値よりもかなり軽い個体なのが分かりますね。(※知り合いのSPEED PROもかなり軽かった・・・)
2回目以降は加重をして300g・SW290に近づけて使用していました。
SPEED MP(2022)の特徴:AUXETIC(オーセチック)を搭載
変形の仕方が特殊な構造であるAUXETIC(オーセチック)を、カーボン素材で作ったものをヨーク部分に搭載。
これによりオフセンター時にもヨーク部分の変形が均一化されやすく、安定したショットを可能にするコンセプトのラケットになっています。
SPEED MP(2022)の性能をインプレッション!!
ストローク | 1 | スピンは良くかかる |
ボレー | 0 | 乗せて運べる感 |
サーブ | 1 | 特に回転系が○ |
ドライブ | 0 | 推進力が出にくい |
トップスピン | 1 | 回転の調整しやすい |
弾道の高さ | 1 | 引っ掛けて持ち上がる |
スライス | -1 | 食いつき過ぎて微妙 |
反発力 | -1 | 意外なほど弾かない |
パワー | -1 | 回転過多になりがち |
ホールド感 | 1 | 食いつきは十分 |
安定性 | 0 | 標準レベル |
操作性 | 1 | 操作はしやすい |
振り抜き | 1 | 面100としては優秀 |
減衰性 | 1 | 振動はマイルド |
快適性 | 0 | 不快さはない |
打球感 4/5点:柔らかく食いつきがいい!
G-TOUR3 1.23mmを45ポンドで張り上げて使用しましたが、柔らかい打球感に仕上がっていました!
しなりが強いというよりは、ストリングベッドのたわみが大きくストリングの特性が最大限に引き出されるという印象。
打球感の柔らかさはブイコアプロ100に非常に近く、アイソメトリック構造ではない分だけSPEED MPの方が若干クリアな打感という印象。
ストローク 3/5点:少し高めの弾道のスピンが◎
食いつきの良さ、ストリングの高い可動性により、弾道を上下に調整しやすいですね!
ゲーム中に起こる様々な状況に順応しやすい、高い対応力を持ったオールラウンドなラケットだと思います!
ただしG-TOUR3 1.23mmだと食いつきが良すぎる感じもあり、もう少しハリのあるストリングにした方がレスポンスが良くなって使いやすいかも。
緩急つけて相手の態勢を崩すのもやりやすい!
ボレー 3/5点:操作はしやすいけど若干打ち負けやすい
ラケットの操作性は高く、ネットプレーでも対応力は高く扱いやすいモデルです。
食いつきが良いので、乗せて運ぶ・押して飛ばすような感覚をつかみやすいのも特徴。
ただ、弾き飛ばす感覚が少なめなので、ダブルスの壁ボレーには若干不向きかもしれません。
(こういうボレーならレスポンスの良いTOUR100の方がいいかも)
サービス 4/5点:スピンを掛けて変化させやすい
振り抜きのしやすさ、スピンの掛かりやすさもあるので、特に回転系のサーブが打ちやすいのが特徴。
曲げる・跳ねる調整はしやすく、サービスゲームで安定感のあるプレーが出来るはず!
球威を求めるのなら、重量やストリングもカスタムしていく必要はあるかと思います!
SPEED MP2022の動画インプレはこちら!
こちらの動画でもファーストインプレッションを分かりやすくまとめています!
インカレ・シングルスベスト16の経験を持つ町田さんにもSPEED MPをインプレしてもらいました!
プレーレベルの高い人はSPEEDをどう感じるのか?というのが分かるリアルな感想をまとめた内容になっています!
高評価ポイント:柔らかい打球感+クセのなさ
・掴み感のある柔らかめの打感
・全体的にクセのない使用感
・スピンを掛けやすい
・弾道が上げやすい
・100sqinchでは振り抜き良好
・カスタムしやすい1本
ボールを掴む感触のある、柔らかめの打球感は好きになる人も多そうな1本。
それでいてクセが少なく、性能のバランスもとれているのがSPEED MPのいいところ。
100平方インチとは思えないくらい振り抜きは良く、広いピッチでボールを持ち上げやすく、特にスピン系で振りぬいていきたい人は気に入るはず!
