・デザインやカラーがカッコいい
・AUXETICが搭載された新型
・強打してもブレないフレーム
・ボレーや両手バックが快適
・ドライブ系を打ち込む人に!
デザインだけでなく素材にも初めて変更が加えられた最新モデル『ヘッド・グラビティMP 2023年モデル』をインプレッション!
こんな人にオススメ |
どのショットも確実に制御したい人 ドライブ〜フラットまで打ち込みたい人 ハッキリとした打球感が好きな人 シバき倒していきたい人 |
メリット・デメリット |
○ クリアな打球感 ○ ブレないフレーム ○ ボレーも安心 ○ 高いレベル帯で恩恵大 × 100にしてはアシスト少ない × AUXETICの恩恵は微妙 |
この記事では『HEAD GRAVITY MP 2023』を徹底的に解説させて頂きます!
ヘッド・グラビティMP 2023
(HEAD GRAVITY MP)
ズべレフやルブレフなどハードヒッターが愛用するグラビティシリーズの中で、最もスタンダードなスペックがこのヘッド・グラビティMP 2023。
これまで同様、面と裏で異なるデザインを踏襲。
カラーは黒を基調に、薄い紫〜グレーに見える塗装を差し色として採用。
GRAVITY MP 2023のスペック/仕様
モデル名 | HEAD GRAVITY MP 2023 |
ヘッド サイズ | 100平方インチ |
重さ | 295g |
バランス | 325mm |
スイング ウェイト | (319※) |
厚さ | 22mm 均一 |
フレックス | (59※) |
ストリング パターン | 16×20 |
長さ | 27 (685mm) |
グリップ サイズ | 2,3 |
CPI | 400 |
価格 | 税込 38,500円 |
発売日 | 2023年4月 |
(※TennisWarehouseより参照)
スペックに関しては前作からの変更はなし。
<CPI:400>
・RADICAL MP
・BOOM PRO
・EXTREME TOUR
・PRESTIGE MP
CPIは400でラジカルMP、BOOM PROなどと同じ分類となっています。
GRAVITY MP 2023の特徴
広いスイートスポット、画期的なフレーム、革新的なAuxeticテクノロジーにより、アグレッシブな次世代パフォーマンスプレーヤーが、どのような対戦でも圧倒できるGRAVITY MP。
https://www.head.com/ja_JP/gravity-mp-2023-235323.html#
前作からの変更点
・AUXETICをヨーク部分に採用
・デザインのブラッシュアップ
今回のモデルチェンジにおける最大の変更点はオーセチック(AUXETIC)が採用された点。
オーセチックの特徴をざっくり説明すると下図の通り。
特殊な構造をしていることで、通常の素材とは異なり変形の仕方が均一化されるのが特徴とされています。
オーセチックの詳細についてはこちらの記事で解説しているので、よろしければ合わせてチェックしてみてください!
GRAVITY MP 2023をインプレ!
[GRAVITY MP / 薄口レビュー]
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) May 25, 2023
・100/22mmっていう数字以上にハード
・擦るのはNG
・力をしっかり伝えられる人向け
・緩く打つなら使う恩恵ない
・どんだけ打っても基本ブレない
・ボレー意外と良い
・両手BHも良い
・打感はカッチリ系
僕のフィジカルやスキルでは話になんないなって感じでした!残念。 pic.twitter.com/j3AfFWP6Tz
ストローク | 1 |
ボレー | 1 |
サーブ | 0 |
ドライブ | 2 |
トップスピン | 0 |
弾道の高さ | 0 |
スライス | 1 |
反発力 | 0 |
パワー | -1 |
ホールド感 | 0 |
安定性 | 1 |
操作性 | -1 |
振り抜き | 1 |
減衰性 | 0 |
快適性 | -1 |
※-2から+2までの5段階で評価
しっかりしたフレームに16×20のパターンを組み合わせたことで、ドライブ系のショットを高い精度で打ち込むことが出来るラケット。
100平方インチ+22mmとしてはアシストはかなり控えめな印象で、しっかり振り切ってシバける人向けのモデルと言えるでしょう。
打球感:しっかりしていてブレない
今回はナイロンマルチであるVELOCITY MLTを張り上げてあるものをテスト。
RA59程度のはずなんですが、しなやかさよりもブレないかっちりとしたフィーリングが印象的でした。
いわゆる厚ラケなどの硬さとはまたちょっと違う、”硬質感”という表現が似合うかなと思いますね!
