・100平方インチ+285gの設計
・パワーとスピンを追及したボックス系
・カッチリしてシャープな打球感
・テンポ良く攻めてボレーで仕留めるラケット
・ライバルに比べると実はカッチリ寄り
CXシリーズの中で最も厚いフレームである『DUNLOP CX400 (2024)』をインプレッション。
ダブルス | ・○・・・ | シングルス |
ボレー | ・・○・・ | ストローク |
低弾道 | ・・○・・ | 高弾道 |
多彩さ | ・・○・・ | 安定性 |
柔らかい | ・・・○・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・・・○・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・○・・・ | スパルタン |
コンパクトなスイングでも弾きで飛ばせる、アシストの強いスペックになっています!
メリット |
剛性による弾きで飛ばせる 楽に操作が出来る 少し低めに速い球が打てる スピンも十分かけられる |
デメリット |
シリーズ内では硬めの打球感 |
CXシリーズの中ではカチッとした剛性感のあるフレームなので打感は少し硬めですが、飛びとスピンのアシストを使いながら楽にプレーすることが可能。
DUNLOP CX400 (2024)をインプレ
車いすテニスの上地選手が長く愛用しているラケットである「DUNLOP CX400 2024」をインプレッション。
シリーズで最も厚い24㎜となっており、フレームのボリュームを感じる外観となっています。
CX400TOURと同じ100平方インチですが、フェイス形状はCX400の方が僅かに丸みがあり下半分が少し大きいように見えました。
CX400のシャフト内側は台形っぽい造形になっていて、ボリュームがあります。
スペック/仕様
モデル名 | DUNLOP CX400 |
フェイス サイズ | 100 inch2 |
重量 | 285 g |
バランス | 330 mm |
スイング ウェイト | – |
フレーム厚 | 24 mm 均一 |
フレックス | RA71 (前作71) |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップ サイズ | 1,2,3 |
発売予定 | 2024年 1月13日 |
価格 | 37,400円 (税抜34,000円) |
他スペックはRA値が引き上げられているのに対し、このCX400はRA71で変更無し。
モールドは変わっているはずですが、前作とあまり大きな違いは感じませんでした。
特徴・コンセプト
操作性を重視し、スピードボールを正確に打ち込みたいプレーヤーに。
パワーとスピン性能を高めた100平方インチの新ボックス形状フレームを採用。
https://sports.dunlop.co.jp/tennis/products/racket/24cx400.html
操作性に優れ、CXラケットならではのしなりとホールド感で、ハイレベルなボールコントロールを可能にし、スピードボールを正確に打ち込める扱いやすいオールラウンドモデル。
新旧の変更点、テクノロジーなどについてはこちらの記事をご覧ください。
打球感:カチッとして良く弾く
柔らかさ | -1 | 柔らかさよりは剛性強め |
打ち応え | -1 | 軽やかに飛ばせる |
スイート エリア | 1 | 十分広い |
弾き感 | 1 | CXで一番弾く |
安定感 | 1 | 剛性はあるのでブレない |
減衰性 | 1 | 平均以上の減衰性 |
快適性 | 0 | フィジカルの負担小 |
CXシリーズでも最も弾きが強く、コンパクトなスイングでもスッキリとボールを飛ばしてくれるアシストがあります。
ただし打球感は結構やや硬めで、他のCXシリーズが柔らかく感じやすいのでどうしても打ち比べると差を顕著に感じてしまいます。
標準的なラウンド系中厚ラケットよりは少し柔らかいかも、でもボックス系とされるラケットの中ではトップクラスのカッチリ感といったところですね。
性能:コンパクトに合わせて返せる
ストローク | 1 | コンパクトに捌ける |
ボレー | 1 | 反発で飛ばせる |
サーブ | 0 | 楽に打てるのが利点 |
フラット | 1 | 合わせて飛ばせる |
ドライブ | -1 | パワーは出しにくい |
トップスピン | 1 | 十分回転は掛かる |
弾道の高さ | 1 | 調整範囲は広い |
スライス | 0 | 悪くないが重み不足 |
パワー | 0 | 球威というよりアシスト |
操作性 | 1 | 285gで扱いやすい |
振り抜き | -1 | 空気抵抗は強め |
弾き感をベースにしたアシストがあり、ストロークからボレーまでコンパクトなスイングで捌ける・合わせられるスペックです。
弾きはCX400TOURよりも強く、重量の近いCX200LSよりも球速や飛びを出しやすく、ボックス系が良いけど楽したい人に最適。
ポジションを下げずにボレーに繋げたいラケット
操作性と弾きの良さを活かしてポジションを下げずにラリーを展開、チャンスと見れば積極的にボレーに出て主導権を握るプレーと相性◎。
女子ダブルスが一番輝きそうなカテゴリーだとは思いますが、男性プレイヤーが使っても意外と活躍してくれるモデルかもしれません。
基本的にはフラットで打ち抜いていくのが楽だしラケットに合った使い方だと思いますが、スピン性能も十分あるので高めの弾道で凌いだりアングルで相手を走らせるようなショットも可能。
個人的・総合評価
CXシリーズで最も強いアシストを受けられるはやはりこのCX400でした。
300g未満のスペックは400(285g)、200OS(295g)、200LS(290g)の3本ですが、味付けはどれもかなり違いますね。
シャープな弾きでテンポを早めて前に出ていきやすい400、食いつきが強く高めの弾道+スピンで伸びの出る200OS、全体的に抑えめの性能でカスタムベースとしての意味合いが強い200LSと言った感じ。
「楽にプレーする」という意味では間違いなくCX400がベストです。
メリット・デメリット
メリット |
剛性による弾きで飛ばせる 楽に操作が出来る 少し低めに速い球が打てる スピンも十分かけられる |
デメリット |
シリーズ内では硬めの打球感 |
弾きの良さと操作性の高さから楽にプレー出来るのが最大のメリットですね。
特にダブルスでの速い展開の中でも、アシストがあることでなにかと助かるなぁと思う事が何度もありました。
フィーリング的には硬め
ノーマルの状態でポリを張るとどうしても硬めの打球感になってしまいますね。
前作2021年モデルを使用する男女比率はおおよそ6:4で、女性ユーザーが非常に多いラケットでした。
そういった点を踏まえてもナイロンと組み合わせた方が良い感触を引き出しやすいはずです。
ライバルラケットの比較
【ライバルラケット】
・X100
・パーセプト100L
・シフト99L v1
・クラッシュ100 v2 など
ライバルとしてはボックス系+中厚+軽量スペックに該当するラケットたち。
一時期はボックス系自体が選択肢が極端に少なく、パワフルなボックス=ほぼCX400の一択というような状況がありましたが、今は選択肢が増えてきておりCX400の唯一性や独自性という点は薄れてきていますね。
柔らかさと球威を両立しやすいX100、バランス型のパーセプト100Lやシフト99Lなど、近しいスペックのラケットと比べるとCX400はむしろ硬めの打感だから生まれるアシストが差別化するポイントなのかもしれません。
まとめ:DUNLOP CX200 OS (2024)
・100平方インチ+285gの設計
・パワーとスピンを追及したボックス系
・カッチリしてシャープな打球感
・テンポ良く攻めてボレーで仕留めるラケット
・ライバルに比べると実はカッチリ寄り