スピードMPレジェンド2025を購入!
ここ2カ月ほどはBOOM MP NEONを使い込んで良い感触が得られ始めていたんですが、なんか色々とあって気づいたらスピードMPレジェンド2025を購入してしまっておりました笑


2025年9月に発売されたばかりの新型ラケットなんですが、昨年もレジェンドx2本を10月に購入していたので2年連続でレジェンドを購入してしまったワケです。
デザイン:意外と写真とは違う部分も


前作同様に黒+グロス仕上げでシンプルなデザインが非常にカッコいいんですよね。

持ってるだけで気分が上がる、所有欲を満たしてくれるビジュアルの良さ。


マット塗装になっている部分は柄の入ったデザインになっていて、前作のレジェンドとは違った雰囲気を醸し出しています。

ちなみに前作はカーボン地が透けて見えるような塗装だったんですが、今回のレジェンドではそういった意匠は取り入れられていません。(ちょっと残念・・・)

シャフト上部には小さくHEADの文字が配置してあり、クラシカルな雰囲気があるデザインとなっています。

シャフト根元にあるジョコビッチのシグネチャーもゴールド色。
スペック:23㎜厚の面100・300グラム
モデル名 | スピードMP レジェンド 2025 |
フェイス サイズ | 100 inch2 |
重量 | 300 g |
バランス | 320 mm |
フレーム 厚さ | 23 mm |
長さ | 27 inch |
ストリング パターン | 16×19 |
発売予定 | 2025年 9月 |
価格 | 41,800 |
スペックに前作からの変更点はありません。
面100の300g/320mmにやや薄めの23㎜フレームなので、CX400TOURやパーセプト100、T-FIGHT300などと同じスペックのラケットですね。

前作から変わったのはHY-BOR(ハイブリッドボロン)が採用されているという点で、シャフトまわりの剛性が上がることでパワーや安定性の向上を実現しています。
実測値:SW291・RA値63
フレーム | SPEED MP LEGEND (グリップ2) |
重量 | 300.5g |
バランス | 319mm |
スイング ウェイト | SW291 |
RA値 | 63 |
ライズテニスサービスさんで計測して頂いた実測値がこちら。

ほぼカタログスペックの重量+バランスの個体でしたが、スイングウェイトはSW291と相変わらずやや高め。(前作は2本買って291と296でした)
RA値は63となっており、前作よりも僅かに高い数値になっています。(2024白黒スピードが約60、前作レジェンドが62・63程度でした)
セッティング:PTプロ1.25㎜・45ポンド
ストリング | ポリツアープロ 1.25mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
重量増加 | +16.2g |
総重量 | 326g |
フレームの素性が分かりやすくなるよう、最初のインプレではポリのベンチマーク的存在であるポリツアープロ1.25mmをチョイス。
前作のスピードMP2024は球持ちが良すぎて前に飛んでいかない感じが強かったので、PTプロの反発力や軽やかさによってアシストが生まれるのではないかと期待。
インプレ:前作2024とはかなり変わってる!

スピードMPレジェンド2025は想像以上にシャープさのあるラケットになってましたね。
「2024モデルとそんなに変わらないでしょ?」くらいの予想をしていましたが、実際に打ってみたら前作から相当変化してます!
打球感:前作よりもやや硬くクリアに
柔らかさ | 0 | 前作よりクリアでカッチリ |
打ち応え | 1 | やや手応えは重め |
スイート エリア | 0 | 100としては普通か 若干シビアな傾向 |
弾き感 | 1 | 剛性による飛びを感じる |
安定感 | 1 | 全体的な剛性感が○ |
減衰性 | 1 | 振動止めは無くてもOK |
快適性 | 1 | 平均以上の快適さ |
前作から明確に打球感は変わっていて、ややカッチリとしたクリアな打球感になっています。

やや縦長気味のスリムなフェイスは打球からの情報がナチュラルに伝わってくるので、普段使っているBOOMよりも細かいコントロールや制御がしやすかったです。
2024モデル(白黒)よりはかなりカッチリ感が強く硬めに方向にシフトしており、レジェンド(2024)と比べてもスッキリ感やフレームの強さを感じるような仕上がりになっていますね。
従来モデルよりもねじれ剛性は高い感じがあり、ブレ感は少ないですがスイートエリアを少し外し気味になると手応えもかなり重くなるので結構シビア。
性能:ロスやブレが減りスピード感が向上
ストローク | 1 | 球速出しやすくなり好感触 |
ボレー | 2 | 制御しやすくかなり良い |
サーブ | 0 | 重みを活かせれば球威○ |
ドライブ | 1 | 前作よりも球速出る印象 |
トップスピン | 0 | 前作よりやや回転量減 |
弾道の高さ | 0 | 弾道は標準~若干低め |
スライス | -1 | 乗るけど出ていきにくい |
パワー | 1 | 前作よりアシスト感あり |
操作性 | -1 | ヘッド寄りに重み感じる |
振り抜き | 1 | 面100の中では良いほう |
フレームの剛性が高まったこともあり、パワーロスやブレが減りボールスピードが向上したのが最大の変化。

