今年もマイラケは迷走中のアドブロ
2025年に入ってからも例年通り(?)マイラケ選びに迷走していたアドブロ。
昨年末にピュアスト98をマイラケとしたものの、今年になってSX300、ピュアドラ2025、EZONE100、T-FIGHT300、ウルトラ100v5など各社の主力製品が立て続けにリリースされたため半年近くインプレのためにテニスをするという状況が続いていました。
手首・肩に痛みが出てきて苦悩
春頃からピュアスト98からSX300にマイラケをスイッチ。
スペック調整もして性能は文句無しに最高だったのですがカッチリとしたフィーリングに身体がついていけなかったのか手首・肩に痛みが発生。
ラケット自体の問題というより、春からのダメージ蓄積が今になって顕在化してきた感じですね。
※4月にコロナ罹患→回復後は2大会に出場するも当日朝にギックリ腰→シングルス強行出場し腰がやられ肩も痛める→色々誤魔化しながら過ごすも7月頃から肩痛が悪化しサーブは5,6割でしか打てなくなってました。
SX300の性能は良いけどこれ以上無理が出来ないと判断し、より優しい使用感を求めて別のラケットを購入してみました。
BOOM MP NEONを購入
今回購入したのがBOOMの全米シーズン向けの限定色であるBOOM MP NEON(ブーンMPネオン)。

いやこのビジュアル、好きぃ笑

黒ベースにニューヨークらしいアイコン・イラストをちりばめたカッコいい・可愛いデザインとなっています。


通常のミントカラーも良かったのですが、黒ベースで引き締まって見える今回の限定色にアドブロもニッコリ。
BOOM MPの通常色は2024年夏に一度購入して使用しており、柔らかく優しい打球感と想像以上の扱いやすさが好印象でした。
肩・手首が痛む今、BOOM MPのやさしさにあやかろうと購入するに至ったワケです。
Embed from Getty Imagesちなみにムゼッティがこのデザインのラケットを使用してプレーすることになっています。(このデザインになってからイマイチ活躍出来てないので結構不吉?)
バイオサーキュラーカーボン使用

このブーンMPネオンはデザインの違いだけではなく、バイオサーキュラーカーボンを使用しているので通常版とは素材が異なっています。
ザックリ言えばリサイクルカーボンという事らしく、通常のバージンカーボンよりも製造時の環境への負荷を低減することが出来るそうです。
BOOM RAWというPR向けのモデルでも同素材が使われていたので、詳細はこちらの記事(外部)をチェックして頂くのが一番分かりやすいかと思います。
こういった取り組みは素晴らしいんですが、通常版と性能や使用感が違うんじゃないか?っていう点も確かめてみました。
スペックは通常版と同じ

モデル名 | BOOM MP NEON |
フェイス サイズ | 100 inch2 |
重量 | 295 g |
バランス | 315 mm |
フレーム 厚さ | 24 mm |
長さ | 27 inch |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップ サイズ | 2 |
発売予定 | 2025年 8月 |
価格 | 39,600 |
スペックに関しては通常のブーンMPと全く同じになっています。
黄金スペックよりも軽めでバランスも若干トップライトなので、オンコートでは女性プレイヤーが使っているのを見かけることも多いですね。
ちなみにBOOM NEONはグリップサイズが2のみとなっています。
実測値:やや上振れ個体多い模様
フレーム | BOOM MP NEON | 通常版 |
重量 | 298g | 296g |
バランス | 315mm | 316mm |
スイング ウェイト | SW282 | SW278 |
RA値 | 65 | 63 |
今回もライズテニスサービスさんでスペック計測をして頂きました。
今回のNEONは軽めの個体をお願いして取り寄せたんですが、昨年購入した通常版よりもやや重めとなっています。
在庫しているラケットの実測値を公開されている起己(タツミ)スポーツさんの数値を見ても300g近い個体ばかりでしたので、ネオンはカタログ値よりも上振れ気味の傾向があると言えそうです。
セッティング:安心のPTレブ125
ストリング | ポリツアーレブ 1.25mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 2本張り |
重量増加 | +15.7g |
ストリングは通常版BOOMの時に非常に好印象だったポリツアーレブ1.25㎜のミント色をチョイス。

