01-ラケットインプレ

バボラ・ピュアストライクVS(2022)をインプレ/評価!Babolat PURE STRIKE VS

バボラ・ピュアストライクVS2022年モデルのインプレ、レビュー、評価、感想
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今回インプレするのは『バボラ・ピュアストライクVS』です!

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)

重さと適度な剛性を活かして直線的なボールを高精度に打ち込める、コントロール性に重きを置いたスパルタンな使用感のラケットになっています。

TRUEMAN
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使いこなすためのハードルは高いですが、直線的に球が伸びる感触はめっちゃ気持ち良いです!

こんな人にオススメ
直線的に伸びる球を打ちたい
重みを活かしたパワーが欲しい
ブレない薄ラケが欲しい
フラットを安心して打ち抜きたい
メリット・デメリット
〇 精悍なデザイン
〇 重みによるパワー/伸び
〇 しなりと剛性のバランス
〇 打ち負けない安定性

× 操作性は良くない
× 身体への負担は大きめ

この記事では『PURE STRIKE VS 2022』を徹底的に解説させて頂きます!

PURE STRIKE VS 2022
(ピュアストライクVS)

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)のデザイン・形状
バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)のシャフト、ロゴ

ガンメタリックにグロス仕上げ、薄いフレームにエッジの効いたデザイン、最高に恰好良いビジュアルをしているのがこのバボラ・ピュアストライクVS 2022年モデル

スペック/仕様

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)のスペック、シャフト形状
モデル名ピュアストライク
VS
(2022年モデル)
フェイス
サイズ
97平方インチ
重量310 g
バランス310 mm
スイング
ウェイト
SW295
フレーム厚21-22-21
フレーム長27
フレックスRA67
ストリング
パターン
16×20
グリップ
サイズ
2,3,4
発売予定2022年4月
価格41,800円

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)のフレーム厚さ

ピュアストシリーズの中で最もフェイスサイズが小さく、最も薄いフレームとなっているのがこのVS。

テーパーはついているのですが変化は非常に緩やかで、フラットビームと言われても違和感がないレベルです。

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)ののフレーム断面形状

前作ピュアストVSは完全にピュアコントロールのリバイバル品でしたが、このVSはフェイス回りがボックス系・シャフトがピュアスト系の形状のハイブリッドになっています。

実測値:ストラングでSW310なので低め

重量315g
バランス310mm
スイング
ウェイト
SW280弱

今回もライズテニスサービスさんでスイングウェイトを計測してもらったのですが、ストラングの状態でSW310という結果でした。

ポリエステルのストリングだと大体30ポイントくらいスイングウェイトが上がるので、フレームのみではおおよそSW280弱と推測されます。

カタログ値がSW295なので、実測値はそれよりも15ポイント低めとなっていますね。

重量は314gで少し重め、SWは280で軽めという個体だったようです。

レザーグリップ+大きなバンパー

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)はレザーグリップを標準装備

大きな特徴のひとつがレザーグリップを標準で搭載しているという点。

これによりダイレクトな感触、面の角度を感じ取りやすくなっています。

バボラ・ピュアストライクVS(Babolat PURE STRIKE VS 2022)のバンパーグロメット

そしてもう一つの外観上の特徴がフェイスの半周を大手入る大きなバンパーグロメット。

3時・9時下までバンパーが拡張されており、コートとの接触からフレームを保護してくれます。

特徴・コンセプト

優れた操作性と究極の精度をお求めですか?ボールを早いタイミングで打ち返し、思い通りのプレイを満喫するため、ピュアストライクVSをお試しください。 

ピュアストライクVSのラケットは、あなたのプレイに必要となるピュアストライクのラケットの操作性と究極の精度をもたらします。

バボラ公式サイト

インプレ:フラット系が伸びるラケット

ストローク 1 重みで飛ばせる伸ばせる
ボレー1セット出来れば負けない
サーブ11stが速くなって◎
フラット2安心して叩いて下さい
ドライブ0ゆったり大きくがコツ
トップスピン-1スピン系には不向き
弾道の高さ-2高い弾道は×
スライス0しなやか系が好きなら〇
反発力-1剛性はあるけど掴む系
パワー1重みによるパワーは◎
ホールド感1乗ってから飛ぶ感じ
安定性1薄ラケだけどブレにくい
操作性-1スペックよりしんどい印象
振り抜き1空気抵抗は少なめ
減衰性0振動止めはなくてもOK
快適性-1使いこなすハードルはある