またクセがない分、ストリングやカスタムで自分好みの味付けを反映しやすいのも、高評価ポイントと言えるでしょう。
低評価ポイント:意外とスピードが出にくいかも
・意外と球速が出にくい
・軽めの個体が多いかも?
・カスタムした方がいい
・グリップサイズ悩ましい
意外とスピード、特に弾きによる初速が感じにくいのが気になったところ。
パワーがないワケじゃないんですが、エネルギーがスピン量に食われてしまって推進力が出ないように感じる場面も。
僕のは購入時のスペックが294g/315mm/SW279で、カタログ値よりもかなり軽い方にずれている個体でした・・・カスタムをしない人が購入したのが同様のスペックだった場合、想像よりもパワー不足気味に感じるのではないかと思います。
あとはSPEED以外にも当てはまるところなんですが、G2とG3でサイズがかなり違うのが気になったポイントですね。
G2だと結構細め(ダンロップと同じくらい)なんですが、G3は結構太くて(バボラやウイルソンと同じくらい)扁平率も低いかなり丸いグリップになっているので選ぶのが難しいポイント。
セッティングのポイント:しっかり感を加える
ラケットの特性としては、打感の柔らかさや食いつき・弾道の上げやすさには優れている一方、反発力(=レスポンス)や打ちごたえの面では若干イマイチな印象。
G-TOUR3の1.23mmだと柔らかさは良かったものの、球威が出づらく決めきれない感じになりました・・・
少し硬めでレスポンスの良いポリエステル系がオススメで、G-TOUR1やファントムプロ、ポリツアーストライクなどを張れば、より球威を出しやすくなるはずです!
スピードMP(2022)とライバルを比較!
<SPEED MPのライバル>
・VCORE PRO100(2021)
・ピュアストライク100
・TOUR100
・CX400TOUR など
SPEED MP2022のライバルになるのは、300g/320mm+100平方インチ+23mm前後のフィーリング系黄金スペックのラケットですね。
スピードMPとライバルラケットとの比較一覧
モデル名 | SP MP | VC PR | PS | TR | CX 4T |
---|---|---|---|---|---|
球威 | △ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ |
しなり | ◯ | ◎ | △ | △ | ◯ |
操作性 | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ◯ |
振り抜き | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
スピン | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
ドライブ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
スライス | △ | ◯ | △ | △ | ◯ |
食いつき | ◎ | ◎ | △ | ◯ | ◯ |
弾道 | 中 | 高 | 中 | 中 | 低 |
疲れにくさ | △ | △ | ◯ | ◎ | ◯ |
このカテゴリーのラケットはどれも性能バランスは整っており、極端な差はないのがリアルなところ。
SPEED MPは柔らかさと弾道の上げやすさがあるものの、際立つ個性はないと言えるのでは(笑)
このカテゴリーの中でも最もしなりが大きく、打球感も柔らかいのがVCP100の特徴。
ボールを押し込む、弾道を持ち上げるといった操作がしやすく、特に力のある男性にオススメしたい1本。
スピードMPと使用感は似ていますが、こちらの方がより厚い当たりで打ち込む人向けという感じですね。
RA72と高く、破壊力のあるボールを打ち込みやすいのがピュアストライク100の特徴。
反発力も使いながらスピンボールを打ち込みたい、という人にはすごく刺さる1本。
SPEED MPとの選び分けるポイントは打球感で、柔らかさはSPEED、硬くてクリアな感触ならピュアストライク100ですね!
操作性+ほどよいしなやかさ+反発力をミックスしたのがプリンスのTOUR100。
RA63,64前後、フレームにもラウンドっぽさがあり、打球感は柔らかさがあるのに弾きが良いのが特徴。
SPEED MPとの選び分けは正直かなり難しく(笑)、ここに関しては今後両方を使い込んでから追記していきたいと思います!
ボックス系でありつつ、フィーリング系黄金スペックであるCX400TOUR。
RA67で意外とカチッとしたフィーリングがあり、スイングが速くなるとボックスっぽいしなり感が出てくるという感じ。
GXT SPEEDのようなカチッとしたフィーリングを求めてた人は、CX400TOURの方がしっくりくると思います!
HEAD SPEED MP(2022):インプレまとめ
・安定して柔らかい打球感を実現
・厚い当たりで打ち抜ける性能
・オールラウンドな戦術に対応
・弾道の調整がしやすい
・カスタム前提のラケット