・新たにP.V.Sを搭載
・モールドやスペックは継続
・打球感は少し柔らかめに
・使用感は7割ラウンドな印象
・オススメはやはり290g
・310gは結構ハードル高め
自分のお気に入りラケットがモデルチェンジされたらチェックせずにはいられない男:コトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
先日情報公開されたプリンスの新型テニスラケット『TOUR100 2022年モデル』を徹底解説&インプレッションします!
シンプルな白黒の配色だった前作(2020年モデル)から一転、新型TOUR100は光沢のあるホワイト&メタリックブルーの美しい配色へと進化。
ボックスにラウンドを組み合わせたような独自のフレーム形状は継承されています。
ボールの飛び出し方はラウンドっぽく感じるのに、打球感にはボックスっぽさもあり・・・普通に見えて結構個性のあるラケットに仕上がっています!
100平方インチらしいパワーは出しつつも、ボックスっぽい打球感も含んだラケットという独特な立ち位置を新型もキープしています!
メリット | デメリット |
・前作より若干柔らかめ ・減衰性は優秀 ・弾道の調整はしやすい ・オールラウンドに使える |
・全体的に中庸な感じ ・大きな変化は感じず |
この記事では『Prince TOUR100 2022』を徹底的に解説させて頂きます!
・扱いやすい100平方インチが欲しい
・オールラウンドなラケットが欲しい
・振り抜きもある程度欲しい
・快適にプレーしたい
Prince TOUR100 2022年モデルをインプレ!
バランスの良い性能・使用感によってジワジワと着実に人気を高めてきたプリンスTOURシリーズが、ポップなデザインをまとって新登場!
この記事では最もスタンダードなスペックである「TOUR100」についてインプレします。
艶ありのホワイト+ブルーが非常に美しく、無機質っぽい前作から大きく印象が変化!
ボックスとラウンドを組み合わせたような断面形状に、フレームの外側・内側で若干厚みの異なるモーフフレームとなっています。
TOUR100はボックスとラウンドのハイブリッド形状になっていますが、TOUR95/98と比べてシャフト外側がより丸みのある形状になっています。
TOUR100(2022)のスペック/仕様
モデル名 | TOUR 100 | TOUR 100SL |
フェイス サイズ | 100inch2 | 100inch2 |
重量 (バランス) | 310g (310mm) 290g (325mm) | 270g (342mm) |
スイング ウェイト | 290(310g) 285(290g) | 282 |
フレーム厚 | Max 23mm min 20mm | Max 23mm min 20mm |
フレックス | RA56※ | – |
ストリング パターン | 16×18 | 16×18 |
パワー レベル | 850(310g) 855(290g) | 860 |
グリップ サイズ | 1,2,3 (310は2,3) | 1,2 |
発売予定 | 2022年 9月下旬 (予定) | 2022年 11月下旬 (予定) |
価格 | 税込 37,400円 | 税込 29,700円 |
※RA値はライズテニスサービスさんにて、ストリングが張ってある状態で計測してもらった実測値となります。
スペックは前作からの変更はありません。
モールドも同じで、基本的にはP.V.S搭載とデザインが変更点となります。
ストラング状態でのRA値は約56で、僕が所有しているTOUR100 290g(2020)のRA62,63と比べるとかなり低くなったことが分かります。
<パワーレベル>
1100:BEAST MAX
1025:BEAST100/DB100
900:PHANTOM F1
860:TOUR100SL
855:TOUR100(290)
850:TOUR100(310)
825:PHANTOM100
800:TOUR98
790:Pグラファイト100
770:Pグラファイト97
750:TOUR95
プリンス独自の指標であるパワーレベルは850/855/860で、数値としても中間に位置するモデルとなっています。
ボックス形状をベースにラウンドが混ざった形状
TOUR100のシャフト形状はボックス60%・ラウンド40%という印象。
シャフト中央部分の正面厚はTOUR100よりも若干細い程度になっています。
(※98:11.6mm、95:12.7mm、100:13.0mm)
ここが変わった:新たにP.V.S搭載
プリンスBEAST2021に搭載されたP.V.S(Purify Vibration System)。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) July 22, 2021
高分子エラストマーの働きで振動を抑えてくれます👍
実際打ってみましたが、前作より打球感が少しスッキリしているように感じました🤔
そしてこの高分子エラストマーが入った素材、かなりお高いとの事でした😆笑 pic.twitter.com/Y5mz9LSsOX
BEAST、ファントムなどにも採用されているP.Vシステム(Purify Vibration System)を新たに採用。
無駄な振動をカットしてくれるので、クリアで心地良い打球感へと導いてくれるテクノロジーですね。
既存のフレームにただ新素材を足しただけでは重量やバランスが変わってしまうため、改めてカーボンの配置・レイアップを調整しているそうです。
インプレ:使い方はラウンドっぽいかも!