コンパクトなスイングから球速が出しやすく、強度の高いラリーになるほど安心感が生まれるラケットかなと思います。
ストロークでは弾道が普通~やや低め、飛距離も少し控え目なので遠慮なくしっかり振り抜くのが大事。
ボレーは反発力による飛びがプラスされただけでなく、長短や回転量の調整がしやすくドロップボレーのようなタッチ系も非常に好感触でした。
剛柔使い分けて展開できるオールラウンドモデル
ストロークでは少し低めの弾道のドライブで相手に圧をかける・押し込む、相手がスキを見せたらタッチの良いボレーで相手の嫌なところに狙っていくという剛柔使い分ける戦い方がしやすいスピードMPレジェンド2025。
特に上級以上でスキルがあるタイプ(テクニカルに戦うタイプ)が使うと、コート全体を上手く使うようなオールラウンドなプレーを全体的に底上げしてくれるようなラケットになると思います。
逆にスイングスピードが遅いと前作よりも硬さを感じやすく、スイートエリアを外すと手応えも重くなりがちなので、剛性によってパワーアップしたとは言えユーザーに求められるレベルは前作よりも若干上がったかなと思います。
ライバル比較:CX400TOURが筆頭

スピードMPレジェンドとほぼ同スペックのラケットはCX400TOURをはじめとする、やや薄めのフレーム+300g+100平方インチのモデルたち。
ライバルたちと比べるとスピードMPレジェンドは全体的なバランスの良さがアドバンテージで、反対に突出した機能性などはなくラケット自体のサポートしてくれる感じは若干見劣りするかも。
ラケットがオートマチックに何かをしてくれる感覚は少なく、ラケットを自分で操る・強みを引き出すような使い方が必要だとは思います。
ほど良いマニュアル具合が魅力のラケット

スピードMPレジェンドは前作以上のパワーやスピード感はありますが、自分でラケットを操る・使いこなす必要があるほど良いマニュアル感が魅力。
また、黒+グロス仕上げのシックなデザインも購入意欲をかきたてる大きな要素のひとつ。
CX400TOURは打球感が柔らかいのにパワーもしっかり出る純ボックス系ラケットの極致のような存在。
スピードMPの打感は好きだけどもう少し軽やかに飛ばしたいという人にオススメしたい1本で、この2本の間で揺れ動く人は結構多そう。
パーセプト100はこのカテゴリーの中では打球感柔らかめ+飛距離も良好でサポートを感じられるモデル。
マイルドな打感による快適性、広めのスイートエリアや優しい使用感を求める人にオススメ。
T-FIHGT300はスピードMP以上の”スピード感”が魅力で、ハマった時の攻撃力はこのカテゴリーの中でも1番かもしれません。
正直全体的な快適性は機能性はそこまで高くないですが、シンプルなラケットを探している人にはオススメ。
相性の良いストリング(ガット)は?

最初のインプレでポリツアープロ1.25mm/45ポンドを試しましたが、想像していたよりも硬めの仕上がりでしたね。
それを踏まえるともう少し柔らかめのストリング、アドブロ独自の分類で言うとホールド型ストリングが合わせやすいのではないかと思います。
RPMチームやブラックコードが合いそう
ホールド感があって柔らかい丸型ポリとしてはRPMチームが面白いんじゃないかなと思います。
乗り感・食いつきを引き出しつつ、しっかり打ってもバラつかない安定感を得られるはず。(実際アルカラスもこのストリング使ってるらしいですしね)
スピードMPレジェンドはPTプロだと意外に弾道低めに出やすかったので、もう少し弾道を上げやすくするっていうのを狙ってブラックコードを張ってみるのもありだと思いますね。
総合評価:4.0点(5点満点中)
ファーストインプレの評価としては5点満点中4.0点といったところですね。
ボロンを搭載してどうなるか?っていう部分は疑問だったんですが、実際に打ってみると前作よりもシャープな味付けになりスピード感もあって好印象。
前作で不満だった前に行かない感じは改善、オールラウンドに使いやすいラケットに仕上がっています。
ただイージーなラケットではなく、扱うためのスキルやフィジカルはある程度必要というのは間違いないと思います。
黒くてグロスなビジュアルだけでも十分買う価値はありますが、性能面でも扱いやすくなり満足度向上。