・ルードが選んだハイブリッド
・引っかかり+若干の食いつき
・ハードヒッター向けの組み合わせ
・ストロークでこそ光る性能
ポリとポリを組み合わせるハイブリッドの可能性を追求したい男:コトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
今回は2022シーズンに2回のGS大会準優勝を果たしたキャスパー・ルードが使用しているハイブリッド『ポリツアースピンxポリツアープロ』をインプレッション!
PTスピン由来の引っかかりの良さを残しつつ、PTプロの柔らかく食いつく感触が組み合わさり、強く打つほどに独特の感触・性能を引き出せるポリxポリのハイブリッド。
正直、一定以上の筋力・スイングスピードがないとあまりメリットを感じられないセッティングではあるものの、球速のあるスピンボールを打ち込めるポテンシャルがあります!
・中〜高弾道スピンを打ちたい
・ストロークを強打したい
・ルードのプレーが大好き!
・引っ掛けて弾道をあげたい
ポリツアースピン x ポリツアープロ
今回はヨネックスのポリツアースピン(POLYTOUR SPIN)1.25mmと、ポリツアープロ(POLYTOUR PRO)1.30mmを組み合わせたハイブリッドストリングをインプレッション!
ルードが使用しているハイブリッド
このセッティングは、2022年全仏・全米で決勝進出、世界ランキング2位と躍進を遂げたノルウェーのキャスパー・ルード(Casper Ruud)が使用しているもの。
Embed from Getty Images縦の青いストリングがポリツアースピン、横の黄色いストリングポリツアープロ。
それぞれのストリングの特徴
・5角形断面のポリエステル
・エッジが鋭く硬い素材
・打球感はシャープで硬い
・高弾道にしやすい引っかかり
・丸型断面のポリエステル
・弾きの良い打球感
・食いつきも感じやすい
・ポリエステルの定番
・癖のない使用感
セッティング
メイン ストリング | ポリツアースピン 1.25mm |
クロス ストリング | ポリツアープロ 1.30mm |
ラケット | YONEX EZONE98L |
テンション | 45ポンド |
重量増加 | +18.2g |
ルードと同じゲージ(太さ)、同じ縦横の組み合わせにして、マイラケであるEZONE98Lカスタムに45ポンドで張り上げました。
硬い素材の5角形が縦、若干柔らかい丸形が横になるため、ストリンギングはちょっとやりにくい印象。
インプレ / 評価
食いつき
反発力
引っかかり
表面の滑り
耐摩耗性
性能維持
打球感:PTスピンより掴む感じがUP
打球感は基本的に硬めのフィーリングですが、PTスピン単体よりも若干食いつきが増しています。
ただその食いつきを引き出せるのは一定以上のスイングスピードを発揮出来た時だけで、ゆっくり振っている時はガチッとした板っぽい感触。
インパクトでの手応えも重ためで、力のあるプレイヤー向きの打球感だと思います。
性能:中弾道の速いスピン
ストロークでは中くらいの弾道+球速もあるトップスピンが打ちやすく感じました。
5角形の持つ引っかかりの良さ・弾道の上げやすさは残しつつ、PTプロが入ったことで硬い多角形にありがちなピーキーさを和らげている印象。
弾道の調整はしやすいものの、スイングスピードがないと浅いボールになりがちなのは要注意。
疲れてきたらちょっときびしいなという感じ(笑)
耐久性/性能維持:滑らないので摩耗は控えめ
5角形+丸形の組み合わせはストリングがあまり滑らない=動かないので、ストリング表面の摩耗・消耗も控えめ。
縦糸のPTスピンの方が硬いため、ノッチもあまり出来ません。
メリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット |
・弾道が上げやすい ・引っ掛けるスピンも可 ・強打でもロスが少ない ・単体よりホールド感UP ・打ちごたえがある |
・基本は硬めの打感 ・手応えは重い ・ほぼハードヒッター専用 |
セッティングのポイント
このセッティングの特徴としては打ちごたえ・回転量・弾道の高さを出しやすいのが特徴で、打感の柔らかさや反発力はやや抑えることができます。
例えばルードと同じくEZONE100ならシャープに弾いて低弾道で飛び出すという基本特性を、もっと手応えがあって弾道の上げやすい使用感に調整することが出来るので相性は良さそう。
同じヨネックスでも反発力が控えめなVCORE95や、VCORE PRO97Dなどに張ると、控えめに言ってもかなりハードで飛ばないセッティングになると思います。笑
まとめ
ポリツアースピン×ポリツアープロ
・引っかかり+若干の食いつき
・ハードヒッター向きの使用感
・ストローカーにメリットあり
・振り抜きが甘いと浅くなりがち
・単張よりも扱いやすい