・全体がブラック+グロス仕上げ
・スペックは通常のMPと同じ
・打感は通常版と違うのか?
・ドライブ系ショットが◎
・G-TOUR3が全体バランス○
・現代版i.Prestige MPかも?
今回インプレするのはジョコビッチ選手のロゴが入った特別デザインの『ヘッド・スピードMPレジェンド』です!
ダブルス | ・・・○・ | シングルス |
ボレー | ・・・○・ | ストローク |
低弾道 | ・○・・・ | 高弾道 |
多彩さ | ・・・○・ | 安定性 |
柔らかい | ・○・・・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・・・○・ | スパルタン |
通常の白黒+マット塗装から一転してオールブラック+オールグロスの高級感溢れるビジュアルへと進化。
めっちゃ好み!
基本的なスペックや性能は通常のSPEED MPと同じですので、この記事ではレジェンドのデザインや魅力について深堀りしていきます。
お気に入りポイント |
全身ブラック+グロス塗装 スペック的にもド真ん中 推進力の強いドライブ系が打てる |
イマイチなポイント |
スイングの強度は求められる 意外と小傷が目立ちやすい |
スピードMPレジェンドを購入
以前からたびたび動画等でお話していたのですが、わたくしアドブロは黒いラケットが大好き。
さらにグロス仕上げならなお良し、そんな感じの見た目のラケットが欲しくてたまらない・・・といつもの症状が発症した結果、このスピードMPレジェンドを購入してしまったワケです。
全身ブラック+グロス塗装
このレジェンドの最大の魅力が全身黒塗装+グロス仕上げになっているという点ですね。
どこから見てもツルツルテカテカ。
これぞグロス、そんな気持ちにさせてくれるペイントになってます。
ロゴも主張は非常に控えめになっていて、自分からもほとんど真っ黒に見えるほど。
ちなみにシャフトの「S」とフェイス内側の「HEAD」の文字はグロス仕上げではなく、クリアの塗膜の上に不透明でマットな塗装を施しているようです。
フェデラーが「黒が良い」と言ってデザインされたプロスタッフRF97でもここまで真っ黒ではなかったワケですから、このスピードレジェンドは歴代でもトップクラスにシンプルな黒ラケットなんですよね。
スペックは通常版MPと同じ
モデル名 | SPEED MP LEGEND |
フェイス サイズ | 100 inch2 |
重量 | 300 g |
バランス | 320 mm |
スイング ウェイト | – |
フレーム厚 | 23 mm 均一 |
フレックス | – |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップサイズ | 2,3 |
発売予定 | 2024年5月 |
価格 | 40,700 通常版は39,600 |
カタログスペックは通常のスピードMPと全く同じとなっています。
実測値:SWは290台、RA値62前後
ラケット | ① | ② |
重さ | 301g | 303g |
バランス | 321mm | 324mm |
スイング ウェイト | SW291 | SW296 |
RA値 | RA62 | RA63 |
今回はスペック指定は無しで2本購入し、実際に計測して頂いた数値が上記の通り。
前作2022年モデルは大幅な下振れ個体が多かったのに対し、現行2024年モデルは重さもスイングウェイトも大きめになったのが大きな変化ですね。
ちなみに以前計測したスピードMP2024(通常デザイン)はRA60でしたので、今回のレジェンドの方が少しだけ高いRA値となっています。
※個体差も当然ありますので、デザインによってRAが異なるとまでは断言出来ないと考えています。
RA値を低めに、SWを高めにというモデルチェンジはここ最近のトレンドと言えそうです。
打球感は通常版と違うのか?
