・令和に蘇るミッドサイズ
・趣味性/嗜好性に極振りしたモデル
・実戦で使いこなすのはキツイ
・フラットを撃ち抜く楽しさは凄い
・WINDSOR/ラフィノ/公式ECで購入可能
今回インプレするのは『プリンス・ファントムグラファイト93』です!
令和の時代に蘇ったミッドサイズのグラファイトは、他のラケットにはないクラシカルなロマンを詰め込んだ1本に仕上がっています。
こんな人にオススメ |
MID SIZEの使い心地が好きな人 振り抜きの気持ち良さが欲しい人 勝敗よりも1球の気持ち良さ重視 どフラットを打ち込みたい人 |
メリット・デメリット |
○ どフラットで打ち抜く快感 ○ MIDSIZEに現代っぽさチョイ足し ○ 流行りに迎合しない尖ったモデル × 実用性に期待するのはNG × 現代的スペックに慣れてると厳しい |
この記事では『Prince PHANTOM GRAPHITE93』を徹底的に解説させて頂きます!
プリンス ファントムグラファイト93
(Prince PHANTOM GRAPHITE93)
ファントムグラファイトの5スペック目として登場したのがこのファントムグラファイト93。
配色は暗めのグレーのマット仕上げで、良く見るとフェイス部分には柄(ファントム柄)がデザインされています。
特に屋外ではかなり黒っぽく見えるのですが、他のラケットと比べるとグレー寄りの色味をしているのが分かりますね。
グラファイトのアイデンティティーであるクロスバーを搭載しており、フレームの断面形状は非常に分かりやすいボックス型。
グリップはPU+レザーのハイブリッドであるレジテックスツアーを採用しているので、角が分かりやすくラケットの細かい操作にも対応。
ファントムグラファイト93のスペック/仕様
モデル名 | ファントム グラファイト93 |
フェイス サイズ | 93 |
重量 | 315 g |
バランス | 305 mm |
スイング ウェイト | 290 |
フレーム厚 | Max 22.5mm min 18.5mm |
フレーム長 | 27inch |
フレックス | – |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップサイズ | 2,3 |
発売予定 | 2023年7月 |
パワーレベル | 730 |
価格 | 37,000円 |
プリンスで最もハード、最も小さい93平方インチ
<パワーレベル>
1100:BEAST MAX
1025:BEAST100/DB100
900:PHANTOM F1
850:TOUR100(310)
825:PHANTOM100
800:TOUR98
790:Pグラファイト100
770:Pグラファイト97
750:TOUR95
730:Pグラファイト93
プリンス独自の指標であるパワーレベルは730で、グラファイトシリーズでは最小になっているのはもちろん、TOUR95(750)を差し置いてプリンス全ラインナップ中でも最も低い数値となっています。
インプレ:扱いやすさよりもロマン!
ストローク | 0 | どフラットで打てるのは利点 |
ボレー | -1 | ドロップはすごく打ちやすい |
サーブ | -1 | 球速は出るが回転はキツイ |
ドライブ | 1 | ネット上50cmのイメージ |
トップスピン | 0 | スピン量は出しにくい |
弾道の高さ | -1 | ループ系は難しい |
スライス | 0 | 重さを使えるならあり |
反発力 | -2 | 弾きを期待するのはNG |
パワー | -1 | 重みが使えるかどうか |
ホールド感 | 0 | 乗る感じは多少ある |
安定性 | 1 | 重さ・剛性は十二分 |
操作性 | -1 | 普通に重たく感じた |
振り抜き | 1 | 振り出せれば一気に走る |
減衰性 | 1 | 雑味はなくクリア |
快適性 | -1 | 重いし飛ばないしキツイ |
このラケットを単的に表現するのなら実用性よりも趣味性・嗜好性に全振りしたモデル、だと思います。
打球感:しっかり打ちごたえ
93平方インチになったことで、インパクト時の手ごたえは重く打ち応えのある打球感になっています。
スイートエリアというよりも”スイートスポット”の方がしっくりくるような使い心地で、少しでも外してしまえば途端にボールが失速するシビアさを強く感じました。
一方でどのくらい外したのか?という情報が細かく分かるのはミッドサイズらしさのひとつであり、感覚を大事にする人であれば気に入るかもしれません。
性能:どフラットで叩けるラケット
どのショットにおいても「後ろから前に振る」という意識が必須で、ボールを擦らずにキレイに捉えて力を伝えるスキルが求められるラケットです。
サーブは重量を活かして打てれば想像以上のスピードや伸びが出てくれるますが、スピン系で弾ませる・変化させるのには不向き。
ストロークではネット上50cmくらいを通過するフラットで丁度良い飛び具合で、ループ系スピンボールでつないだり相手を押し込むのはかなり難しかったです。
ボレーも弾いて飛ばす感覚が薄く楽に打つというのは出来ませんが、ドロップボレーは非常に打ちやすかったです。
インプレ動画はこちらから!
オリジナル・グラファイトミッドとの違い
・オリジナルより中身の詰まった打感
・新型の方が安定感は明らかに上
・しっとり+打ち応えのあるフィーリング
・無駄な振動は感じない減衰性
オリジナルのグラファイトミッドが活躍していたのは90年代から2000年代始め頃まで。
四半世紀近く前のラケットなので、これと比べるとファントムグラファイト93はやはり現代的な要素が増えているんだなと感じました。
ミッドサイズらしさは残しつつ現代風にリバイバル
ファントムグラファイト93になって打球感の変化・減衰性の向上などは感じますが、オリジナルのミッドが持っていた個性はしっかり残しつつも現代風にリバイバルしたラケットなのかなと思います。
当時感じていたロマンや楽しさを令和になっても味わえる・・・というのは、人によっては最高の1本になりえるポテンシャルはあるのかなと思います。
WINDSOR、公式ECサイト、LAFINOのみで限定販売
このファントムグラファイト93はWINDSOR、プリンスの公式ECサイト、LAFINO(※予約分のみ)での数量限定販売となるそうです。
相当に本数は少ないと予想されますので、少しでも気になったら速攻でポチるのが賢明かもしれません。
他チャンネルのレビュー動画はこちら
まとめ:ファントムグラファイト93
・令和に蘇るミッドサイズ
・趣味性/嗜好性に極振りしたモデル
・実戦で使いこなすのはキツイ
・フラットを撃ち抜く楽しさは凄い
・WINDSOR/ラフィノ/公式ECで購入可能