テクニファイバー(Tecnifibre)とは?
Embed from Getty Imagesテクニファイバー(TECNIFIBRE)社はフランスのメーカーで、1983年からポリウレンタン素材を使用したストリングの製造を開始。
現在ではストリングだけでなくラケットもリリースしており、ダニール・メドヴェデフを筆頭に多くのトッププロにも使用されています。
ステンシルマークは▼形
Embed from Getty Imagesテクニファイバーのステンシルは逆三角形で[TF]を模したものとなっています。
2018年まではシンプルな▼が入っているだけでしたが、2019年からロゴマークの変更に合わせてステンシルマークも新しくなりました。
特にマルチフィラメントが充実しているブランド
テクニファイバーのストリングの特徴としては、ナイロンやポリウレンタンなどの複数の素材を組み合わせたマルチフィラメント製品が非常に充実している点が上げられます。
他のブランドではほとんど見ることの出来ない、ポリエステル+ナイロン+ポリウレタンの3素材を配合したストリングも製造しています。
素材ごとに3カテゴリーに分けて解説!
このようにテクニファイバーの製品は素材の組み合わせが独特ですので、以下の3つのカテゴリーごとに解説をしています。
< ナイロン系ストリング >
柔らかい打球感、優れたホールド感を求める人にオススメ!
< ポリエステルストリング >
カッチリとした打球感、スピンボールの球威、切れにくさを求める人にはポリエステルを。
< 複合素材型ストリング >
ナイロンでもポリでもしっくりこない・・・そんな時に検討してもらいたいのがこの複合素材型!
<ナイロン系ストリング>
・マルチフィラメントが多数!
・柔らかい打球感
・強いホールド感
・衝撃が小さく腕に優しい
・価格帯も幅広い
X-ONE BIPHASE
(エックスワン バイフェイズ)
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キャリア初期のノヴァク・ジョコビッチが使用していたのが、このX-ONE BIPHASE (エックスワン・バイフェイズ)。
打球感が非常に柔らかく、インパクト時の衝撃がも少なく腕にも優しいストリングです。
打球感の柔らかさ | |
腕への優しさ | |
反発力 | |
ナイロンとしての耐久性 | |
コスパ |
XR3 (エックスアールスリー)
性能バランスが非常に良く、柔らかい打球感と軽快な飛びの両方を味わう事が出来るナイロンマルチストリングです。
打球感の柔らかさ | |
腕への優しさ | |
反発力 | |
ナイロンとしての耐久性 | |
コスパ |
NRG2 (エヌアールジースクエア)
ELASTYLという弾力を持ったナイロンをベースに、柔らかいポリウレタン素材を配合したマルチフィラメントがこのNRG2(エヌアールジー・スクエア)。
柔らかめの打球感ながらも、ストリングがしっかりしている事でボールが暴れにくいのが特徴です。
打球感の柔らかさ | |
腕への優しさ | |
反発力 | |
ナイロンとしての耐久性 | |
コスパ |
TGV (ティージーブイ)
柔らかい素材であるポリウレタンを多く含んでおり、柔らかい打球感を実現しているのがTGVの特徴。
構造や構成はNRG2と共通点が多いですが、TGVはより柔らかい打球感と軽やかな飛びを実現しています。
打球感の柔らかさ | |
腕への優しさ | |
反発力 | |
ナイロンとしての耐久性 | |
コスパ |
MULTI FEEL (マルチフィール)
ブロガー仲間のなまらテニスさんのインプレ記事も!ナイロンに精通した人のインプレはこれまた有益!