通常版のラバーチックなマット塗装と、全体が黒+グロスになったレジェンド。
ラフィノさんの動画でも触れられていますが、この塗装の違いによって打球感に若干の違いがあるように感じるとコメントされています。
通常版が柔らかすぎる・しっとりしすぎているように感じていたので、レジェンドならもう少しスッキリ飛ぶ感じになるのかも?という期待をして購入してみました。
正直明確な違いは感じない
通常版とレジェンドを厳密に打ち比べをしたワケではないのですが、僕個人の感覚ではこの2本の打球感に明確な差は感じませんでした。
どちらも柔らかい打球感でしっとりとした感触も共通、レジェンドのほうがスッキリと飛ぶといったような感じも特には無かったですね。
おそらく同じタイミング・セッティングで2本を打ち比べれば細かい違いなどが感じ取れるのだと思いますが、いずれにしてもそこまで劇的な差は無いと言えそうです。
使い心地:低RA+高SWはドライブ系向き
現行ピュアストライクシリーズなどと同じように、現行スピードもモデルチェンジによってRA値は低く・スイングウェイトは高くなっています。
これによって柔らかく乗りつつも推進力の強いドライブ系のストロークを打ち込むことが可能に。
後ろから前に振り抜く意識で打てば、ラケットがブレずにボールへとエネルギーを伝えてくれます。
このあたりのブレ感・ロス感の少なさは薄いボックス系フレームとは違う、23㎜+ハイブリッド型フレームの恩恵かなと思います。
手に持つだけで満足感◎
性能や使い心地は今後のセッティング等でかなり変わってくると予想していますが、とにかくこのブラック+グロスのカッコいいラケットを手にしてコートに立っているだけで満足感・充足感が凄いです。笑
デザインもラケットを選ぶ時の大きな要素のひとつだと思いますが、とにかくこのレジェンドは見た目だけでも十分買う理由になっちゃいますね。
相性の良いストリング(ガット)
ストリング | テンション 重量増加 | 感想 |
G-TOUR3 1.23mm | 48lbs +15.8g | 芯があり手応えしっかり。 全体としてのバランスは○ 使用感は結構スパルタン |
BRIO 1.30mm | 45lbs +15.5g | 柔らかさに軽やかさがプラス。 しかし吸収する感じが強く△ 薄いグリップならアリかも |
EXPLOSIVE SPEED 1.25mm | 45lbs +16.8g | 圧倒的にコレが一番好感触。 前作SPEEDに近い打球感に。 性能のバランスも全体的に向上 |
ハイペリオン 1.24㎜ | 50lbs +16.3g | ガチっとした硬さの打球感 球離れは良いが飛びは控えめ フレームとかみ合ってない感 |
フレーム自体がしなやかでしっとりとした感触が強くなっているので、ストリングでの感触の調整が非常に重要なラケット。
ストリングのたわみ感・球持ち感が強調され易い傾向があることを踏まえてストリングを選ぶ必要があります。
エクスプロッシブ・スピードが好感触!
試した中ではエクスプロッシブ・スピードが圧倒的に好感触でした。
サクッと飛ばせる軽やかさが若干プラスされ、前作スピードMPにあったような気持ちの良い飛び・スピンを感じやすくなりました。
このEXスピードのように比較的球離れの良いストリングを合わせると、フレームのしなやかさと組み合わさり丁度良い感触・飛びになってくれますね。
その他の黒+グロスのラケット
現市場ではあまり多くない黒+グロス仕上げのラケットたち。
黒グロスのラケットではおそらく最も美しい塗装なのがファントムグラファイト97。
無骨なフォルムと相まって精悍なビジュアルとなっています。
軽量で扱いやすいスペックながら黒グロスの外観となっているのがフューリーのアルマライト101。
ボックス系ながらマッシブなフレームの存在感が強く、十分なアシストを受けながら快適にプレーすることが出来ます。
グロスになっているのはフェイス半分にはなってしまうのですが、全身ブラックのデザインになっているのがソリンコのブラックアウト。
パワフルで安定したフレームと扱いやすい性能、そしてシンプルな黒い塗装はなかなかに魅力的な1本です。
エスマッハプロは全体がグロス仕上げになっていて非常に高級感溢れる塗装。
ただ黒というワケではなく、グレーに近い色味のラケットになっています。
現代風のi.Prestige MP?
Embed from Getty Images非常に個人的な感想にはなるのですが、i.Prestige MP (アイプレステージ・ミッドプラス)を現代風にリバイバルしたらこのスピードMPレジェンドみたいになるんじゃないかなと思うんですよね。
カッコいいビジュアル、しっとりしていて柔らかい打球感、重みのある打ち心地、要素的にはi.Prestige MPと共通する部分が凄く多いと感じました。
※一応アドブロは2003年当時i.Prestige MPおよびMIDを使用していた時期があります。
クラシカルなフレームのテイストが好きな男性プレイヤーなどは、現行スピードMPがフィットする可能性は十分ありますね!
まとめ:SPEED MP LEGEND
・全体がブラック+グロス仕上げ
・スペックは通常のMPと同じ
・通常版と打感の違いは感じず
・ドライブ系ショットが◎
・手に持つだけでも満足感◎
・G-TOUR3が全体バランス○