フレームとストリングの色のマッチングも完璧。
BOOM MP NEONをインプレ
今回は屋外のオムニコートでプレー、現役高校生プレイヤーとシングルス対戦を含めガッツリ使ってきました。
【打球感】
柔らかく快適で◎
柔らかさ | 1 | 若干のしなり感がある |
打ち応え | 0 | 結構芯のある感触 |
スイート エリア | 1 | ややトップ寄りに広め |
弾き感 | 0 | 乗るがロスはしない |
安定感 | 1 | 通常版よりブレない? |
減衰性 | 1 | 振動止め不要 |
快適性 | 1 | 優しくて快適 |
ガッツリ使ってみましたが、相変わらず柔らかく球が乗る感触があって全体的に快適。
反発力はありますが飛びすぎることはなく、自分のスイングの速さや大きさで飛びを出してあげるような感覚もありましたね。
通常版と比べても打球感に大きな差は感じないものの、ネオンの方が若干しっかりしてる・打ち応えがあるように感じましたね。
実際にRA値も65でちょっとだけネオンの方が高かったですし、素材の違いによる差が出たのかな?と思います。
【性能】
スピンを軸に高い汎用性
ストローク | 1 | スピン系主体での展開力〇 |
ボレー | 1 | 打ちやすい・制御しやすい |
サーブ | 1 | 楽に回転系を打てる |
ドライブ | 0 | やや伸び感や迫力不足 |
トップスピン | 1 | 回転の調整力は◎ |
弾道の高さ | 0 | 意外とそこまで高くない |
スライス | -1 | 若干乗り過ぎ感 |
パワー | 0 | カスタムした方が吉 |
操作性 | 1 | 若干加重しても無問題 |
振り抜き | 1 | 黄金系より空気抵抗小 |
性能の評価自体は通常版BOOMと差はほぼないですね。
どちらもスピン系を軸に多彩なショット、オールラウンドなプレーがしやすいですね。
ただしネオンの方が若干ショットのシャープさが出しやすいような感じもあり、もう少し直進性を引き出せるセッティングにするともっと旨味が引き出せるかも。
リサイクルカーボンが採用されていますが、素材の違いによる性能差は心配しなくて良いレベルだと思いますね。
黄金スペックたちと比較すると
今年打った各社の主力黄金スペックラケットと軽く比較していきます。
最近まで使い込んでいたSX300と比べるとBOOMのほうが打球感は明らかに柔らかく、多少外して捉えても衝撃感は少なめになり快適。
性能的にはSX300の方がスピードやスライスのキレでは圧倒的に上ですが、BOOMは細かい回転量の調整や弾道に変化を付けたりするような多彩さを活かしやすく感じます。
ウルトラ100v5と比較すると、ウルトラの方がラケット自体が推進力や飛距離を出してくれる感覚が強く、合わせるだけでも深い球でつなぎやすいですね。
ただBOOMの方が回転を駆使した配球が圧倒的にやりやすく、スピン系を軸に組み立てる人ならウルトラよりBOOM推奨ですね。
ものすごい売り上げを誇るEZONE100と比べると打球感の柔らかさは意外にもほぼ同等レベル、BOOMのほうが若干飛びは抑えめで空気抵抗も少なくて振り回しやすい印象。
EZONE100は反発力とスイートエリアの広さが優秀で、とにかく当たればある程度飛距離を出せるという安心感のあるラケットかなと思います。
ピュアドライブと比べると圧倒的にBOOMのほうが打球感は柔らかく、特にトップ寄りで打った時のホールド感や快適性には大きな差を感じます。
ピュアドライブはどのスイングに対しても高い剛性を発揮しつつ、ラケット自体は意外と主張控え目なのでプレイヤーが操る感覚が強い1本ですね。
痛みも出ずプレーが快適!
ここ1~2カ月、特に悩んでいたのがサーブ時の肩の痛み。
おそらくローテーターカフを傷めたようで、サーブでラケットを振り出す時にズキッ!と痛みが走るので強く打つことが出来ない状態でした。
ところがブーンMPネオンにしたらほぼ痛みなくサーブも打ててビックリ。
もちろん日々のリハビリや丁寧なアップなどを心がけていた影響もあると思いますが、それにしてもここ数週間の中で一番痛みや違和感なく打てたのも事実。
2時間のプレー後にもほぼ痛みは出ておらず、これなら今後のテニスも安心して出来そうという自信を持つことが出来ました。
今後はブーンMPネオンを買い足してマイラケとして使うことになりそうです。