https://tennisenjoy.com/thebestofmulti9
構造や素材としてはXR3とほぼ同じタイプのストリングになりますが、中心に1本の芯線を配置している事でモノフィラメントタイプに近い使用感と低価格を実現しているのがマルチフィールの特徴。(XR1の後継にあたるストリングのようです。)
癖のない性能・使用感に加えて、定価¥2,000+taxと非常にお買い得な1張りとなっています。
打球感の柔らかさ | |
腕への優しさ | |
反発力 | |
ナイロンとしての耐久性 | |
コスパ |
・柔らかさ+ホールド感のX-ONE
・性能バランスに優れたXR3
・もっちりとした打感のNRG2
・柔らかさと軽い飛びのTGV
・お手軽価格のマルチフィール
<ポリエステルストリング>
Embed from Getty Images・しなやかなポリが多い
・打感は柔らかい〜カッチリ
・表面の滑りがどれも良い
・価格にお得感あり
・手に入れやすい
RED CODE (レッドコード)
Embed from Getty ImagesATPを代表するビッグサーバーの1人、ジョン・イズナーが使用しているのがこのレッドコード。(旧名:プロレッドコード)
少ししっとりした感触もありながら、スイングパワーを受け止められるしっかり感もあるのがこのストリングの大きな特徴です。
レッドコードWAXはよりスナップバックが起こりやすく、すっきりとした打球感をお求める人に非常にオススメ!
打球感の柔らかさ | |
パワー | |
スピン性能 | |
ポリとしての耐久性 | |
コスパ |
BLACK CODE (ブラックコード)
Embed from Getty Imagesタフなファイターであるジョン・ミルマンが使用しているのがこのブラックコード。(※黒、ライム、ファイアーの3色展開)
5角形断面を採用した事により、伸びのあるスピンボールを打ちやすいストリングに仕上がっています。
打球感の柔らかさ | |
パワー | |
スピン性能 | |
ポリとしての耐久性 | |
コスパ |
ICE CODE (アイスコード)
Embed from Getty Imagesスピン系からスライスショットまで、幅広いショットクリエイト能力を持っているダリナ・カサキナが使用するストリングがこのアイスコード。
ストリングのたわみ・食いつきを強く感じられるだけでなく、コスパにも優れた1張りとなっています。
打球感の柔らかさ | |
パワー | |
スピン性能 | |
ポリとしての耐久性 | |
コスパ |
RAZOR CODE (レーザーコード)
Embed from Getty Imagesメドヴェデフが使用する白いストリングがこのレーザーコード(※白、青、カーボンの3色展開)。
ハリのあるしっかりとした打球感が魅力で、強烈なスイングパワーを受け止めて効率良くボールに伝える事が出来ます。
フラット系からスピンまで、スピードのあるボールで相手を押し込んで行きたいプレイヤーにオススメ。
打球感の柔らかさ | |
パワー | |
スピン性能 | |
ポリとしての耐久性 | |
コスパ |
4S (フォーエス)
ブラックコードをベースに、断面形状を4角形にしたのがこの4S(※旧名ブラックコード4S)。
カドが尖っている事で、ブラックコード以上に引っ掛かり感+スピン性能を高めたストリングとなっています。
打球感の柔らかさ | |
パワー | |
スピン性能 | |
ポリとしての耐久性 | |
コスパ |
<複合素材型ストリング>
・ナイロン+αの特性
・基本的には柔らかめの打感
・切断耐久性はナイロン同等以上
・価格帯は若干高め
TRIAX (トライアックス)
ナイロンとポリエステルの極細繊維(フィラメント)を、柔らかいポリウレタン素材で結束したのがこのTRIAX。
ナイロン以上のスピン性能+切断耐久性、ポリエステルよりも腕に優しいという性能バランスを目指して作られたストリングとなっています。
ナイロンにもポリもあとちょっと物足りない・・・と感じている人は試してみる価値ありかも!
HDMX (エイチディーエムエックス)
X-ONEやXR3、NRG2などと同じナイロン(ELASTYL)をベースに、ポリエステルとポリウレタンを配合したのがこのHDMX。
ナイロンの柔らかさや弾きをキープしつつ、耐久性をアップさせたい人にオススメ。
DURAMIX (デュラミックス)
ナイロン+ポリエステル+ポリウレタンのマルチフィラメント。
定価2,500+taxと安めに設定されており、複合素材型ストリングのエントリーモデルとしてもオススメな1張りとなっています。