ピュアストライクVSの最大の特徴は、重みによるパワーを使ってフラット系のショットが打ち込める・伸びが出るという点。

ビュンビュン振り回してスピンを掛けるよりも、ゆったり大きめにスイングしてフラット~ドライブを打ち込むと旨味を感じられました!

打球感:しなやかだけどブレは少ない

今回はポリツアーファイア1.25mmを45ポンドで張ってみましたが、インパクトでのしなやかさ・マイルドさはありつつもブレない剛性も感じられました。

ただ手応え・打ち応えはかなりしっかりしているので、乱暴なスイングでスイートエリアを外したりしてしまうとかなりダメージ感じました(笑)

TRUEMAN
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しなやかさも剛性感も両方あるので、人によって意見が割れるタイプのラケットだと思いますね!

性能:大きなスイングで伸びるフラット

どの局面・ショットにおいてもスイングの大きさを確保してあげることで、フラット気味の伸びるボールを安心して打ち込むことが出来るラケットですね。

TRUEMAN
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飛距離は出やすいですが、それを上手くタッチと回転で制御するのは高い技術が必要かなと思います。

サーブ:めっちゃ球速がアップ

こういったスペックのラケットなのでサーブはキツイんだろうなぁ・・・と予想していましたが、いざ打ってみるとフラット系サーブの球速が上がってビックリ

サーブで押し込んで3球目でしっかり仕留める、このシンプルで速いパターンがこのラケットでの勝ち筋だなと思いました。

セカンドサーブも山なりで打つと球威も精度も出ないので、弾道の高さはあまり大きく変えずに回転量だけを少し増やすイメージで打つと及第点かなと言った所。

リターン:ゆったり合わせて深く飛ぶ

特に恩恵を感じたのはデュースサイドで片手バックを合わせるように打つ場面で、普段よりコンパクトにゆったり振っても相手コート奥までしっかり飛んでくれたのは驚きでした。

重さは安定性にも貢献していて、上手く捉えさえすれば高い確率で返せますね。

ただ動かされて手を伸ばした状態で打つ時や、回転を強めに掛けてリターンしようとするとかなり厳しさを感じました。

ストローク:ゆったり大きくスイングが◎

普段300g以下のラケットを使う事が多い自分からすると、ピュアストVSの重厚感は全く別物。

元気よく振り切って打ち込むというよりも、力まずゆったり大きくスイングしてあげることで安定して深いボールを打ち続けることができました。

重ための個体だったという事を差し引いても、小手先での操作はNG

ボレー:素直な使用感で意外と悪くない

操作性も反発力も優れているワケではないですが、食いつきつつ安定もしているので感覚的なアジャストはしやすかったです。

少しオープンな面で捉えてあげて、あとはラケットの重さにお任せするようにして打つと無理なく深さを出せました。

パンチを出すというよりは、深さとコントロールで有効打にしていくイメージ。

メリット・デメリット

メリット デメリット
・ゆったりスイングで十分
・フラット系が伸びる
・柔らかめの打感
・精悍なデザインと形状
・バンパーガードが大きい
・意外と操作性が厳しい
・ディフェンスは難しい
・繋ぐ高弾道スピンは×

ビジュアルやロマンを含めて強い魅力を持ったラケットではありますが、使い方を誤ると身体に強い負荷が掛かる可能性があるのが懸念点。

メリットとデメリットが非常にハッキリ出るタイプのラケットと言えるんじゃないかと思います。

動画インプレはこちら

こちらの動画はSlingerを使った初打ちの様子になっています。

打球音や弾道がイメージしやすい画角を意識して編集してみました。

こちらは対人でラリー、シングルス形式での実打検証をしています。

普段使っているようなラケットとはまた違う、重みを使ったプレーを意識してみました!