食いつき・ノリ
反発力
打ちごたえ
弾道の高さ
振動減衰
振り抜き
取り回し
打球感:わずかに柔らかくミュートが効いた雰囲気に!
前作と比べて大きな変化は感じませんが、強いて言うなら新型TOURの方がわずかに柔らかい打球感でミュートが効いている雰囲気になっています。
グッと掴んでスカッ!とボールが飛んでいく感じで、手に残る振動が少ないのはP.Vシステムの恩恵なのかも!
290gの方が軽めの手応えでボールを飛ばせて、やっぱり僕はこちらの方が好きかなと!笑
性能:若干直線的なボールが打ちやすくなったかも!
スペックは前作と同様なので、性能的にも極端な変化は感じませんでした。
食いつく感触が増えた影響なのか、若干ですが弾道を抑えた直線的なショットを打ちやすくなっているかも!
サーブ:スピード・回転量ともに出しやすい
フラット系のサーブでは反発力に加えてボールを押せる感触もアップしたので、安定してスピードが出せるようになっています。
また16×18の粗いストリングパターンはスピンサーブでも引っかかりが強く、回転をかけやすくなっています。
ストローク:前作よりも直線的に打ち込める印象
ボールを押せる感触が増えたことで、弾道を抑えスピードのあるボールを打ち込みやすくなったように感じました。
310gだとドカン!と一撃の破壊力が出しやすく、290gは操作のしやすさによって対応力が高くなっています。
個人的にはやはり290gをベースに加重するのがベストかなと。
ボレー/スマッシュ:押しを加えやすくなった
食いつきが良くなったこで、ボールに押しを加えて深さを出すような打ち方がしやすくなりました。
純ラウンドほど弾いて飛ばす感じではないですが、十分アシストはありボレーしやすいラケットだと思います。
実用性はそのままに、少し食いつくようになったかも?
前作TOUR100はバランスが良く実用性の高いラケットでしたが、新型TOUR100においても実用性の高さはそのままに食いつきと減衰性が良くなった印象。
『パワーやアシストは欲しいけど弾いて飛ぶのは好きじゃない』という層にはドンピシャな1本だと思います。
個人的な意見になりますが、モデルチェンジの方向性としてはピュアストライクの2017→2019の時と似ているかもしれません。
フレームのRA値を上げてC2ピュアフィールで減衰性を上げたのがピュアスト、RA値は若干下げたうえでP.V.Sを入れてスッキリ打感に調整したのがTOUR(2022)という感じですね。
ライバルラケット:準備中
現在準備中です。
少々お待ちください!
Prince TOUR100 2022:まとめ
・食いつきと減衰性がアップ
・性能バランスが高いモデル
・性能そのものは前作同等
・配色/グロス仕上げはGOOD
・前作より個性が出たかも
新型TOUR100:発売は2022年9月下旬の予定
新型TOUR100は2022年9月の発売予定となっています!
(※SLは11月)
気になった人は早めにポチっておきましょう!
そのほかのTOURシリーズ・インプレはこちら
TOUR98やTOUR95についてもインプレしていますのでぜひチェックしてみてください!
P.Vシステム搭載モデル、海外モデルベースの新型など、話題に事欠かないプリンスラケットを多数インプレしています!