ほぼ同スペックのBLADE100v8と比較すると、GRAVITY MPの方が明らかにクリア・ドライ・硬めという印象。
人によって打球感の硬いor柔らかいが分かれるタイプのラケットで、そこらへんはプレステージに通ずるものがあるように思いました。
今作で新たにAUXETICが搭載されたのですが、打球感のハッキリとした変化は感じませんでした。
歴代モデルを愛用されていた方は違和感なくスイッチ出来ると思います。
逆にAUXETIC搭載による変化を期待している人はちょっとガッカリしてしまうかも?
性能:ドライブとボレーが打ちやすい
グラビティMPを使ってみて恩恵を感じたのが両手バックハンドの強打とボレー。
ブレないフレームのおかげで両手バックではスピードが出しやすく、ボレーでは相手の突き球に対しても負けずに安定して深めに返すことが出来ました。
スイートエリアは若干先端寄りなこともあり、遠心力を上手く使った高速スイングが出来る超上級者には間違いなく武器になる1本。
ただし100平方インチ+22mmというスペックの中ではアシストは控えめで、スピンに関しても擦るような打ち方はNG。
速いスイング、厚い当たりで捉えるスキルなど、プレイヤーに求められる要素は多いように感じました。
良い意味でもネガティブな意味でもプレイヤー次第のラケットとなっています。
メリット・デメリットまとめ!
メリット | デメリット |
・ビジュアルの良さ ・フレームの安定性 ・強打でも安心できる ・クリアな打球感 ・ボレーが打ちやすい ・振り抜きが良い |
・100としてはアシスト少ない ・振りきれないと恩恵感じにくい ・AUXETIC効果は微妙 |
インプレ動画はこちら
GRAVITY MP 2023のライバル
<GRAVITY MPのライバル>
・PHANTOM100
・BLADE100 v8 など
スペックが近いのはPHANTOM100、BLADE100といった薄いフレームの100平方インチ。
性能やターゲットが近いのはPHANTOM100。
スピンのかけやすさや振り抜きを重視するならファントム、直線的なスピードやカッチリ感を重視するならグラビティMP。
ただし100平方インチにしてはアシストも少なく、実際には98平方インチ+中厚〜薄ラケも十分比較対象に入ってくるかなと思います。
GRAVITY MPがライバルに勝っているところ
グラビティMPの優れているところはフレームに安定感があり、そこに16×20の若干密なパターンが組み合わさることで弾道もブレにくくなっているという点。
特に速いスイング、速いボールを軸にラリーを組みたてて行く人には安心感をプラスしてくれるはずです。
買う・買わないの決め手:デザイン
買うかどうか悩んだ時に判断をするポイントはデザインだと思います。
『デザインが大好き』っていう気持ちがあるなら買ってOK。
(※体力に合わせたスペックを選ぶ必要はありますが)
逆にデザインにそこまで惹かれていないのであれば、性能的にあまり差がないので旧型を安く買う方がお得。
個人的総評★☆☆ :イケメンだとは思う。
今回のモデルチェンジでデザインのカッコ良さは歴代最高になったと思います。
特に男性にウケそうなカッコ良さがあり、女性ウケのいいBOOMと合わせてHEADのAUXETIC世代のデザインはセールスに大いに貢献している印象。
ただし、性能面で歴代モデル以上のアドバンテージが付与されてる感じはなく、正直に言えば今回もマイナーチェンジ扱いでもいいのでは?という印象。
2代目と同じく「色だけ変えました」って言われたら信じてしまいそうな気がします。笑
今回はナイロンマルチでテストしましたが、もしかしたらポリの方がしっかり感や打ちごたえが出てグラビティの良さがもっと引き出せたのかも・・・とは思いました。
HEAD GRAVITY MP 2023:まとめ
・デザインのカッコ良さが◎
・AUXETICが搭載された新型
・強打してもブレないフレーム
・ボレーや両手バックが快適
・ドライブ系を打ち込む人に!