手持ちのラケット達と実戦で比較!

ストリング・セッティング

【試したストリング】
ポリツアーファイア1.25mm 45ポンド
→打ち応えはありつつ適度に飛んでくれる

アスタリスタ・アーマード1.30mm 40ポンド
→ 食いつきつつしっかり飛ばせるので相性◎

アスタリスタ・アーマード1.30mm
+ポリツアーストライク1.20mm
40/38ポンド
→ただいまテスト中

これまでに試したストリングは上記の通りです。

特にアスタリスタ・アーマード1.30㎜は相性が良く、食いつきや打ち応えは十分残しつつもナイロンらしい楽さも感じられる良いバランスでした。

オススメ:細ゲージのポリ

今回は比較のために1.25mmを張りましたが、一般プレイヤーがポリエステルストリングを張って使うなら1.20mm以下の細ゲージでも良いと思いますね。

細ゲージにすることで打感の軽やかさとシャープな飛び、回転の掛けやすさ、若干の操作性の改善などが期待出来ます。

もちろんナイロンも選択肢のひとつとしてアリだと思いますが、より一層フラット気味になるのと食いつき感が強まるので、細ポリから試しても良いんじゃないかなとは思いますね。

実勢価格:セールで2万円以下に!

2022年4月に発売されてから1年半、すでにセール価格になってきており2万円を切る価格で購入できる店舗も出てきました。

確認した範囲ではAmazonの16,720円が最安値となっていました。

2024年には新型ピュアストも出るのではと噂されていますが、このVSも一緒にモデルチェンジされるのかどうか・・・楽しみにしておきましょう。

通常のピュアスト98との違い

僕自身ピュアストライクの98(16×19)と100(300g)を所有していたのですが、ピュアストVSだけ明らかに別物感ありますね。

僕のような一般プレイヤーレベルで考えると、ほど良いアシストがありつつ振り切ってスピンを掛けて打ち込んで行けるのが通常のピュアスト、重みを活かしたフラットを主軸に戦うのがVSといった所。

TRUEMAN
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それでも旧VSに比べると”ピュアストライク感”は増えているとは思いますね!

ライバルラケット・比較

ライバル候補としては310g前後の高重量・薄ラケなどが該当。

スペック的にはパーセプト97が非常に近いのですが、今回使ってみた感覚では97Dも十分ライバルと言える感じでしたね。

ピュアストVSを選ぶ理由

ライバルと比べてピュアストVSが優位なポイントを考えると、ボックス風味のしなやかさは十分にありつつも、ピュアストシリーズらしい安定性・剛性感も同時に実現している点だと思います。

パーセプトはスタンダードな薄ラケボックス感が強いですし、逆にプロスタッフは弾き・レスポンスが強めな打感で別コンセプトですね。

あとはデザインはダントツで格好いいのも、ピュアストVSを選ぶ大きな理由と言えますね(笑)

まとめ:ピュアストライクVS(2022)


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98L?
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

筆者あとがき

2022年4月に発売されてから1年半ですでにセール価格となっているピュアストVS。

2024年にピュアストライクシリーズの新型登場が有力視されていますが、このピュアストVSの去就は凄く気になるところ。

ピュアドラ、ピュアアエロを見るとVS名称は無くしてひとつのシリーズとして統合されるはずですが、そうなるとピュアストは97/98/100/103と4種類もフェイスサイズが存在することに。

VSはそのまま廃盤か、スペックの統廃合をする、ピュアストVSの仕様を変更する・・・といった選択肢があると思いますが、正直予想がつかないですね。

早く新型の情報解禁されないかなー・・・と思うばかりです。

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